JLPT N2文法 – 「〜限り」と「〜限りでは」の違い

目次
1. 「〜限り」と「〜限りでは」の違い
2. A限り
3. A限りではB
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜限り」と「〜限りでは」の違いは何ですか?
A: 「〜限り」は「限界まで〜する」「できる範囲で〜する」という意味で、行動や状態の限界を表します。一方、「〜限りでは」は「ある範囲に限定して判断する」という意味で、情報や知識の範囲を示すときに使います。
A限り (JLPT N2)
[意味]
限界まで〜する、できる範囲で〜する
[ルール]
[V] 動詞辞書形+限り
[N] 名詞+の+限り
[例]
わたしが知る限りの情報を集めました。
I gathered all the information I know.
できる限りのことをしましたが、結果的にうまくいきませんでした。
I did everything I could, but in the end, it didn’t go well.
この試合では力の限り戦おうと思っています。
In this match, I intend to fight with all my strength.
「限り」は「限界まで〜する」「できる範囲で〜する」と言いたいときに使う表現です。
Aには「限界」や「範囲の限界の端」を表す言葉を使います。主に行動・状態・視界・範囲の極限を表すため、使える言葉はやや限定的です。
[よく一緒に使う言葉]
力、時間・能力を表す語、視界を表す語、知識を表す語、範囲を表す語
[例]
見渡す限り、この辺りに民家はなさそうです。
As far as the eye can see, there don’t seem to be any houses around here.
⇒ 視界の端まで見ても民家がないということです。
時間の限り、試験の問題を解きました。
I worked on the exam questions until the very last moment.
できる限りの準備を整えて面接に行きましたが、予想外の質問には答えられませんでした。
I prepared as much as I could before the interview, but I wasn’t able to answer the unexpected questions.
A限りではB (JLPT N2)
[意味]
ある範囲の情報や経験に基づいて判断する
[ルール]
[V] 動詞辞書形/た形+限りでは
[N] 名詞+の+限りでは
[例]
彼からの報告書を読む限りでは、計画は順調のようです。
As far as I can tell from his report, the project seems to be going smoothly.
社長と話した限りでは、来年も同じ方針で事業を進めるそうです。
As far as I heard from the president, it seems that the company will continue with the same policy next year.
私の経験の限りでは、この方法が最も効率的に作業ができると思います。
As far as my experience goes, I think this method allows us to work the most efficiently.
「限りでは」は、Aに情報・知識・経験などを表す言葉を使い、その範囲に限定してBで結果や判断を述べるときに使います。
そのため、Aには情報を得る行為を表す動詞を使うのが一般的です。
[よく一緒に使う言葉]
見る・聞く・知る・調べる など
[例]
調査の結果の限りでは、大きな問題は見つかりませんでした。
As far as the results of the investigation show, no major problems were found.
昨日の会議で聞いた限りでは、新しい方針に大きな変更はないようです。
As far as I heard in yesterday’s meeting, there don’t seem to be any major changes to the new policy.
警察の発表の限りでは、事件の真相はまだ不明のようです。
As far as the police announcement goes, the truth of the incident is still unknown.
比べてみよう
次のような場合、どちらの表現がふさわしいでしょうか。
[例]
① 最終決戦は負けるかもしれませんが、力の限り頑張りましょう。
② 最終決戦は負けるかもしれませんが、力の限りでは頑張りましょう。
正解は①「限り」です。
話し手が「自分の力の限界まで」頑張るという意味を表しています。
では、次のような場合はどうでしょうか。
[例]
① このグラフを見る限り、入場者数はどんどん増えています。
② このグラフを見る限りでは、入場者数はどんどん増えています。
正解は①「限りでは」です。
この表現は「見た範囲での判断」を示し、グラフから得た情報に基づいて結論を述べています。
まとめ
[A限り]
- 「限界まで〜する」「できる範囲で〜する」と言いたいときに使う表現。
- Aには「限界」や「範囲の端」を表す語を用い、主に行動・状態・視界・範囲の極限を示すため、使える言葉はやや限定される。
[A限りではB]
- Aに情報・知識・経験などを示し、その範囲に限定してBで結果や判断を述べる表現。
- Aには「見る」「聞く」「知る」「調べる」など、情報を得る行為を表す語を用いる。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 限り
ここは見渡す限り畑ばかりです。
As far as the eye can see, there are only fields here.
*視界の限界範囲を表しているので、「限り」が正解です。
A.限りでは
わたしが知る限りでは、日本への観光客は過去最高でした。
As far as I know, the number of tourists visiting Japan is the highest ever.
*話し手の知識に基づいて判断を述べているので、「限りでは」が正解です。
A. 限りでは
調べた限りでは、良い情報は得られませんでした。
As far as I have researched, I couldn’t find any good information.
*話し手の調査の範囲から得た結果を述べているので、「限りでは」が正解です。
A.限り
難しいかもしれませんが、できる限りのことはします。
It may be difficult, but I will do everything I can.
*可能な限界の範囲を表しているので、「限り」が正解です。
関連記事
▼メールマガジンに登録▼
日本語学習のヒントを無料で受け取ろう!








