JLPT N5語彙 – 「行っています」と「来ています」の違い

目次
1. 「行っています」と「来ています」の違い
2. 「行く」「来る」
3. 「日本に行っています」?「日本に来ています」?
4. 2つのポイント
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「今、私は日本に行っています」と「今、私は日本に来ています」はどちらが正しいですか?
A: 話し手がすでに日本にいる場合は、「今、私は日本に来ています」が自然です。詳しく見ていきましょう。
「行く」「来る」 (JLPT N5)
まずは「行く」と「来る」の意味の違いを確認しましょう。
[意味]
「行く」:話し手(または話題の中心人物)が今いる場所から離れて移動することを表す
「来る」:話題の対象が話し手のいる場所に近づくことを表す
日本語の「行く/来る」は英語や中国語の“方向”ではなく、話し手の位置を基準に判断します。
「行く」は「話し手や対象の相手が、現在地から離れて移動すること」、「来る」は「対象の相手が話し手に近づいていること」を表します。
[例]
わたしは東京に行きます。
I go to Tokyo.
⇒ 話し手が現在地から東京に向けて離れる移動です。
友達がうちに来ます。
My friend comes to my house.
⇒ 友達が話し手の家へ近づいています。
母は妹とスーパーに行きました。
My mother went to the supermarket with my younger sister.
クラスメイトが教室に来てから、一緒に勉強を始めました。
After a classmate came to the classroom, we started studying together.
詳しくはこの記事を読みましょう。

JLPT N5 語彙
「行く」と「来る」の使い方
「日本に行っています」?「日本に来ています」?
では、ポイントを整理しながら「今、私は日本に行っています」と「今、私は日本に来ています」を比較してみましょう。
[ポイント]
・主語は「私(話し手)」
・「行く」=話し手の現在地から“離れて”移動する
・「来る」=話し手に“近づく”移動を表す
この基準で考えると、次のように意味が分かれます。
●「日本に行っています」
⇒ 「日本へ向かっている途中」を表し、まだ到着していないニュアンスになります。
●「日本に来ています」
⇒ 「日本に到着し、今その場所にいる状態」の意味で、到着後の“存在”を表しています。
2つのポイント
[移動動詞+ている]
「〜ている」を“進行形”だと学んでいる学習者が多いため、「日本に来ている」が不思議に感じられることが多いです。
しかし、「行く/来る/帰る」などの移動を表す動詞に「~ている」がつくと、“移動した結果、その場所に存在している” という特別な意味になります。
[ポイント]
移動動詞+ている =「進行中」ではなく 到着後の状態
[例]
わたしは今、留学でカナダに来ています。
I am now in Canada to study abroad.
⇒ カナダに到着して滞在している状態です。
ゆみさんならトイレに行っていますよ。
Yumi is in the restroom.
⇒ すでに移動し、今トイレにいる状態です。
詳しくはこの記事を読みましょう。

JLPT N4 文法
現在進行形以外の「〜ている」の使い方
[主語が変わると動詞も変わる]
「行く/来る」の選択は、“主語が誰か”によって変わります。
同じ「日本」という目的地でも、話し手か第三者かで動詞が変わります。
[例]
① わたしは今、日本に来ています。
I am now in Japan.
⇒ 話し手である「私」がすでに日本に到着している状態です。
② 太郎さんは今、日本に行っています。
Taro is now going to Japan.
⇒ 太郎さんが日本へ向かっている途中ということです。
同じ「日本」という目的地でも、主語が誰かによって動詞が変わる点が非常に重要です。
まとめ
- 日本語の「行く/来る」は話し手基準。
- 「行っています」は“移動途中”。
- 「来ています」は“到着後の存在状態”。
- 「移動動詞+ている」は進行形ではなく“結果の状態”を表す。
- 主語が変わると動詞も変わる。
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