JLPT N2文法 – 「〜となると」の2つの使い方

目次
1. 「〜となると」の2つの使い方
2. AとなるとB①
3. AとなるとB②
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜となると」の使い方を教えてください。
A: 「〜となると」は、状況の変化や話題の転換を表す表現です。主に2つの使い方があり、①ある状況を仮定したときに起こりそうなことを述べる場合と、②ある話題を取り上げて、それに対する話し手や相手の反応・判断を示す場合に使われます。どちらも日常会話やビジネス日本語でよく使われる重要な文型です。
AとなるとB① (JLPT N2)
[意味]
ある状況を仮定したときに、起こりそうな事態や状況を述べたいときに使う
[ルール]
[V] 動詞普通形+となると
[N] 名詞+となると
[例]
海外に住むとなると、言葉の問題がいちばん大きいでしょう。
If you are going to live abroad, the language barrier will probably be the biggest issue.
一人暮らしとなると、家事も全部自分でやらなければなりません。
If you start living alone, you will have to do all the housework by yourself.
留学となると、親の理解も必要になります。
If you study abroad, you will also need your parents’ understanding.
この文型では、Aに仮定または既定の事態を述べ、BでAが実現したときに新たに起こりそうな事態を説明します。
[例(仮定の場合)]
自分で会社を始めるとなると、資金だけでなく覚悟も必要です。
If you start your own company, you’ll need not only funds but also determination.
⇒ A(仮定):自分で会社を始めること
⇒ B(予測される事態):資金以外に覚悟も必要
留学となると、言語の壁やカルチャーショックがあるかもしれませんね。
If you study abroad, you might face language barriers or culture shock.
[例(既定の場合)]
ニュースキャスター:来月から電気代の値上がりが決まりました。
視聴者:値上がりとなると、もっと節電しないといけないな。
Newscaster: It has been decided that electricity rates will go up starting next month.
Viewer: If that’s the case, we’ll really have to save more electricity.
⇒ A(既定):電気代の値上がり
⇒ B(予測される事態):節電の必要
A:この国は学生ビザでアルバイトが禁止なんだって。
B:えー、アルバイト禁止となると、貯金がかなり必要だね。
A: I heard that part-time jobs are not allowed on student visas in this country.
B: Oh no, if part-time jobs are prohibited, you’ll need to have quite a bit of savings.
このように「〜となると①」は、ある出来事や条件を前提として、次に起こりそうな展開や結果を述べるときに使われます。
AとなるとB② (JLPT N2)
[意味]
ある話題や状況になると、人の反応や判断が変わることを表す
また、その話題に対する話し手の判断や感想を述べるときにも使う
[ルール]
[N] 名詞+となると
[例]
アニメの話となると、彼は話が止まりません。
When it comes to talking about anime, he just can’t stop.
面接となると、ひどく緊張してしまいます。
When it comes to interviews, I get extremely nervous.
この翻訳機は英語やフランス語は良いが、日本語となるとまだまだです。
This translation device works well for English and French, but when it comes to Japanese, it still has a long way to go.
この文型では、Aで取り上げた話題や状況に対して、Bでそれに対する反応や評価の変化を述べます。
[例(反応の変化を表す)]
彼は政治の話となると、急に真剣な顔になります。
When it comes to politics, he suddenly gets a serious look on his face.
⇒ これまで普通の表情だった彼が、政治の話題になるときだけ真剣な顔になる=反応が変わるということです。
ライティングは得意だけど、スピーキングとなるとうまくできません。
I’m good at writing, but when it comes to speaking, I can’t do it very well.
⇒ 話題が「スピーキング」になると、評価(苦手)が変わるということです。
[例(判断・感想を述べる)]
日本史の話となると、誰にも負けない自信があります。
When it comes to Japanese history, I’m confident that no one can beat me.
⇒ 「日本史」を話題にしたときの話し手の自信(判断)を表します。
将来のこととなると、まだはっきりしたイメージができません。
When it comes to the future, I still can’t form a clear image.
⇒ 「将来」を話題にしたときに、考えや感情が曖昧になる様子を示します。
「〜となると②」は、単に話題を変えるのではなく、その話題によって人の態度・感情・評価が変化することを表す自然な日本語表現です。
比べてみよう
次の文が、①「ある状況を仮定したときに起こりそうなことを述べる」用法か、②「ある話題を取り上げて、それに対する反応や判断を表す」用法か考えてみましょう。
[例]
彼は日本語のこととなると、すごく熱心になります。
正解は②「ある話題を取り上げて、それに対する反応や判断を表す」用法です。
ここでは「日本語」という話題を取り上げて、彼の態度が変わる(熱心になる)という反応の変化を表しています。
では次の例はどうでしょうか。
[例]
日本語で話す環境となると、速いスピードで上達しそうだね!
正解は①「ある状況を仮定したときに起こりそうなことを述べる」用法です。
ここでは「日本語で話す環境」という仮定の状況を示し、それによって起こりそうな結果(上達)を予測しています。
このように、「〜となると」は文脈によって「仮定・予測」と「話題・反応」のどちらの意味にもなるため、Aが“状況”か“話題”かを見分けることがポイントです。
まとめ
[Aとなると①]
- 仮定・既定の事態をもとに結果を述べる用法。
- Aである状況を仮定、またはすでに決まっている事態を示し、Bでそのときに新たに起こりそうな事態や結果を述べる。
[Aとなると②]
- 話題をもとに反応や判断を述べる用法。
- Aである話題を取り上げ、Bでそれに対する反応の変化や話し手の判断・感想を表す。
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