JLPT N4・N5語彙「上手」と「得意」・「下手」と「苦手」
目次
1. 「上手」と「得意」、「下手」と「苦手」
2. 「上手」と「得意」
3. 「下手」と「苦手」
4. まとめ
5. クイズ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「上手」と「得意」、「下手」と「苦手」は同じ意味ですか?
A: どれも能力や技能に関する言葉ですが、少し違いがあります。
「上手」と「得意」
「上手」
ポイントはある「能力」で、その能力が高いことを表します。
また直接相手を褒める表現にもなり、客観的なニュアンスがあります。
[例]
たろうさんはサッカーが上手です。
Taro is good at soccer.
⇒たろうさんを客観的に見てサッカーの能力が高いと思っています。
「わぁ、おいしそうな料理。木村さん、料理が上手ですね。」
“Wow, that looks delicious. Mr. Kimura, You’re good at cooking!”
⇒料理の上手さではなく、木村さん本人を褒めていることになります。
「得意」
こちらも同じく「能力」の高さを表しますが、その「技能」に注目をしています。
また、自分や家族に対しても使えて、物事に対して興味や自信がある意味を含みます。
「上手」とは違い主観的に使われるので、自分や家族のことを話すときには「得意」を使います。
[例]
たろうさんはサッカーが得意です。
Taro is good at football.
⇒「上手」とは少し違い、たろうさん自身を褒めるというより、サッカーの技能を褒めています。
わたしはサッカーが得意です。
I am good at football.
⇒話し手は主観的に自分がサッカーに自信をもっていることを表します。
ここで大切なのは「上手」は第三者に対して使えますが、自分や家族には使えないということです。
これはとても日本人的な考え方ですが、自分に対して使うと自慢しているように聞こえてしまうからです。
また「勉強」や「仕事」などの抽象的な言葉には使えません。「英語」や「日本語」など、具体的な言葉を使いましょう。
「下手」と「苦手」
「下手」は上手の反対で技術が高くないこと、「苦手」は得意でないことを表します。
シンプルに反対語のようですが、少し違う意味も含みます。それぞれ説明していきます。
「下手」
「上手」は人を褒める意味も含まれるため第三者に使うことができる反面、「下手」はある技術が低いことを示すため、第三者に使ってしまうととても失礼になります。
ただし自分や自分の家族に対して使うことはできます。
[例]
× たろうさんはサッカーが下手です。
Taro is bad at football.
⇒ たろうさんは第三者なので、とても失礼に聞こえます。
〇 兄は料理が下手です。
My brother is bad at cooking.
⇒’兄‘は自分の家族ですので、「下手」を使うことは可能です。
「苦手」
あることが好きではなく、能力も高くない(得意でない)ことを表します。
また能力ではなく、あることが単純に好きではないという場合にも使います。
[例]
みきさんは数学が苦手で、いつもテストの点数が悪いです。
Miki struggles with math and always gets poor grades on tests.
⇒「苦手」は自分・家族や第三者にも使うことができますが、やはり第三者に直接使うのは失礼になるので気をつけましょう。
むすこはにんじんが苦手です。
My son doesn’t like carrots.
⇒‘にんじん’は能力を示すものではないので、この場合の「苦手」は「好きじゃない」ということです。
まとめ
- 『上手』は技術の高さ、そして第三者自身を褒めるときに使います。(客観的)
- 『得意』は「技能」に注目しています。第三者自身を褒めるというより、その人の「技能」を褒めるニュアンスになります。そしてまた自分や家族にも使うことができます。(主観的)
- 『下手』は技術の低さに使います。第三者に使うととても失礼になります。
- 『苦手』はあることが好きではなく得意でないことを表します。また対象が「技能」でない場合は「好きじゃない」というニュアンスになります。
- 技能面に対して自分や家族には使えますが、第三者には使うととても失礼になるので十分に気を付けましょう。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 上手
トムさんは日本語が上手です。
Tom is good at Japanese.
*第三者に使っていますから、「上手」がふさわしいです。
A. 苦手
わたしは人が多いところが苦手です。
I don’t like crowded places.
*‘人が多いところ’は能力ではありませんので、「苦手」を使います。
A. 得意
わたしの姉はダンスが得意です。
My sister is good at dancing.
*‘わたし’の姉のことですから「得意」がふさわしいです。
A. 下手
わたしは歌が下手です。
I’m bad at singing.
*自分のことを表していますから「下手」がふさわしいです。
関連記事
先生から直接学ぶ
グループレッスンで先生から直接学び疑問を解消しましょう!
Hello there, just became alert to your blog through Google,
and found that it is truly informative. I am going to watch out for brussels.
I’ll be grateful if you continue this in future.
Lots of people will be benefited from your writing.
Cheers!
Hello!
Thank you so much for your kind words and for discovering our blog.
We’re delighted to hear that you found the content informative. We’ll definitely continue to provide valuable information in the future!
Very nice info and right to the point!!
Thank you!
Very interesting info!Perfect just what I was looking for!
We’re glad to hear that!! Thank you:)