JLPT N0・N3文法 – 「〜でいい」と「〜てすむ」の違い

目次
1. 「〜でいい」と「〜てすむ」の違い
2. 〜でいい
3. 〜てすむ
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「〜でいい」と「〜てすむ」にはどんな違いがありますか?
A: 「〜でいい」は選択肢の中での満足や妥協を表し、「〜てすむ」は事態が思ったより軽く済んだことへの安堵や評価を示します。
〜でいい (JLPT N0)
[意味]
① 十分・適切である
② 妥協・仕方なく選ぶ
[ルール]
[N] 名詞+で+いい
[例]
飲み物は水でいいです。
A glass of water is fine for my drink.
海外旅行は高いし、国内旅行でいいよ。
An overseas trip is expensive, so a domestic trip will do.
「〜でいい」には、2つのニュアンスが含まれます。
① 十分・適切である
いくつかの選択肢がある中で、本来なら別のものを選ぶ場合でも、あえて別の選択をして「それで十分だ」「それで大丈夫だ」と示します。
[例]
お礼はお金じゃなくて気持ちでいいです。
A token of appreciation doesn’t have to be money — gratitude alone is enough.
⇒ 形式的な金銭よりも、感謝の気持ちで十分という意味です。
パーティーのときの服は、シンプルなものでいいです。
For the party, simple clothing will be fine.
今から晩ごはんを作るのは大変だから、コンビニの弁当でいいよ。
Cooking dinner from now would be too much trouble, so a convenience store bento will do.
また、単に「この選択で問題ない」という意味でも使われます。
[例]
来週のご予約も午前10時でよろしいでしょうか。
Shall we set next week’s reservation for 10 a.m. as well?
⇒ 「いい」を「よろしいでしょうか」と丁寧に言い換え可能です。
店員「飲み物はいかがされますか。」
客「水でいいです。」
Clerk: “What would you like to drink?”
Customer: “Water is fine.”
② 妥協・仕方なく選ぶ
本当は選びたかったものが選べず、代わりに「それでかまわない」と表しています。
[例]
店員「申し訳ございません、チーズケーキは売り切れました」
客「残念…。じゃあチョコレートケーキでいいです。」
Clerk: “I’m terribly sorry, the cheesecake is sold out.”
Customer: “Too bad… Then I’ll take the chocolate cake.”
⇒ 本当はチーズケーキが欲しかったが、仕方なく別を選んでいるということです。
19時のフライトは満席だね…。じゃあ20時でいいか。
The 7 p.m. flight is full… Well then, the 8 p.m. one will do.
来週は忙しくなってしまったな…この予約、キャンセルでいいか。
Next week looks like it’ll be busy… Maybe I should just cancel this reservation.
〜てすむ (JLPT N3)
[意味]
問題や事態が軽い方法や結果で解決することを表す
[ルール]
[V] 動詞て形+すむ
[A] い形容詞て形+すむ
[N] 名詞+で+すむ
[例]
仕事でミスをしたけど、今回は謝ってすみました。
I made a mistake at work, but this time it was settled just by apologizing.
この問題は謝ってすむことではありませんよ。
This problem cannot be settled just with an apology.
軽いけがですんで良かったです。
I’m glad it was only a minor injury.
「~てすむ」は、「大きな問題になると思っていたが、結果的に軽く済んだ」、もしくは「大変なことをしなくてもよくなった」という安心感や安堵を含む表現です。
[例]
電車が遅延して遅刻すると思ったけど、10分ぐらいですみました。
I thought the train delay would make me very late, but it ended up being only about 10 minutes.
⇒ もっと遅刻すると思っていたけど、思ったよりもしなかったという気持ちです。
車の修理代はあまりお金がかからないですみそうです。
It looks like the car repair will be taken care of without costing too much money.
荷物を宿泊先に送っておいたら、移動のとき手荷物が少なくてすみますよ。
If you send your luggage to the hotel in advance, you won’t have to carry so much when you travel.
比べてみよう
次の2つの文には、似ているようで微妙なニュアンスの違いがあります。
[例]
① 今週はあまり忙しくないから、今日は残業なしでいいです。
② 今週はあまり忙しくないから、今日は残業しなくてすみそうです。
①「〜でいい」
「いくつかの選択肢の中から残業をしないという選択をしても問題ない」という意味になります。
つまり、「残業をしない」という選択肢を自分で選び、それで十分だと判断している表現です。
②「〜てすむ」
「残業しなければならない(大変なこと)と思っていたが、結果的にしなくても大丈夫そうだ」という安心感を表します。
つまり、予想よりも軽くすんでホッとしているニュアンスが含まれます。
まとめ
[~でいい]
- ① 複数の選択肢の中から「これで十分」「これで大丈夫」という意味で使う。
- ② 本当は別の選択肢を望んでいたが、やむを得ず妥協して「それでかまわない」とする場合にも使う。
[~てすむ]
- 「大きな問題になると思っていたが、思ったより軽く済んだ」 または「本来必要と思っていた大変なことをしなくてもよくなった」ことを表す。
- 話し手の安心感が含まれる。
関連記事
▼メールマガジンに登録▼
日本語学習のヒントを無料で受け取ろう!








