JLPT N1・N2文法 – 「〜っぽい」と「〜めく」の違い

目次
1. 「〜っぽい」と「〜めく」の違い
2. 〜っぽい
3. 〜めく
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜っぽい」と「〜めく」の違いは何ですか?
A: どちらも「ある感じ・雰囲気を帯びている」ことを表しますが、意味・使い方・文体のニュアンスに違いがあります。それぞれ見ていきましょう。
〜っぽい (JLPT N2)
[意味]
そのような感じがする・それに似た性質である
[ルール]
[V] 動詞語幹+っぽい
[A] い形容詞 い+っぽい
[Na] な形容詞 な+っぽい
[N] 名詞+っぽい
[例]
このギョーザ、油っぽいよ。
This gyoza is oily.
この服、春っぽい色で素敵だね。
This dress has a spring-like color and looks lovely.
年をとって忘れっぽくなってきました。
As I get older, I’ve become more forgetful.
この言葉は大きく分けると4つに使い分けられます。共に使う言葉で意味に違いがあります。
① 名詞+っぽい
その名詞を多く含み、それに近い性質を持っていることを表します。
よく使う言葉:水・油・熱・子ども・大人 など
[例]
焼くときに油をひきすぎて、野菜が油っぽくなりました。
I used too much oil when cooking, so the vegetables turned out oily.
今日は熱っぽいので学校を休むことにします。
I’m feeling feverish today, so I’ve decided to stay home from school.
あの人はすぐに怒って子供っぽい性格です。
That person gets angry easily and has a childish personality.
② 色名+っぽい
その色に近いことを表します。
[例]
A: どんな色が好きですか。
B: そうですね、インディゴとかターコイズとか青っぽい色が好きです。
A: What kind of colors do you like?
B: Let’s see… I like blueish colors, like indigo or turquoise.
もうすぐハロウィンだから、部屋をオレンジっぽい色でデコレーションしよう。
Since Halloween is coming soon, let’s decorate the room in an orange-like color.
③ ネガティブな形容詞+っぽい
その性質が表面に出ている・似ていることを表します。
よく使う言葉:荒い・安い・暇 など
[例]
その服、布がペラペラで安っぽく見えるよ。
That outfit looks cheap because the fabric is so thin.
この店、お客さんがいなくていつも暇っぽいね。
This shop always seems idle since there are no customers.
④ 動詞語幹+っぽい(ネガティブな傾向)
すぐに〜する傾向があることを表します。
[例]
子供は何をやっても飽きっぽい性格なので、困っています。
Children have a tendency to get bored easily no matter what they do, so it’s a problem.
父は怒りっぽい性格なので、言葉を選ばなければなりません。
My father has a short temper, so I have to choose my words carefully.
忘れっぽいので、何でもメモをしておきます。
Since I’m forgetful, I make sure to write everything down.
〜めく (JLPT N1)
[意味]
①~らしくなる・~らしく感じられる
②~に似た様子や状態
[ルール]
[N] 名詞+めく
[例]
日ごとに春めいてきましたね。(①)
It’s starting to feel more like spring day by day.
冗談めいた話し方だけど、内容はとてもまじめですね。(②)
The way he talks sounds joking, but the content is actually very serious.
①②の場合も感覚的・抽象的な言葉と結びつき、使われる言葉も「っぽい」に比べてやや限定的で表現のように使われることが多いです。
この言葉は2つに使い分けられます。
① 季節感のある名詞+めく
「十分に~ではないが、そのような雰囲気がある」と述べるときに使います。
よく一緒に使う言葉:春・秋 など
[例]
日差しが暖かくなって、春めいてきましたね。
The sunlight has grown warmer, and it’s starting to feel like spring.
涼しい風が吹いて、町は秋めいています。
A cool breeze is blowing, and the town has taken on an autumn-like atmosphere.
② 感覚的・抽象的名詞+めく
「そのように感じられる」というように、雰囲気や印象を比喩的に述べるときに使います。
よく一緒に使う言葉:冗談、謎、言い訳、皮肉 など
[例]
彼は謎めいたことばかり言って、周りの人を困らせています。
He keeps saying mysterious things, which troubles the people around him.
後輩は言い訳めいたことばかり言っています。
My junior keeps making excuse-like remarks.
比べてみよう
次の2つの文は、どちらも文法的に正しく、自然に使えます。しかし、表すニュアンスには微妙な違いがあります。
[例]
①まだ2月だけど今日は春っぽい陽気だね。
② まだ2月だけど今日は春めいた陽気だね。
①「春っぽい」:春のような気候がはっきりと感じられるという主観的な印象を表し、日常会話でもよく使われるカジュアルな言い方です。
②「春めいた」:春とまでは言えないが、春の兆しや雰囲気が感じられるという、やや客観的で、文章や詩的な表現に向く言い方です。
また、「っぽい」は口語・文語を問わず幅広く使え、話し手の主観を表すのに適しています。
一方、「めく」は文語的で詩的な響きを持ち、描写に情緒を添える効果があります。
[例]
水面にきらめく光が哀愁っぽくて、心の奥を静かに撫でていきました。
水面にきらめく光が哀愁めいて、心の奥を静かに撫でていきました。
この場合、全体的に文語的な語彙を用いているため、「めく」を使う方が情緒的で洗練された印象になります。「っぽい」を使うと、ややカジュアルで日常的な響きになります。
まとめ
| 意味 | 使い方 | 文体 | 視点 | |
|---|---|---|---|---|
| 〜っぽい | ・それに似た性質や様子がある ・そう感じられる | ① 名詞+っぽい:それを多く含み、それに近い性質がある ② 色名+っぽい:その色に近い ③ ネガティブ形容詞+っぽい:その性質が表面に出ている ④ 動詞語幹+っぽい:すぐ〜する傾向がある | 口語的・カジュアル | 主観的(話し手の印象) |
| 〜めく | ・〜らしく感じられる ・〜に似た様子や雰囲気を帯びている | ① 季節感のある名詞+めく:「十分に〜ではないが、そのような雰囲気がある」 ② 感覚的・抽象的名詞+めく:「そのように感じられる」 | 文語的・詩的・文学的 | 客観的・叙情的(雰囲気や空気感をとらえる) |
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