JLPT N4文法 – 「〜なくてはならない」と「〜なければいけない」の違い

目次
1. 「〜なくてはならない」と「〜なければいけない」の違い
2. 〜なくてはならない
3. 〜なくてはいけない
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜なくてはならない」と「〜なければいけない」は置き換え可能ですか?
A: 多くの場合は置き換え可能ですが、「〜なくてはならない」は法律や規則など強い義務を示す場面で使われ、「〜なければいけない」は日常的な義務や必要を表すときによく使われます。

「〜いけない」と「〜ならない」の
違いも理解しておきましょう!
〜なくてはならない (JLPT N4)
[意味]
ある行為の義務を表す
[ルール]
[V] 動詞ない形 い+くてはならない
[例]
退社するときは1か月前に言わなくてはならないんです。
When leaving a company, you must give notice at least one month in advance.
この書類は必ず提出しなくてはなりません。
This document must be submitted.
明日は8時までに学校に行かなくてはならないんです。
I must go to school by 8 o’clock tomorrow.
「〜なくてはならない」と「〜なければいけない」は置き換えて使えることが多いですが、「〜なくてはならない」はより硬い表現で、法律・規則・道徳などの公的な義務を表す場面でよく使われます。
[例]
車を運転するときは、シートベルトを着用しなくてはならない。(法的な義務)
When driving a car, you must wear a seat belt.
納税者は、期限までに税金を納めなくてはならない。(法的な義務)
Taxpayers must pay their taxes by the deadline.
〜なければいけない (JLPT N4)
[意味]
ある行為の義務を表す
[ルール]
[V] 動詞ない形 い+ければいけない
[例]
明日までにこの宿題を終わらせなければいけません。
I have to finish this homework by tomorrow.
この本は日曜日までに返さなければいけません。
This book has to be returned by Sunday.
面接のときはきれいな靴を履かなければいけないよ。
You have to wear clean shoes for the interview.
「なければいけない」は、その状況で必要とされる行動や義務を表すときに使います。
話し手が自分自身に課す場合や、相手に必要な行動を促す場合によく用いられます。
[例]
明日は大事な会議があるから、早起きしなければいけないんだ。
I have to get up early tomorrow because I have an important meeting.
⇒ 会議に間に合うために「早起き」という義務が生じています。
日本の公共機関では並んで待たなければいけないよ。
In Japan, you have to wait in line when using public facilities.
日曜日なのに、会社に行かなければいけません。
Even though it’s Sunday, I have to go to the office.
「〜なければいけない」の短縮形
書き言葉では「なければいけない」が適切ですが、話し言葉ではより口語的に短縮して使われます。代表的な3つのパターンがあります。
なお、「だめ」は「いけない」をさらにカジュアルにした表現です。
なくちゃいけない/なくちゃだめ
なきゃいけない/なきゃだめ
なくちゃ/なきゃ(最もくだけた形)
[例]
母:(前を見ていない子供に対して)ちゃんと前を見て歩かなくちゃだめよ!
Mother (to her child who isn’t looking ahead): You have to look forward and walk properly!
このレポート、明日までに提出しなきゃいけない!
I have to hand in this report by tomorrow!
お客さんが来るまでに部屋を掃除しなきゃ。
I have to clean the room before the guest comes.
比べてみよう
「〜なくてはならない」と「〜なければいけない」は、多くの場合置き換えて使えますが、ニュアンスには違いがあります。
〜なくてはならない
法律・規則・道徳などの公的な場面で用いられ、個人の意思や判断では選択できない義務を表すことが多い。
〜なければいけない
相手に対して使う場合でも、最終的に行動するかどうかはその相手の判断に任されることが多い。
[例]
〇 スピード違反は罰金を支払わなくてはならない。
You must pay a fine for speeding.
△ スピード違反は罰金を支払わなければいけない。
You have to pay a fine for speeding.
⇒ 交通ルールによる強制的な義務なので、「なくてはならない」がより自然です。
まとめ
[〜なくてはならない]
- 法律・規則・道徳などによって義務付けられた事柄に用いられる。
- 公的な場面で多く使われる。
- 個人の意思や判断では選択できない強い義務を表す。
[〜なければいけない]
- 話し手自身や相手にとって状況的に必要な行動や義務を表す。
- 相手に対して使う場合、行動するかどうかは相手の判断に任されることが多い。
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