ビジネス日本語 – 「お疲れ様」と「ご苦労様」の違い

目次
1. 「お疲れ様」と「ご苦労様」の違い
2. お疲れ様
3. ご苦労様
4. 現代における使い方
5. まとめ
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7. コメント
Q: 「お疲れ様」と「ご苦労様」は使い分けが必要ですか?
A: どちらも相手の労をねぎらう言葉ですが、使用する相手や場面、ニュアンスに違いがあります。それぞれの語源については諸説ありますが、明確には分かっていません。
お疲れ様
「疲れ」は「疲れる」を名詞化したもので、「疲れること・くたびれること」を意味します。
「お疲れ様」という言葉は相手の「疲れ」を労い、「お」を付け、さらに敬称「様」を加えることで、相手の労苦をいたわり、感謝の気持ちを示す表現です。
現代では、職場で帰るときやすれ違い際に「お疲れ様です」と挨拶のように使われることが多く、その使用場面は非常に幅広いです。
この表現には、カジュアルから丁寧までさまざまな使い方があります。
丁寧:お疲れ様です / お疲れ様でした / お疲れ様でございます
カジュアル:お疲れ / お疲れさん / お疲れ様
[例]
先輩:「お疲れ!今、営業から帰ったの?」
後輩:「お疲れ様です。さっき帰ったところです。」
Senior: “Good job! Just got back from sales?”
Junior: “Thank you for your hard work. Yes, I just got back.”
店長:「お疲れさん。時間だからもう帰ってもいいよ。」
店員:「ありがとうございます。お疲れ様でした。失礼します。」
Manager: “Good work. It’s time, so you can go home now.”
Employee: “Thank you. Thank you for your hard work. Excuse me.”
ご苦労様
「苦労」には、精神的・肉体的に力を尽くして、苦しい思いをしたことという意味があります。相手の「苦しさ」をねぎらい、それに「ご」と「様」を付けた表現です。
この表現には段階がありますが、日常的には「お疲れ様」が使われることが多く、「ご苦労様」は少し限られた場面で使われることが一般的です。
丁寧:ご苦労様です / ご苦労様でした
カジュアル:ご苦労 / ご苦労さん / ご苦労様
[例]
社長:「暑い中、営業ご苦労様!」
部下:「ありがとうございます。」
Manager: “Thank you for your hard work in this heat!”
Employee: “Thank you.”
(自分の頼みごとをした後輩に対して)
先輩:「急なお願いだったのにありがとう。ご苦労様でした。」
後輩:「わたしでよければ、いつでも言ってください!」
Senior: “Thanks for helping with the sudden request. I appreciate your hard work.”
Junior: “If you ever need anything, feel free to ask anytime!”
現代における使い方
この2つの言葉の起源は武家社会にあるという説があります。時代が進むにつれて使い方は変化し、現在では次のような使い方が定着しています。
「お疲れ様」は、基本的に相手を選ばずに使える表現である一方で、「ご苦労様」は上下関係を意識した場面に限られます。
現代では、目下の人が目上の人に「ご苦労様」と言うのは非常に失礼とされているため、その点には十分注意が必要です。
[例]
〇 先輩、お疲れ様です。すみませんが、今お時間よろしいでしょうか。
“Thank you for your hard work. Sorry to bother you, but is now a good time?”
× 先輩、ご苦労様です。すみませんが、今お時間よろしいでしょうか。
“Thank you for your efforts. Sorry to bother you, but is now a good time?”
部長:今日の営業はちょっと大変だったよ。
Manager: “Today’s sales were a bit tough.”
部下:〇 そうなんですか、それはお疲れ様でした。
Employee: “I see, thank you for your hard work.”
× そうなんですか、それはご苦労様でした。
”I see, thank you for your efforts.”
まとめ
| 対象の相手 | 場面 | |
| お疲れ様 | 上司・同僚・部下・友達 | 日常的な仕事の後、挨拶、会議後など、幅広いシーンで使用 |
| ご苦労様 | 部下など、目下の人 | 部下に作業を頼んだ後など、限定的なシーンで使用 |








