JLPT N3文法 – 「〜とともに」の2つの使い方

目次
1. 「〜とともに」の2つの使い方
2. AとともにB①
3. AとともにB②
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜とともに」の使い方を教えてください。
A: 「〜とともに」には、いくつか意味がありますが、ここでは①同時性・共存性 ②相関関係 の2つの意味について解説します。
AとともにB① (JLPT N3)
[意味]
あることが起きるのと、ほぼ同じタイミングでもう一つのことが起こることを表す
[ルール]
[N] 名詞+とともに
[例]
ベルの音とともに、乗客は電車に駆け込みました。
At the sound of the bell, the passengers rushed into the train.
試合終了とともに、観客たちは大きな歓声をあげました。
When the game ended, the spectators burst into loud cheers.
プロジェクトが成功して、うれしさとともに感謝の気持ちがこみあげました。
With the success of the project, feelings of joy and gratitude welled up inside me.
「AとともにB」は、Aという出来事が起こると、ほぼ同時にBも起こるという意味になります。
[例]
音楽とともに、俳優が舞台に登場しました。
Together with the sound of music, the actor appeared on stage.
A(最初の出来事):大きな音楽が鳴る
B(ほぼ同時に起きること):俳優の登場
コンサートの終了とともに、観客たちは「アンコール!」と叫びました。
When the concert ended, the audience shouted, “Encore!”
この映画を見ると、感動とともに涙が出てきます。
When I watch this movie, tears come to my eyes along with deep emotion.
また、「〜とともに」は2つのことが共に存在している(並立・両面性)を表すときにも使われます。
[例]
この町は歴史とともに、現代の文化も息づいています。
This town is alive with both history and modern culture.
インターネットの普及とともに、情報管理のリスクも高まっています。
Along with the spread of the Internet, the risks of information management have also increased.
留学生活は学びとともに、多くの出会いと成長の機会を与えてくれます。
Studying abroad offers not only learning but also many encounters and opportunities for growth.
AとともにB② (JLPT N3)
[意味]
一方が変化すると、それに伴ってもう一方も変化することを表す表現
[ルール]
[V] 動詞辞書形+とともに
[N] 名詞+とともに
[よく一緒に使う言葉]
変化を表す語:増加・減少・発展・進化 など
抽象名詞:社会・経済・技術・年齢・季節 など(変化や発展を示す言葉)
[例]
年を取るとともに、体力が少しずつ落ちてきました。
As we get older, our physical strength gradually declines.
経済の発展とともに、人々の生活も豊かになりました。
Along with the development of the economy, people’s lives have become richer.
子どもたちは成長とともに、親から独立していくものです。
As children grow up, they naturally become independent from their parents.
「Aの変化に伴ってBも変化する」ことを表し、「Aが変化するとBもだんだん変化する」という意味で使われます。
[例]
太陽が昇るとともに、空が明るくなっていきました。
As the sun rose, the sky gradually became brighter.
A(変化1):太陽が昇る
B(変化2):空が明るくなる
春の訪れとともに、あちこちで花が咲き始めました。
With the arrival of spring, flowers began to bloom here and there.
時代の変化とともに、ファッションも変わっていきます。
As times change, fashion also evolves.
*この文型は、時間の経過や社会の発展など「自然な変化の流れ」を描写するときによく使われます。
比べてみよう
次の文が①「同時性・共存性」か②「相関関係」か、考えてみましょう。
[例]
太鼓の音とともに、花火が打ち上げられました。
正解は①同時性です。
太鼓の音が鳴るのとほぼ同じタイミングで、花火が打ち上がったことを表しています。
では、次の文はどうでしょうか。
[例]
気温が高くなるとともに、Tシャツを着る人が増えていきます。
正解は②相関関係です。
AにもBにも「変化」を表す言葉が使われており、「気温の上昇」に伴って「人々の服装が変化する」ことを示しています。
[例]
時代の変化とともに、人々の価値観も変わりました。
As the times changed, people’s values also changed.
技術の進歩とともに、新しい産業も生まれました。
Along with the advancement of technology, new industries emerged.
このように、「〜とともに」は同時性を表す場合と、
一方の変化に伴ってもう一方も変化する相関関係を表す場合の両方に使われます。
まとめ
[AとともにB ① 同時性・共存性]
- 同時性:Aで一つ目の出来事を述べ、それとほぼ同じタイミングでBが起こることを表す。
- 共存性(並立・両面性):二つのことが同時に存在している、あるいは両方の面をもつことを表す。
[AとともにB ② 相関関係]
- Aの変化に伴ってBも変化することを表す。
- 「Aが変化するとBもだんだん変化する」という関係を示すときに使う。
- 相関関係を表す場合、AとBのどちらにも「増加・減少・発展」などの変化を表す語、または「社会・技術・年齢・時代」などの変化や発展を示す抽象名詞が使われるのが特徴である。
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