JLPT N3・N5語彙 – 「さらに」と「もっと」の違い

目次
1. 「さらに」と「もっと」の違い
2. さらに
3. もっと
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「さらに」と「もっと」の違いは何ですか?
A:「さらに」は出来事が加わったり程度が増したりすることを表し、「もっと」は量や程度を単純に増やすときに使います。それぞれ詳しく見ていきましょう。
さらに (JLPT N3)
[意味]
①同じことが重なったり加わったりすること
②今までよりも程度が増すこと
[例]
今でさえ忙しいのに、さらに忙しくなりそうです。(①)
Even though I’m already busy, it looks like I will become even busier.
研究を進めることで、さらに理解が深まりました。(②)
By advancing my research, my understanding deepened even further.
「さらに」には大きく分けて2つの使い方があります。
1つ目は「今の状態に加えて、他の類似したことが加わる」場合です。類義語としては「その上」が近い表現です。
[例]
台風で停電したうえに、さらに断水まで起こりました。
In addition to the power outage caused by the typhoon, there was even a water supply cut.
⇒ 停電という出来事に加えて、断水のトラブルも発生したという意味です。
彼は提出期限を守りませんでした。さらに、言い訳ばかりしています。
He did not meet the submission deadline. Furthermore, he keeps making excuses.
物価が上がり、さらに税金まで引き上げられました。
Prices have gone up, and taxes have even been raised further.
2つ目は「時間の経過とともにその程度が増す」場合です。こちらの類義語には「ますます」「いっそう」があります。
[例]
大人になるにつれて、彼女はさらに美しくなりました。
As she grew into an adult, she became even more beautiful.
⇒ 子供から大人になる過程で、以前よりいっそうきれいになっていく様子を表しています。
努力の甲斐があって成績が上がりました。さらに努力すれば、もっと上がるでしょう。
Thanks to her efforts, her grades improved. If she makes even more effort, they will improve further.
技術は日々進歩し、今後さらに発展していくでしょう。
Technology is advancing day by day and will continue to develop even further in the future.

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「さらに」と「しかも」の違い
もっと (JLPT N5)
[意味]
すでにあるもの、または示されたものに量や程度を付け加えること
[例]
もっと字が上手になりたいです。
I want to become better at writing characters.
もっと食べてください。
Please eat more.
もっと早く来ればよかったです。
I should have come earlier.
「もっと」は、すでに存在するものや提示されたものに対して「さらに量や程度を付け加える」という意味を持ちます。「さらに」と比べると、より具体的で単純な増加を表すのが特徴です。
[例]
この水の量では少ないですよ。もっと入れてください。
This amount of water is not enough. Please add more.
⇒ すでに入っている水に、さらに量を足すという意味です。
カフェラテに砂糖を入れて、もっと甘くしましょう。
Let’s add sugar to the café latte to make it sweeter.
この問題について、もっと詳しく説明していただけますか。
Could you please explain this problem in more detail?
比べてみよう
次のような場合、どちらを使っても大きな間違いではありませんが、意味に少し違いがあります。ニュアンスの違いを考えてみましょう。
[例]
① 日常会話の日本語だけでなく、さらに上のレベルに進みたいです。
② 日常会話の日本語だけでなく、もっと上のレベルに進みたいです。
①は、日常レベルからビジネスレベルへと段階的に一歩進むことを表します。今のレベルから一段一段と積み上げていくイメージです。
②は、段階を意識するというよりも、日常レベルよりもとにかく高いレベルを目指したいというニュアンスになります。
では、次のような場合はどちらがふさわしいのはどちらでしょうか。
[例]
① 遠慮しないでさらに食べてください。
② 遠慮しないでもっと食べてください。
正解は②です。
話し手は「相手が今食べている量では少ない」と考えているので、「もっと」を使うのが自然です。
単純に量を増やしてほしいときには「もっと」を使います。
まとめ
[さらに]
- ①「今の状態に加えて、他の類似したことが加わる」ことを表す。類義語は「その上」。
- ②「時間の経過と共にその程度を増す」ことを表す。類義語は「ますます」「いっそう」。
- 今のレベルから段階的に一歩ずつ上がっていくイメージで使う。
[もっと]
- すでにあるもの・示されたものに対して「さらにその量や程度を付け加える」という意味。
- 具体的で単純な増加を表す。
- 段階を意識するよりも、とにかく高いレベルを目指す気持ちを表すときに使う。
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