ビジネス言い換えテクニック①

目次
1. ビジネス言い換えテクニック①
2. 「忘れた」ことを丁寧に伝える表現
3. やんわり断る・避けるときの表現
4. まとめ
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6. コメント
Q:ビジネスで「忘れました」と伝えるのは失礼ですか?
A:ビジネスの場では、率直すぎる言い方が相手に不快感を与えてしまうことがあります。
特に「忘れた」という表現は、責任感がない印象を与えることもあるため注意が必要です。
そんなときは、丁寧でやわらかな言い回しを使うことで、相手への配慮を示しながら誠実に伝えることができます。
今回は、ビジネスパーソンなら覚えておきたい、「気遣いの伝わる婉曲表現」を5つご紹介します。
「忘れた」ことを丁寧に伝える表現
[失念する]
[意味]
覚えていたことをうっかり忘れること
[由来]
仏教の用語で、「念」は「意識や記憶」を意味し、それを「失う」ことから「記憶していたことを忘れる」意となります。
[例]
ご連絡を失念しており、大変申し訳ございませんでした。
I sincerely apologize—I forgot to get in touch with you.
失礼いたしました。来週の会議についてお伝えするのを失念しておりました。
I’m very sorry. I forgot to inform you about next week’s meeting.
[ご放念ください]
[意味]
忘れる・気にかけないこと・心配しないこと
[由来]
「念」は“思い・意識”を意味し、「放念」はそれを「放す=気にしない」という丁寧な形。
[例]
直接会ってお話できればうれしいですが、ご都合が合わなければご放念ください。
I’d be happy to speak with you in person, but please don’t worry if it’s not convenient for you.
こちらの件についてすでにご存知でしたら、この連絡はご放念ください。
If you are already aware of this matter, please feel free to disregard this message.
[注意点]
この言葉は相手に対してのみ使える表現です。
✕ お話を放念しておりました。
〇 お話を失念しておりました。
やんわり断る・避けるときの表現
[見送る]
[意味]
実行・参加・導入などを行わない/延期する
[由来]
「その場を離れる人を見送る」が転じて、「実行せず、今回は保留にする」意味として使われるように。
[例]
誠に恐縮ですが、今回は参加を見送らせていただきます。
I sincerely apologize, but I will refrain from participating this time.
新システムの導入については、いったん見送る方向で検討しております。
As for the introduction of the new system, we are currently considering postponing it for the time being.
[見合わせる]
[意味]
実行・実施・導入などを一時的にやめる、または延期する
[由来]
「見ながら比べる・判断を保留する」という意味から発展し、「状況を見て、実行を控える」という用法でビジネスシーンでも使われるようになりました。
[例]
悪天候のため、本日のイベントは見合わせることとなりました。
Due to inclement weather, today’s event has been canceled for the time being.
経済状況を踏まえ、現時点では新規採用を見合わせております。
In light of the current economic conditions, we have decided to put new hiring on hold at this time.
[差し控える]
[意味]
控える、遠慮する、言及を避ける
[由来]
「控える」に「差し〜」をつけることで丁寧かつ慎重な語感を強調しています。
[例]
社内の方針により、コメントは差し控えさせていただきます。
In accordance with our internal policy, we will refrain from commenting.
詳細については差し控えますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
While we must refrain from sharing the details, we kindly ask for your understanding.
まとめ
ビジネスの現場では、「断る」「謝る」「忘れたことを伝える」といったデリケートな対応が避けられない場面も多くあります。
そんなときこそ、今回ご紹介したようなやわらかく丁寧な表現を使うことで、相手への敬意を保ちつつ、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
日々のメールや会話の中で、ぜひ意識して取り入れてみてくださいね。
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