JLPT N3・N4文法 – 「〜のだ」と「〜わけだ」の違い

目次
1. 「〜のだ」と「〜わけだ」の違い
2. 〜のだ
3. 〜わけだ
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜のだ」と「〜わけだ」の違いは何ですか?
A: 「〜のだ」には4つの用法があり、そのひとつが「納得」を表す用法です。
一方で「〜わけだ」も納得を示しますが、「〜のだ」が事実を聞いて単純に理解・納得する場合に使われるのに対し、「〜わけだ」は必然的な結果や道理であることを強調するときに使われます。
〜のだ (JLPT N4)

「〜のだ」の使い方4種類はこちら
[ルール]
[V] 動詞普通形 + のだ
[A] い形容詞普通形 + のだ
[Na] な形容詞 + のだ / な形容詞普通形 + のだ *「だ + のだ」は不可
[N] 名詞 + な + のだ / 名詞普通形 + のだ *「だ + のだ」は不可
*「のだ」は書き言葉としてよく使われ、話し言葉では「んだ」または「の」(女性・子供言葉)となる
[例]
時計が動かないと思ったら、電池が切れてたんだ。
I thought the clock was not working, but the battery had run out.
A:田中さんは中国に5年住んでいたらしいよ。
B:だから中国語が上手なんだね。
A: I heard that Mr. Tanaka lived in China for five years.
B: That’s why his Chinese is good.
前の文や相手の発言による事実・状況を受けて、「だから」「それで」を伴いながら、話し手が主観的に納得したことを表します。
[例]
この店はサービスも味もとても良い。だから長年愛されているんだ。
This shop has very good service and taste. That’s why it has been loved for many years.
A:今日は子供の誕生日なんです。
B:それで今日は早退されるんですね。
A: Today is my child’s birthday.
B: That’s why you are leaving early today.
A:今日はこのデパートに有名人が来るらしいよ。
B:だからこんなに客が並んでいるんだ。
A: I heard a famous person will come to this department store today.
B: That’s why so many customers are standing in line.
〜わけだ (JLPT N3)
[意味]
理由や根拠を述べた上で、「だから~という結果になる」という意味を表す
[ルール]
[V] 動詞普通形+わけだ
[A] い形容詞普通形+わけだ
[Na] な形容詞+わけだ
[Na] な形容詞 な+である+わけだ
[N] 名詞+の+わけだ
[N] 名詞+である+わけだ
ある事実や状況から「当然〜という結論になる」と言うときに使います。
そこには「道理で〜」「なるほど当然だ」という強い納得の気持ちが含まれ、論理的に必然性の高い結果を示す表現です。
[例]
この本はN1レベルなのか。難しいわけだ。
So this book is at the N1 level. No wonder it’s difficult.
この会社はボーナスが年3回もあるのか。新卒の学生から人気なわけだ。
This company gives bonuses three times a year. No wonder it’s popular with new graduates.
この神社は人気アニメで登場したところだ。観光客が増えたわけだ。
This shrine appeared in a popular anime. No wonder the number of tourists has increased.
比べてみよう
次のような場合、自然な表現はどちらでしょうか。
[例]
A:昨日、傘を持って帰るの忘れちゃって…今日、持って帰るよ。
B:①だから、傘を持っているんですね。
②だから、傘を持っているわけですね。
正解は①です。
「〜のだ」は単純に「なるほど、そうなんですね」という納得を示します。
一方「〜わけだ」は「必然的にそうなる」という強い納得を表すため、このような日常的な状況では少し不自然に聞こえます。
では、このことを踏まえて次の文を比較してみしょう。
[例]
A:このカフェ、SNSにたくさん写真が載せられてるんだって。
B:①それで人気が出たんだ。
②それで人気が出たわけだ。
ここでは①と②のどちらも使えますが、ニュアンスが異なります。
〜のだ:理由を聞いて「なるほど、そうなんだ」と単純に理解・納得。
〜わけだ:SNSに写真が多く投稿されている → 人気が出るのは当然、という論理的な必然性を強調。
このように「〜のだ」と「〜わけだ」は、どちらも「納得」を表しますが、「〜のだ」は 単純な理解・納得、「〜わけだ」は必然的で当然な結果への強い納得という違いがあります。
まとめ
[〜のだ]
- 前の文や相手の発言に示された事実や状況を受けて、「だから」「それで」と続けながら、話し手が主観的に理解・納得したことを表す。
[〜わけだ]
- ある事実や状況を根拠に、「当然そうなる」「道理で〜」という必然的な結論に至ることを表す。
- 論理的なつながりを強調し、強い納得を示す。
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