「頭」を使った慣用句まとめ① – ビジネスで役立つ日本語表現

目次
1. 「頭」を使った慣用表現
2. 能力や頭の働きを表す表現
3. 相手に対しての姿勢を示す表現
4. まとめ
5. 関連記事
6. コメント
Q: 慣用句シリーズが好きです。
「頭」を使った慣用句で有名なものはありますか?
A: 日本語には、体の部位を使った慣用句がたくさんあります。その中でも「頭」を使った表現は、ビジネスシーンで特によく登場します。
慣用句を身につけることで、日本語の表現力に深みや面白さが加わるので、ぜひ覚えて活用してみてください。



能力や頭の働きを表す表現
「良い・悪い」「切れる」「固い」「入れる」といった言葉を組み合わせることで、知能や理解力、考え方の柔軟さなど、頭(脳)の働きを表すことができます。
[頭がいい/悪い]
[意味]
知能や理解力の高さ/低さを表す
[例]
鈴木くんは本当に頭が良くて、将来は医者になりたいそうです。
Suzuki is really smart, and he says he wants to be a doctor in the future.
それに対してぼくは頭が悪くて、テストではいつも赤点ばかりです。
On the other hand, I am not smart, and I always get failing grades on tests.
※「頭が悪い」は非常に失礼な表現なので、人に対しては使わないよう注意が必要です。
[頭が切れる]
[意味]
判断力や理解力が鋭く、機敏に物事に対処できること
[例]
彼女は頭が切れるので、複雑な交渉もスムーズにまとめられます。
She is very smart, so she can smoothly finish even complicated negotiations.
トラブルの原因を瞬時に見抜くあたり、あの新入社員はかなり頭が切れるのだと思います。
The way he quickly found the cause of the trouble makes me think that new employee is really smart.
[頭が固い]
[意味]
考え方が柔軟でなく、融通が利かないこと
[例]
上司は頭が固く、古い社風を変えようとしません。
My boss is not flexible and does not try to change the old company style.
ルールに従うのは大切ですが、頭が固すぎると業務の効率が落ちてしまうのではないでしょうか。
It is important to follow the rules, but if you are too inflexible, the work efficiency will go down.
[頭に入れる]
[意味]
しっかりと記憶し、理解した上で覚えること
[例]
このマニュアルの内容は必ず頭に入れてから、現場に出てください。
Please be sure to remember the contents of this manual before you go to the work site.
せりふを頭に入れたつもりでしたが、緊張して何も出て来ませんでした。
I thought I had remembered my lines, but I was so nervous that nothing came out.
相手に対しての姿勢を示す表現
「頭」を使った慣用句には、相手への敬意・謝罪・依頼など、自分の姿勢や立場を示す意味を持つものがあります。
[頭が下がる]
[意味]
相手の努力や姿勢に対して、敬意や感心を抱くこと
[例]
炎天下の中で畑作業をする農家の人達に頭が下がる思いです。
I really respect the farmers who work in the fields under the hot sun.
被災地で危険な状態の中、救護活動をする人たちに頭が下がります。
I respect the people who do relief work in the dangerous situation in the disaster area.
[頭を下げる]
この表現は 「おじぎする」「謝罪する」「依頼する」 の3つの意味を持ち、状況によって使い分けられます。共通する前提は「自分が相手より下位にあること」です。
[意味]
①おじぎをすること
②謝罪する・詫びること
③へりくだって必死にお願いをすること
[例]
知らない人に道を聞いて、軽く頭を下げてからその場を去りました。(①)
I asked a stranger for directions, gave a small bow, and then left the place.
お客様に深々と頭を下げて、丁寧にあいさつをしました。(①)
I bowed deeply to the customer and greeted politely.
納期の遅れについては、取引先に頭を下げるしかありませんでした。(②)
About the delay of the delivery date, I had no choice but to apologize to the client.
ミスを認めて、彼は何度も頭を下げていました。(②)
He admitted his mistake and apologized many times.
契約を取るために、先方に頭を下げました。(③)
I asked them earnestly to get the contract.
どうしても留学したくて、親に頭を下げてお金を借りました。(③)
I really wanted to study abroad, so I begged my parents to lend me money.
[頭が上がらない]
[意味]
① 相手が自分より優れていることを認めること
② 恩義や負い目があって対等に振る舞えないこと
[例]
どんな難問もすぐに解決してしまう先輩には、頭が上がりません。(①)
I can’t compete with my senior who can solve any difficult problem right away.
交渉力がずば抜けている彼には、頭が上がらないよ。(①)
I can’t match him because his negotiation skills are outstanding.
あのプロジェクトの失敗は私の責任なので、課長には頭が上がりません。(②)
The failure of that project was my responsibility, so I can’t hold my head up in front of the section chief.
借金を返し終えるまでは、彼には頭が上がらないです。(②)
Until I finish paying back the debt, I can’t stand on equal terms with him.
まとめ
| カテゴリー | 慣用句 | 意味 |
|---|---|---|
| 能力や頭の働き | 頭がいい/悪い | 知能や理解力の高さ/低さを表す |
| 頭が切れる | 判断力や理解力が鋭く、機敏に物事に対処できること | |
| 頭が硬い | 考え方が柔軟でなく、融通が利かないこと | |
| 頭に入れる | しっかりと記憶すること、理解をして覚えること | |
| 相手に対しての姿勢を示す表現 | 頭が下がる | 相手の努力や姿勢に 敬意や感心を抱くこと |
| 頭を下げる | ①おじぎをすること ②自分の非を認め、謝罪する・詫びること ③へりくだって必死にお願いをすること | |
| 頭が上がらない | ①相手が自分より優れていることを認めること ②相手に恩義や負い目があって対等に振る舞えないこと |
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