JLPT N3語彙 -「公平」と「平等」の違い

目次
1. 「公平」と「平等」の違い
2. 公平
3. 平等
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「公平」と「平等」の違いは何ですか?
A: どちらも「偏りのない正しい状態」を表しますが、視点に違いがあります。
「公平」は個々の状況や能力を考慮したうえで、誰もが不利益を受けないように調整することを指します。
一方、「平等」はすべての人を同じ条件で扱うことを重視し、差別や違いをなくす考え方です。
公平 (JLPT N3)
[意味]
① 判断や扱いに偏りがないこと
② 相手の状況・能力・適性などを考慮し、すべての人が「等しい」と感じられる条件で活動したり分け合ったりすること
[例]
試合の審判は公平に行わなければなりません。(①)
The referee must judge the match fairly.
子供たちに公平にお菓子を分けました。(②)
I divided the sweets fairly among the children.
「公平」とは、すべてに対して偏りなく公正に、バランスよく対応することを意味します。
一人または一方だけが損をしないように配慮し、不正な差別や贔屓をしない姿勢を示す言葉です。
[例①:条件を同じにする]
教師は生徒に対して公平であるべきです。
Teachers should treat their students fairly.
⇒ それぞれの生徒の状況や個性を考慮しながら、誰か一人だけが損をしたり不利になったりしないように、バランスよく接するべきだという意味です。
意見を聞くときは、全員に公平な発言の機会を与えるべきです。
When listening to opinions, you should give all students an equal opportunity to speak.
[例②:状況に応じて配慮する]
試験の際、視覚障がい者に点字や音声での配慮を行い、公平な条件を整えました。
During the exam, accommodations such as Braille and audio support were provided for visually impaired individuals to ensure fair conditions.
⇒ 状況や能力に応じて、すべての人が同じように受けられるよう配慮したということです。
子ども一人ひとりの理解度に応じて課題の内容を変えることで、公平に学ぶ機会を提供しています。
By modifying the content of assignments based on each child’s level of understanding, we are providing fair learning opportunities for all.
平等 (JLPT N3)
[意味]
差別や偏りがなく、すべての人が同じ状態であること
[例]
すべての生徒に平等にチャンスを与えます。
All students are given equal opportunities.
法の下では誰もが平等でなければなりません。
Under the law, everyone must be treated equally.
「平等」とは、地位・権利・機会・扱いなどにおいて、すべての人を同じように扱うことを重視する考え方です。状況や個人差にかかわらず、同じ条件を与えることが重視されます。
[例]
すべての人に平等な教育の機会を与えることが大切です。
It is important to provide equal educational opportunities to all people.
⇒ 誰もが同じように教育を受けられるようにするべきだという考えです。
法の下では、すべての国民が平等です。
Under the law, all citizens are equal.
⇒ 法律上の権利や義務は、すべての人に等しく適用されるという原則を表しています。
父の遺産を兄弟で平等に分けました。
We divided our father’s inheritance equally among the siblings.
⇒ 同じ額になるように分け合ったということです。
比べてみよう
次の例文では、「公平」と「平等」のどちらが適切でしょうか。
[例]
①子どもたちの年齢や体格を考えて公平におやつを分けました。
②子どもたちの年齢や体格を考えて平等におやつを分けました。
正解は①です。
「年齢や体格を考慮して」分けていることから、それぞれに合った量に調整していると考えられます。したがって、状況に応じて配慮する「公平」が適切です。
では、次のような場合はどうでしょうか。
[例]
①選挙はすべての国民に公平に与えられた権利です。
② 選挙はすべての国民に平等に与えられた権利です。
正解は②です。
「すべての国民に同じ権利がある」という意味で、誰もが同じ条件で選挙権を持つことを表しています。そのため、「平等」がふさわしい表現です。


まとめ
[公平]
- ① 判断や扱いに偏りがないこと。
- ② 相手の状況・能力・適性などを考慮し、すべての人が「等しい」と感じられる条件で活動や分配が行われること。
- ポイント: 誰か一人だけが損をしないように、バランスよく配慮する姿勢を表す。
[平等]
- 差別や偏りがなく、すべての人が同じ状態であること。
- 地位・権利・機会・扱いなどにおいて、全員が「同じように」扱われること。
- ポイント: 結果として「同じ」であること、同じ条件や扱いを受けることに重きを置く。
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