JLPT N3文法「〜途中で」と「〜うちに」の違い

目次
1. 「〜途中で」と「〜うちに」の違い
2. 〜途中で
3. 〜うちに
4. まとめ
5. クイズ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「〜途中で」と「〜うちに」の文法に違いはありますか?
A: この二つの文法の使い方の違いは時間のポイントにあります。
〜途中で (JLPT N3)
一つ目の状態がまだ終わっていない時点で、二つ目の状態や何かが起きたことを表します。
例えば、最初の文で話し手の状態が述べられ、次の文でその状態が変わったり、何かが起きたりします。
重要なのは、最初の状態がまだ終わっていない時点で、何か別のことが起きたということです。
二つ目の状態では、話し手が異なる行動を取ったり、意図していなかったことが起こったりします。
そして、その結果、最初の状態が一時的に止まったり、話し手の意識が変化したりする傾向があります。
[ルール]
[V] 動詞辞書形+途中で
[N] 名詞+の+途中で
[例]
[V] いつも駅に行く途中でコンビニに行きます。
I always stop by the convenience store on my way to the station.
⇒一つ目の行動は「駅に行く」二つ目の行動は「コンビニ行く」という違う行動をしています。
[N] 日本語の勉強の途中で、家に誰かが来ました。
Someone came to my house while I was studying Japanese.
⇒誰かがきて日本語の勉強が一時的に止められています。
[N] 山登りの途中で雨が降ってきました。
It started raining while I was climbing the mountain.
⇒雨が降ってきたことに意識が働いています。
〜うちに (JLPT N3)
最初の文には継続している状態の言葉が使われ、次の文には最初の状態をしている間に自然と変わったことや気が付かない間に変わったことを表します。
また「〜途中で」とは違って、二つ目に起きたことに対して一つ目の状態が一時的に止められたり話し手の意識も働いたりしません。
[ルール]
[V] 動詞辞書形/ない形+うちに
[N] 名詞+の+うちに
[例]
[V] 山登りしているうちに夜になってしまいました。
It became night while I was climbing the mountain.
⇒山登りをしていて知らない間に夜になっています。
[V] 日本語を勉強しているうちに、漢字が分かるようになりました。
While studying Japanese, I gradually began to understand kanji.
⇒日本語を勉強していて、気が付かない間に漢字が分かるようになっています。
まとめ
「〜途中で」と「〜うちに」の違いは最初の文(状態)のなかで、いつ次のことが起きたかです。
「〜途中で」は最初の状態が一時的に中断されたり、意識が働くような場合に使いましょう。
そして「〜うちに」は最初の状態が継続していて気が付かなかったことに使いましょう。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A.途中で
映画を見ている途中でトイレに行きました。
I went to the bathroom while watching the movie.
*‘トイレに行った’のは映画を見ている間にしたことですから「途中で」を使います。
A. うちに
何回も練習しているうちに上手になりますよ。
You’ll get better at it as you practice over and over again.
*‘何回も練習している’ は継続的な動作です。そして後ろの文は気が付かない間に起こることが書れていますから「うちに」を使います。
A. うちに
気づかないうちに寝ていました。
I fell asleep without realizing it.
*‘気がつかない’ は継続的な動作です。そして後ろの文は気が付かない間に起きたことが書かれていますから「うちに」を使います。
A. 途中で
家に帰る途中で友だちに会いました。
I met a friend on the way home.
*’友達に会った’は’家に帰る間に起きたもう一つの出来事ですから「途中」を使います。
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