JLPT N2・N3・N5文法 – 「〜とき」「〜際」「〜折」の違い

目次
1. 「〜とき」「〜際」「〜折」の違い
2. 〜とき
3. 〜際
4. 〜折
5. 比べてみよう
6. まとめ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜とき」「〜際」「〜折」の違いは何ですか?
A: どれも「ある行為や状況が起こるタイミング」を表しますが、使う場面や硬さに違いがあります。
~とき (JLPT N5)
[意味]
時間やタイミングを表す
[ルール]
[V] 動詞辞書形・た形・ない形+とき
[A] い形容詞普通形+とき
[A] い形容詞ない形+とき
[Na] な形容詞+とき
[Na] な形容詞ない形+とき
[N] 名詞+の+とき
[N] 名詞ない形+とき
[例]
出かけるとき、必ず鍵をかけてください。
When you go out, be sure to lock the door.
寒いときは、このジャケットを着たらいいですよ。
When it’s cold, you should wear this jacket.
暇なときは気分転換に散歩します。
When you are free, take a walk for a change of pace.

JLPT N5語彙 「とき」と「ころ」の違い
「とき」は特定の出来事や時期を表す表現です。日常会話から書き言葉まで幅広く使われます。
[例]
本を読むとき、電気を明るくします。
When I read a book, I turn on the light brightly.
日本へ行ったとき、お土産をたくさん買いました。
When I went to Japan, I bought many souvenirs.
子供のとき、父によく叱られました。
When I was a child, I was often scolded by my father.
~際 (に) (JLPT N3)
[意味]
特定の場面や機会を指し、フォーマルな状況で「とき」の意味で使われる
[ルール]
[V] 動詞辞書形/た形+際 (に)
[N] 名詞+の+際 (に)
[例]
ご利用の際には、係員にお声がけください。
When you use this service, please speak to a staff member.
契約を結ぶ際に、必ずご確認ください。
When making a contract, please be sure to check it carefully.
面接の際の服装には十分気をつけてください。
Please pay close attention to your clothing when attending an interview.
「際」はある特定の場面や機会を指します。
「とき」よりもフォーマルで、マニュアル・規則・案内文などの改まった場面でよく使われます。日常的な会話ではあまり使いません。
[例]
電車を降りる際に、忘れ物がないかご確認ください。
When getting off the train, please check that you have not left anything behind.
⇒ 駅員のアナウンスなら「際」を使うことでより丁寧で改まった印象になります。
トラブルを防ぐために、契約の際にはよく内容を確認してからサインしてください。
To prevent trouble, please make sure to check the contents carefully before signing when making a contract.
海外旅行の際のパスポートの取り扱いには注意してください。
Please be careful with the handling of your passport when traveling abroad.
〜折 (に) (JLPT N2)
[意味]
ある特定の機会に何かすることを表す
[ルール]
[V] 動詞辞書形/た形+折(に)
[N] 名詞+の+折(に)
[例]
日本へ来られる折には、ぜひご連絡ください。
When you come to Japan, please be sure to contact me.
今度お目にかかった折にお話しいたします。
I will talk with you on the occasion of our next meeting.
送別会の折に、一言ご挨拶を申し上げます。
I would like to offer a few words of greeting at the farewell party.
「折」は「ある特定の機会に何かをする」ことを表します。
3つの表現(とき・際・折)の中で最もフォーマルで、謙譲な響きを持っています。
また、「折に」は「それがよい機会だ」という含みを持つため、後ろにマイナスの内容はほとんど来ません。主に手紙や挨拶文、改まった場面で使われます。
[例]
日本へお越しの折に、ぜひ一度お目にかかりたいと思います。
When you come to Japan, I would very much like to have the opportunity to meet you.
出張の折に、御社の工場を見学させていただきました。
On the occasion of my business trip, I had the privilege of visiting your company’s factory.
新年のご挨拶の折に、皆様にお礼を申し上げます。
On the occasion of the New Year’s greetings, I would like to express my gratitude to all of you.
比べてみよう
「とき」「際」「折」は同じように「ある機会」を表しますが、使う場面やニュアンスにわずかな違いがあります。
次の例で比べてみましょう。
[例]
①日本へいらっしゃるときは、ご連絡ください。
②日本へいらっしゃる際には、ご連絡ください。
③日本へいらっしゃる折には、ご連絡ください。
①「とき」…最も中立的で、普段使いしやすい表現です。
②「際」…フォーマルで硬い響きがあり、ビジネス文書や案内文などでよく使われます。
③「折」…「際」よりもさらに丁寧で、やわらかく謙譲のニュアンスを含みます。
では、こちらの例はどうでしょう。
[例]
①こちらの書類を提出する際に、身分証明書をご持参ください。
②こちらの書類を提出する折に、身分証明書をご持参ください。
正解は①です。
「際に」はフォーマルで硬めの表現であり、相手に対して注意や指示を促すときに使われやすいからです。
一方、例1の「日本へいらっしゃる折には、ご連絡ください。」の「ください」は強制ではなく、丁寧な依頼になります。
まとめ
[〜とき]
- 特定の出来事や時期を表す。最も一般的で中立的な表現。
- 日常会話から書き言葉まで幅広く使われる。
[〜際(に)]
- 特定の場面や機会を表す。
- 「とき」よりもフォーマルで、マニュアル・規則・案内など改まった場面でよく使われる。
- 日常的なことにはあまり用いない。
[〜折(に)]
- 特定の機会に何かをすることを表す。
- 3つの中で最もフォーマルで、謙譲的なニュアンスを持つ。
- 「それがよい機会だ」という含みがあり、後ろにマイナスの表現はほとんど来ない。
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