JLPT N3・N4 語彙 – 「やっぱり」と「やはり」の意味と使い方

目次
1. 「やっぱり」と「やはり」の意味と使い方
2. 「やっぱり」の3つの主要な意味と使い方
3.「やっぱり」と「やはり」の違い
4. まとめ
5. 関連記事
6. コメント
Q: 「やっぱり」と「やはり」の意味と使い方を教えてください。
A:「やっぱり」は「やはり」の口語的な表現で、意味は基本的に同じです。しかし、場面によってニュアンスが異なり、大きく 3つの使い方 に分類できます。
本記事では、それぞれの意味と具体的な例文を交えながら、「やっぱり」の正しい使い方を詳しく解説します。
「やっぱり」の3つの主要な意味と使い方
① 予想が当たったとき(話し手の予想通りの結果)
話し手が何かを予想し、その結果が予想通りになった場合に使います。
[例]
(天気を見て雨が降ると予想し、実際に降ってきたとき)
やっぱり雨が降ってきたね。
It started raining after all.
(試合を見て負けると予想し、実際に負けたとき)
やっぱり勝てませんでした。
As expected, we couldn’t win.
[ポイント]
話し手の直感や経験に基づいた予測が的中した場合によく使われます。
② 以前の状況や結果と変わりがないとき
過去の経験と現在を比べたとき、「やはり同じだ」と感じた場合に使います。
[例]
(去年N2を受験して難しかった。今年も受けたがやはり難しかった)
今年もN2を受けましたが、やっぱり難しかったです。
I took the N2 again this year, and as expected, it was still difficult.
(昔からハワイが好きで、久しぶりに行ったらやはり好きだった)
やっぱりハワイが好きです。
I still love Hawaii after all.
[ポイント]
この場合、「以前と変わらない」ことを強調する際に使われます。
③ 色々考えた結果、最初の結論に戻ったとき(=結局)
いろいろ悩んだり考えたりしたものの、最終的に最初の判断や結論に戻る場合に使います。
[例]
(パーティーに行くか考えたが、結局行かないことにした)
パーティーに行くか考えましたが、やっぱり行かないことにしました。
I thought about going to the party, but in the end, I decided not to go.
(少し高い服を買おうか悩んだが、最終的に買うことにした)
買うか買わないか悩んだけど、やっぱり買うことにしました。
I was debating whether to buy it or not, but in the end, I decided to buy it.
[ポイント]
この場合、「結局」という意味に近く、考えた末に元の決断に戻ったことを表します。
「やっぱり」と「やはり」の違い
「やっぱり」は日常会話でよく使われる カジュアルな表現 ですが、「やはり」は フォーマルな場面や書き言葉で使われることが多いです。
やっぱり | やはり | |
フォーマル度 | 口語的・カジュアル | 書き言葉・フォーマル |
使用場面 | 日常会話・カジュアルな文章 | 論文・正式なスピーチ |
例文 | やっぱりこの映画が好き! I really do love this movie after all! | やはり、この映画は名作だ。 As expected, this movie is a masterpiece. |
まとめ
- 「やっぱり」は口語的でカジュアルな表現なのに対し、「やはり」はフォーマルな場面や書き言葉でよく使われる。
- どちらも ①予想が当たったとき、②以前と変わりがないとき、③色々考えたが最初の結論に戻ったときに使う。
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