JLPT N3文法 – 「〜込む」の使い方①

目次
1. 「〜込む」の使い方①
2. 「~込む」の種類
3. ~込む①
4. ~込む②
5. 比べてみよう
6. まとめ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜込む」の使い方を教えてください。
A: 「〜込む」は動詞の後ろにつく補助的な動詞です。
基本の動作に「内部に入り込む」「その状態が続く」などの意味を加えることで、動作のニュアンスをより具体的に表現します。用法は大きく5つありますが、この記事ではその中から代表的な2つを取り上げて解説していきます。
「~込む」の種類
まずは、それぞれの使い方の全体像を見ていきましょう。
[ルール]
[V] 動詞語幹+込む
| 意味 | 例文 |
|---|---|
| ① ある状態を長時間続けること | 子供はずっと黙り込んでいます。 |
| ② 物や体が内部に移動する様子 | 口の中に入れたままではなく、飲み込んでください。 選手がプールに飛び込みました。 |
| ③ すっかりその状態になること | 冬になってすっかり冷え込みましたね。 |
| ④ 物や体を内部に入れる様子 | 好きなだけお菓子を袋に詰め込みました。 |
| ⑤ ある動作を徹底的に行うこと | スープを煮込んだら、味がしっかりしたおいしいスープになりました。 |
~込む①
「〜込む」は、ある状態がそのままずっと続くことや、その状態に深く入り込むことを表します。
特に姿勢・動作・思考を表す動詞と結びつくことが多く、「話す・黙る」といった動詞に付くと、心理的に否定的で重いニュアンスを伴う場合があります。
[意味]
長い時間~する
[よく一緒に使う言葉]
座る・眠る・黙る・考える・話す・困る など
[例]
疲れた登山者が道端に座り込みました。
The tired climber sat down and stayed there by the roadside.
⇒ 「座る」だけでは動作を示すだけですが、「座り込む」は座ったまましばらく動かない様子を表します。
子供は、たくさん遊んで疲れたのか眠り込んでいます。
The child, exhausted after playing a lot, has fallen fast asleep.
冗談で言ったことを後輩は真面目に受け止めて考え込んでしまいました。
The junior colleague took what was said as a joke seriously and ended up brooding over it.
⇒ 冗談を気にして、ネガティブにずっと考え続けている様子を伝えています。
上司たちが深刻そうに話し込んでいます。何かあったのかもしれません。
The managers are deeply engaged in conversation, looking very serious. Something might have happened.
~込む②
「〜込む」は、物や体などの対象が内部に移動することを表します。特に移動を表す動詞と結びついて使われることが多いです。
[意味]
物や体が内部に移動する様子を表す
[よく一緒に使う言葉]
飛ぶ・駆ける・飲む・入る など
[例]
スタートの合図が鳴ると、選手は次々とプールに飛び込みました。
When the starting signal sounded, the athletes dove one after another into the pool.
⇒「飛んだ」だけでは「空中に跳び上がった」動作しか表しませんが、「飛び込む」にすることで「水の中へ入る」という動きまで伝わります。
口の中のものを飲み込んでから話してください。
Please swallow what is in your mouth before speaking.
都会の駅では、通勤ラッシュのときに多くの人が一斉に電車へ駆け込んでいきます。
At city train stations during rush hour, a huge crowd of people rushes into the trains all at once.
比べてみよう
今回紹介した「〜込む」には、
① ある状態を長時間続ける
② 対象物が内部に移動する
という大きな違いがあります。
では次の文では、( )に入るのは「入る」か「考える」か、どちらがふさわしいでしょうか。
[例]
アイデアがなかなか思いつかなくて、( )込んでいます。
ねこが押し入れの奥に( )込んでしまいました。
正解
① : 「考え」
② : 「入り」
①は「アイデアが~」と思考に関することなので、「考え込む」を使います。
②は「ねこが押し入れの奥に入った」という内部への移動を表すため、「入り込む」が適切です。
まとめ
「〜込む」には 5つの用法 があります。
| 意味 | 例文 |
|---|---|
| ① ある状態を長時間続けること | 子供はずっと黙り込んでいます。 |
| ② 物や体が内部に移動する様子 | 口の中に入れたままではなく、飲み込んでください。 選手がプールに飛び込みました。 |
| ③ すっかりその状態になること | 冬になってすっかり冷え込みましたね。 |
| ④ 物や体を内部に入れる様子 | 好きなだけお菓子を袋に詰め込みました。 |
| ⑤ ある動作を徹底的に行うこと | スープを煮込んだら、味がしっかりしたおいしいスープになりました。 |
- ①は姿勢・動作・思考を表す動詞と結びつくことが多い。「話す・黙る」といった動詞と組み合わせると、心理的に否定的・重いニュアンスを持つこともある。
- ②は移動を表す動詞とよく結びつきます。単に「移動する」という動作を表すだけでなく、「内部へすっかり入り込む」というイメージを強調できる。
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