JLPT N2・N4語彙 -「冷える」と「冷やす」の違い

目次
1. 「冷える」と「冷やす」の違い
2. 自動詞と他動詞
3. 冷える
4. 冷やす
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「冷える」と「冷やす」の違いを教えてください。
A: 日本語学習者が間違いやすい「冷える」と「冷やす」。どちらも「温度が下がる」という意味ですが、実は使い方が全く違います。
この記事では、自動詞と他動詞の観点から、この2つの言葉の使い分けをスッキリ解説します!
自動詞と他動詞
まずは自動詞と他動詞の違いをおさらいしましょう。
[自動詞]
- 自動詞は自動的または自然な動作を示す。
- 自動詞は「主語」そのものが「動作」している。
- 多くの場合、「主語が自動詞」の形をとる。

[他動詞]
- 他動詞は意図的な行動を示す。
- 他動詞は「動作主」が「対象物」に対して働きかける。
- 多くの場合「動作主は対象物を他動詞」の形をとる。

ただし、例外もあるので気を付けましょう。

自動詞と他動詞の違いを
くわしく学びたい方は
こちらの記事を読んでくださいね。
冷える (JLPT N4)
[意味]
話し手の意思とは関係なく、自然に温度が下がることや、冷たくなった状態を表す
[ポイント]
•「(自然に)〜が冷える」という形で使います。
• 寒い天気や、時間が経って自然に冷たくなったときに使います。
[例]
寒くて体が冷えました。
It’s cold and my body got chilled.
⇒ 寒さで体の温度が下がりました。
クーラーで部屋が冷えました。
The room got cold because of the air conditioner.
⇒ クーラーが部屋の温度を下げました。
夜になって、急に冷えてきましたね。
It’s gotten chilly suddenly now that it’s night.
⇒ 天候の変化で自然に温度が下がったということです。


JLPT N3 語彙
「冷める」と「冷える」の違い
冷やす (JLPT N2)
[意味]
誰かが意図的に温度を下げることを表す
[ポイント]
•「(人が)〜を冷やす」という形で使います。
• 道具(氷、水、冷蔵庫など)を使って、意識的に冷たくするときに使います。
[例]
やけどしたところを水で冷やしました。
I cooled the burn with water.
⇒ 水を使って、やけどした部分の温度を下げます。水を使うのは話し手の意思です。
パーティーの前に、シャンパンを氷で冷やしておきましょう。
Let’s chill the champagne with ice before the party.
⇒ 氷を使って、意図的に温度を下げています。
スープを冷蔵庫に入れて冷やしました。
I chilled the soup by putting it in the refrigerator.
⇒ 冷蔵庫でスープの温度を下げました。冷蔵庫に入れるのは話し手の意思です。

まとめ
[冷える]
- 自動詞。
- 話し手の意思とは関係なく、ものの温度が下がること。
- 何もしなくても、自然に元の温度より低くなること。
[冷やす]
- 他動詞。
- 話し手の意思が働き、別の力を使って、ものの温度を下げること。
- 人が意図的に冷たくすること。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A.冷やす
ビールを冷蔵庫で冷やすとおいしいです。
Beer tastes better when you chill it in the refrigerator.
*ビールを冷蔵庫に入れるのは話し手の意思です。
A. 冷えて
冷たい風で体が冷えてしまいました。
My body got chilled by the cold wind.
*冷たい風によって、体の温度が自然に下がっています。話し手の意思ではありません。
A. 冷やして
熱が出たので、氷で頭を冷やしています。
I have a fever, so I’m cooling my head with ice.
*別の力(氷)を使って意図的に温度を下げています。
A. 冷える
料理が冷えるとおいしくないですよ。
Food doesn’t taste good when it gets cold.
*料理の温度が下がるのは自然なことです。
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