JLPT 文法 – 4種類の「〜のだ」

目次
1. 4種類の「〜のだ」
2. 「〜のだ」の使い方とルール
3. 説明
4. 言い換え
5. 主張
6. 納得
7. まとめ
8. 関連記事
9. コメント
Q: 「〜のだ」はどんなときに使いますか?
A: 「〜のだ」には、説明・言い換え・主張・納得という4つの用法があります。本記事ではそれぞれを例文付きで詳しく解説します。
〜のだ
[ルール]
[V] 動詞普通形 + のだ
[A] い形容詞普通形 + のだ
[Na] な形容詞 + のだ / な形容詞普通形 + のだ *「だ + のだ」は不可
[N] 名詞 + な + のだ / 名詞普通形 + のだ *「だ + のだ」は不可
*「のだ」は書き言葉としてよく使われ、話し言葉では「んだ」または「の」(女性・子供言葉)となる
[例]
今日は早く帰りますね。用事があるんです。(説明)
I will go home early today. I have something to do.
彼はどんなときも諦めない。努力家なんだ。(言い換え)
He never gives up. He is a hard worker.
何があってもこのプロジェクトは成功させるのだと心に誓いました。(主張)
No matter what happens, I swore in my heart that I will make this project succeed.
A:田中さんはカナダに留学する予定らしいよ。
B:だから英会話に通っているんだ。(納得)
A: I heard Tanaka will study abroad in Canada.
B: That’s why he goes to English conversation school.
[説明]
話し手が理由や事情を相手に説明したいときに使われます。
状況や心情を分かりやすく伝える役割があります。
[例]
財布を失くして困っているんです。
I lost my wallet, so I’m in trouble.
あのとき泣いたのは、ただ悔しかったのだ。
The reason I cried at that time was only because I was frustrated.
A:いつもそのネックレスをつけてるね。
B:ハワイで買って、とても気に入っているの。
A: You always wear that necklace.
B: I bought it in Hawaii, and I like it very much.
一部分だけを否定するときは「のではない」「んじゃない」を使います。
[例]
英語はオーストラリアで勉強したんじゃないです。カナダで勉強したんです。
I didn’t study English in Australia. I studied it in Canada.
わたしが考えたのではなく、山田さんが考えたのです。
It was not me who thought of it. It was Mr. Yamada.
書類の準備は山田さんがしたんじゃなくて、木村さんがしたんです。
It was not Mr. Yamada who prepared the documents. It was Mr. Kimura.
疑問詞を伴う場合
疑問詞と一緒に使うと、相手から理由や説明を求めるときの表現になります。
[例]
A:どうして遅れたんですか。
B:すみません、電車が遅れていたんです。
A: Why were you late?
B: Sorry, the train was delayed.
A:どうしたの?
B:この漢字の読み方が分からないんだ。
A: What’s wrong?
B: I don’t know how to read this kanji.
A:何で東京に行くんですか。
B:バスと新幹線で行くつもりです。
A: How will you go to Tokyo?
B: I plan to go by bus and Shinkansen.
[言い換え]
前に述べたことを別の言葉でまとめたり、わかりやすく言い換えるときに使います。「つまり」「要するに」「言い換えれば」などの言葉に続くことが多いです。
[例]
彼女は気分次第で来たり来なかったり…要するにただ自分勝手なんだ。
She sometimes comes and sometimes doesn’t, depending on her mood. In short, she is just selfish.
彼はよく勉強する。つまり、努力家なのだ。
He studies a lot. In other words, he is a hard worker.
この野菜は虫がついているけど、言い換えれば農薬をあまり使用していないのです。
This vegetable has insects on it. In other words, it has not used much pesticide.
彼は人前で話すのが苦手です。要するにシャイなんです。
He is not good at speaking in front of people. In short, he is shy.
[主張]
話し手が自分の意見や決意を強く述べたいときに使います。
特に「絶対に」「必ず」などの言葉と一緒に用いると、より固い意志や強い感情を表すことができます。会話では感情が高ぶった場面でよく使われます。
[例]
絶対に次の試験には受かりたいんだ!
I really want to pass the next exam!
健康のために、今日から毎日走るのです。
For my health, I will start running every day from today.
母親:もう5時だから帰ろう。
子供:嫌だ、まだ遊ぶの!!
Mother: It’s already five o’clock, so let’s go home.
Child: No, I don’t want to! I still want to play!!
[納得]
前の文や相手の発言を受けて「だから」「それで」などを伴い、事実や状況に納得したことを表すときに使われます。「~だ」だけの場合よりも、結論に腑(ふ)に落ちたニュアンスが強調されます。
[例]
A:木村さん、海外に転勤になったそうですよ。
B:ああ、だから最近見かけないんだ。
A: I heard Mr. Kimura was transferred overseas.
B: Oh, that’s why I haven’t seen him recently.
あの子は毎日ピアノを練習しているのか。それであんなに上手なんだ。
So that child practices the piano every day. That’s why he is so good.
先生は体調を崩していたんですね。それで授業が休みだったんだ。
I see, the teacher was not feeling well. That’s why the class was canceled.
まとめ
| 用法 | ルール | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|---|
| ① 説明 | [V] 動詞普通形 + のだ [A] い形容詞普通形 + のだ [Na] な形容詞 + のだ / な形容詞普通形 + のだ [N] 名詞 + な + のだ / 名詞普通形 + のだ | 話し手がある理由や事情を説明したいときに使う。 一部分だけ否定する場合は「のではない・んじゃない」を使う。 疑問詞を作って、相手から説明や理由を求めるときにも使う。 | 財布を失くして困っているんです。 I lost my wallet, so I’m in trouble. わたしが考えたのではなく、山田さんが考えたのです。 It was not me who thought of it. It was Mr. Yamada. A:どうしたの? B:この漢字の読み方が分からないんだ。 A: What’s wrong? B: I don’t know how to read this kanji. |
| ② 言い換え | 前述したことを別の言葉に言い換えたり、まとめたりするときに使う。「つまり・要するに」などの言葉に続けることが多い。 | 彼はよく勉強する。つまり、努力家なのだ。 He studies a lot. In other words, he is a hard worker. | |
| ③ 主張 | 話し手が自分の意見や決意を強く述べるときに使う。「絶対に・必ず」と一緒に使うとより固い意志を伝えることができる。 | 絶対に次の試験には受かりたいんだ! I really want to pass the next exam! | |
| ④ 納得 | 前件や相手の発言による事実や事態をもとに、続けて「だから・それで」を伴って話し手が納得したことを表す。「~のだ」を使うことで「~だ」よりもその結論に納得したニュアンスを強くする。 | A:木村さん、海外に転勤になったそうですよ。 B:だから、最近見かけないんだ。 A: I heard Mr. Kimura was transferred overseas. B: Oh, that’s why I haven’t seen him recently. |
関連記事
▼メールマガジンに登録▼
日本語学習のヒントを無料で受け取ろう!








