JLPT N4文法 – 「〜てある」と「〜ている」の違い

目次
1. 「〜てある」と「〜ている」の違い
2. 〜てある
3. 〜ている
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜てある」と「〜ている」の違いを教えてください。
A: どちらも動作の結果を表しますが、「〜てある」は人の意図的な行為の結果を示し、「〜ている」は自然に起こった変化や状態の継続を表します。また、「〜てある」は他動詞、「〜ている」は自動詞と一緒に使うのが基本です。
〜てある (JLPT N4)
[意味]
人が行った動作の結果として、ある状態が意図的に維持されていることを表す
[ルール]
[V] 動詞て形+ある
[例]
あそこに観光のポスターが貼ってあるよ。
There’s a sightseeing poster put up over there.
この公園はいつもきれいに掃除してあります。
This park is always cleaned and kept tidy.
もう資料は準備してありますよ。
The materials have already been prepared.
「〜てある」は、人が目的をもって行った行為の結果の状態を表すときに使います。つまり、「誰かが何かのために意図的にしたこと」が残っている状態を示します。
[例]
観光客でも分かりやすいように、道に地図が貼ってあります。
A map has been put up on the street so that even tourists can easily understand.
→ 目的は「観光客が困らないようにすること」で、そのために意図的に地図を貼った状態を表しています。
いつでもメモできるように、ポケットにノートを入れてあります。
A notebook has been placed in the pocket so it’s always ready for taking notes.
空気を入れ替えるために、窓を開けてあります。
The window has been opened to let in some fresh air.
また、「〜てある」は準備が整った状態を表すときにもよく使われます。
[例]
次の会議の進行表はもう作ってあります。
The agenda for the next meeting has already been prepared.
もう資料は準備してあるので、いすと机を並べてください。
The materials are ready, so please arrange the chairs and tables.
新幹線とホテルはもう予約してあるので、あとは詳しいスケジュールを決めましょう。
The Shinkansen and the hotel have already been booked, so let’s decide the detailed schedule next.
〜ている (JLPT N4)
[意味]
変化が起こったあと、その結果の状態が現在も続いていることを表す
[ルール]
[V] 動詞て形+いる
[例]
かばんが開いていますよ。
Your bag is open.
あれ、時計が止まっていますね。
Oh, the clock has stopped.
寒いと思ったら、窓が開いていました。
No wonder it’s cold — the window was open.
「〜ている」は、その状態が意図的に起きたのか自然に起きたのかは関係なく、話し手が見たままの状態を述べるときに使います。
また、多くの場合、その出来事は話し手がそれを見るより前にすでに起こっていることを表します。
[例]
A:あのう、かばんが開いていますよ。
B:あ、本当だ。気が付きませんでした!
A: Um, your bag is open.
B: Oh, you’re right. I didn’t notice!
→ Aは「かばんが開いた状態」を見たまま伝えています。この状態はAが話す前にすでに起きていたことです。
あの部屋、電気がついているけど、まだ誰か使っているのかな。
That room’s light is on — I wonder if someone is still using it.
このパソコン、動きませんね。壊れているようです。
This computer isn’t working. It seems to be broken.

JLPT N4 文法
現在進行形以外の「〜ている」の使い方
比べてみよう
「〜てある」は人が意図的に行った動作の結果としての状態を表し、
「〜ている」は意図的かどうかに関わらず、話し手が見たままの状態を述べるときに使います。
ただし、この違いはネイティブスピーカーにとって感覚的に使い分けられているものであり、
学習者にとっては難しく感じられるかもしれません。
そこでまず、「使える動詞の違い」から整理してみましょう。
「〜ている」は「開く・閉まる」など瞬間動詞の自動詞に使われ、 「〜てある」は「開ける・閉める」など他動詞に使われます。
| 動詞 | 〜てある | 〜ている |
|---|---|---|
| 自動詞 | × | ○(瞬間動詞) |
| 他動詞 | ○ | × |

JLPT N4 文法
日本語の自動詞と他動詞の見分け方
この使い分けを理解すると、どちらの表現が自然かが明確になります。
[例]
① パンフレットが置いてあります。
② パンフレットが置いています。
正解は①です。
「置く」は他動詞であり、またパンフレットは人に取ってもらう目的で置かれているため、「〜てある」が適切です。
次に、「つく」(自動詞)と「つける」(他動詞)を使って比較してみましょう。
[例]
① 電気がつけてあります。
② 電気がついています。
①は「誰かが意図的に電気をつけた状態」であることを表し、 ②は「電気がついた状態」が続いていることを表します。
この2つを使うと、次のような会話が成り立ちます。
[例]
A:あれ、あの部屋、電気がついているね。消すね。
B:待って、あとで使うからつけてあるんだ。
A: Oh, the light in that room is on. I’ll turn it off.
B: Wait, leave it on — I turned it on because I’m going to use it later.
→ Aは「電気がついた状態」に気づき、Bは「あとで使う目的で意図的につけてある」ことを説明しています。
まとめ
[〜てある]
- 人が何かの目的をもって意図的に行った動作の結果の状態を表す。
- 他動詞(例:開ける、閉める)に使う。
[〜ている]
- 意図的か自然かに関係なく、話し手が見たままの状態を述べるときに使う。
- 多くの場合、その状態は話す前にすでに起こっていることを示す。
- 瞬間動詞の自動詞(例:開く、閉まる)に使う。
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