JLPT N4文法「〜てほしくない」と「〜ないでほしい」の違い

目次
1. 「〜てほしくない」と「〜ないでほしい」の違い
2. 〜てほしくない
3. 〜ないでほしい
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
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8. コメント
Q:「〜てほしくない」と「〜ないでほしい」の違いはなんですか?
A: この二つの違いを簡単に言うと「希望・要望・依頼」と「非難」で分けることができます。
〜てほしくない (JLPT N4)
[意味]
相手に対する希望や要望を柔らかく伝える
[ルール]
[V] 動詞て形+ほしくない
[例]
ここに物を置いてほしくないです。
I don’t want you to put things here.
一緒にいるときにスマホばかり見てほしくないです。
I don’t want you to keep looking at your phone when we’re together.
私はあなたに無理してほしくないです。
I don’t want you to push yourself too hard.
他の人にこの部屋に入ってほしくないです。
I don’t want others to enter this room.
「〜てほしくない」は話し手が相手に対して、その結果や状態になることを望まないときに使われます。また今後もそうならないことを願っているニュアンスがあります。
[例]
彼は優秀な社員ですから、会社を辞めてほしくないです。
He is an excellent employee, so I don’t want him to quit the company.
⇒ 話し手は社員が「辞める」行動を望んでいません。
〜ないでほしい (JLPT N4)
[意味]
ある行動を強く控えてほしいときや、やや切実なお願いや制止を表す
[ルール]
[V] 動詞ない形+でほしい
[例]
文句ばかり言わないでほしいです。
I don’t want you to keep complaining.
夜遅くまでゲームしないでほしいです。
I don’t want you to play games until late at night.
ここでタバコを吸わないでほしいです。
I don’t want you to smoke here.
そんなこと言わないでほしいです。
I don’t want you to say things like that.
話し手が具体的に相手の行動を非難したいときに使われます。今現在の状況から未来においてその状態を避けたいときに使われ、切実なお願いのようなニュアンスをもちます。
また状況によって感情的な気持ちが含まれることもあります。
[例]
彼は優秀な社員ですから、会社を辞めないでほしいです。
He is an excellent employee, so I don’t want him to leave the company.
⇒ 社員に会社を辞める状況を避けてほしいという切実な気持ちです。
比べてみよう
「〜てほしくない」は話し手が相手や第三者に対して希望や要望を伝えたいときに使われます。
そして「〜ないでほしい」は「〜ないでください」と似た意味で、ある行動を避けてほしいときに使われます。
ただしこれは話し手の気持ちによるので、次のような場合は言い換えができます。
[例]
明日、会議室を使いたいから物を置いてほしくないです。
I don’t want you to put things in the meeting room because I want to use it tomorrow.
⇒ 話し手が会議室を使いたいので、どうしたいか相手に要望を伝えています。
明日、会議室を使いたいから物を置かないでほしいです。
I’d like you not to put things in the meeting room because I want to use it tomorrow.
⇒ 話し手が会議室を使いたいので、相手に物を置くのは避けてほしいことを伝えています。
では、次のような場面ではどちらがよりふさわしいでしょうか。
①年をとった両親を見ながら
両親には病気に(なってほしくない・ならないでほしい)し、いつまでも健康でいてほしいです。
②彼と彼女がけんかをしている
彼「きのうのこと、謝りたくて電話したんだけど。」
彼女「もう電話(してほしくない・しないでほしい)んだけど…。」
正解は:
①「なってほしくない」 両親が病気にならないことを望んでいます。
②「しないでほしい」 相手にその行動をとることを避けるようにお願いしています。また話し
手には切実な気持ちが含まれています。
まとめ
[〜てほしくない]
- 相手や第三者に対して希望や要望を伝えたいときに使われる。
- 相手に対して、ある結果や状態になることを望まないときに使われる。
[〜ないでほしい]
- 「〜ないでください」と似た意味で、ある行動を避けてほしいときに使われる。
- 今現在の状況から未来においてその状態を避けたいときに使われ、切実な願いのようなニュアンスをもつ。また状況によって感情的な気持ちを含む。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. ほしくない
明日は大事な試合があるから、雨が降ってほしくないな。
I have an important game tomorrow, so I don’t want it to rain.
*て形と接続するのは「ほしくない」です。話し手の「希望」です。
A. でほしい
お母さん、わたしの部屋に入らないでほしいな。
Mom, I don’t want you to come into my room.
*ない形と接続するのは「でほしい」です。「入らないでください」と同じ意味合いです。
A. でほしい
こんな事件、二度と起きないでほしい。
I don’t want such an incident to ever happen again.
*ない形と接続するのは「でほしい」です。
A. ほしくない
体に悪いから子供にはおかしばかり食べてほしくない。
I don’t want my children to eat only sweets because it’s bad for their health.
*て形と接続するのは「ほしくない」です。話し手の要望です。









例文が分かりやすかったです!ありがとうございます。
そう言ってもらえて嬉しいです!ぜひ実際の会話でも使ってみてくださいね☺︎