JLPT N5文法 – 「〜けど」と「〜が」の違い

目次
1. 「〜けど」と「〜が」の違い
2. 〜けど
3. 〜が
4. 使い分け
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜けど」と「〜が」に違いはありますか?
A: どちらも「しかし」のように逆接を表しますが、「〜けど」の方が口語的です。また、「〜が」は相手に働きかける前置きとしても使われることがありますが、「〜けど」にはそのような用法は一般的ではありません。
〜けど (JLPT N5)
[意味]
軽い逆説や文の接続
[ルール]
[V] 動詞普通形+けど
[A] い形容詞普通形+けど
[Na] な形容詞普通形+けど
[N] 名詞普通形+けど
*「〜けど」は接続助詞としても接続詞としても使われます
[① 口語的で柔らかい]
「〜けど」は日常会話で非常によく使われる、くだけた表現です。
友人同士の会話からビジネスの場の軽い雑談まで、幅広く使える柔らかい言い回しになります。
[例]
このクッキーは安かったけど、あまりおいしくないですね。
This cookie was cheap, but it’s not very good.
この映画おもしろかったけど、長かったです。
This movie was interesting, but it was long.
[② 文末に置いて「余韻」を残せる]
日本語では「曖昧さ=丁寧」とみなされるため、直接的な表現を避けたいときによく使われます。
そのため、「〜けど」を文末に置いて、後半をあえて言わない使い方がよく見られます。
[例]
今日は少し都合が悪いんですけど…。
I’m afraid today isn’t very convenient for me…
⇒ やんわり断っています。
すみません、これ注文したものと違うんですけど…。
Excuse me, but this is different from what I ordered…
⇒ クレームを直接言い切らず、相手に察してもらっています。
[③「けれど/けれども」の口語形]
「〜けど」は 「けれど」「けれども」が短くなった形で、接続詞としても使えます。
そのため、文頭に置いて会話の流れをつなぐことも可能です。
[例]
A: 駅までバスで行こうか。
B: けど、タクシーで行った方が早いよ。
A: Shall we go to the station by bus?
B: But taking a taxi would be faster.
中国語の読み書きは少しできます。だけど、話すことはできません。
I can read and write a little Chinese, but I can’t speak it.
この記事も読んでみましょう。

JLPT N4・N5文法
「〜けど」と「〜のに」の違い
〜が (JLPT N5)
[意味]
逆説や文の接続、前置き
[ルール]
[V] 動詞普通形+が
[A] い形容詞普通形+が
[Na] な形容詞普通形+が
[N] 名詞普通形+が
*「〜が」の品詞は助詞です
[① 丁寧で、書き言葉でも使える]
「〜が」は丁寧な印象があり、フォーマルな文章・ビジネスメールでもよく使われます。
相手への配慮を示しながら、情報をつなぐ働きをします。
[例]
雨でしたが、イベントを行いました。
It was raining, but we held the event.
確認したい点があるのですが、よろしいでしょうか。
There’s something I’d like to confirm with you. Would that be alright?
今日の会議ですが、10時でよろしいですか。
About today’s meeting—does 10 o’clock work for you?
[②「前置き」として使える]
話の内容に入る前に、話題を導いたり、相手に注意を向けてもらうための“前置き”として使えるのが大きな特徴です。この用法は「〜けど」ではほとんど使われません。
[例]
先日の話ですが、進展はありましたか?
About the matter we discussed the other day—has there been any progress?
もしもし、田中ですが。
Hello, this is Tanaka.
[③ 文末に置いて「余韻」を残せる]
日本語では「曖昧さ=丁寧」とみなされるため、直接的な表現を避けたいときによく使われます。
「〜けど」と同様に、「〜が」も文末に置いて、後半をあえて言わない使い方がよく見られます。
[例]
ちょっと相談したいことがあるんですが…。
I have something I’d like to discuss with you…
今日はちょっとバタバタしているんですが…。
I’m a bit tied up today…
使い分け
逆接を表す日本語表現にはいくつか種類がありますが、それぞれ 丁寧さ・文体・使われる場面 が異なります。ここでは特によく使われる4つの表現について整理します。
■ 「ですけど」
「ですけど」は「です」+「けど」の形で、丁寧さを保ちながら、より口語的で柔らかい印象を与える表現です。
会話でよく使われ、依頼・相談・前置きにも自然に使えます。
■ 「だけど」
「だけど」は「〜けど」の強調版で、カジュアルな話し
言葉として使われます。
丁寧さはありませんが、自然な会話で頻繁に使われ、文頭に置いて会話をつなぐこともできます。
■ 「ですが」
「ですが」は丁寧で、ビジネス・メール・説明など、かしこまった場面でよく使われる表現です。
相手に配慮しながら文をつなぐときに自然で、もっとも使用範囲が広い丁寧な逆接表現です。
■ 「だが」
「だが」は書き言葉の逆接表現で、論文、ニュース記事、説明文などフォーマルな文章で使われます。
非常に硬い印象があるため、日常会話ではほぼ使われません。
まとめ
| 表現 | 意味 | 丁寧さ | 品詞 | 使用場面 | 文頭使用 | 文末使用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 〜けど | 逆接のみ | 口語 | 接続助詞/接続詞 | 日常会話、話し 言葉 | できる(接続詞用法) | できる(曖昧に濁す) |
| 〜が | 逆接・前置き | 丁寧 | 助詞 | 丁寧会話、ビジネス、メール | できない | できる(曖昧に濁す) |
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