JLPT N4文法 – 「〜たら」と「〜と」の違い

目次
1. 「〜たら」と「〜と」の違い
2. AたらB
3. AとB
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜たら」と「〜と」に違いはありますか?
A: どちらも条件を表す表現ですが、使える場面や文末の制限、ニュアンスに明確な違いがあります。
AたらB (JLPT N4)
[意味]
ある条件が成立したときに、Bの動作や出来事が起こること
[ルール]
[V] 動詞た形+ら
[A] い形容詞た形+ら
[Na] な形容詞た形+ら
[N] 名詞た形+ら
[例]
次の電車が来たら、乗りましょう。
If the next train comes, let’s get on it.
ちょっと高いですね。もう少し安かったら買います。
It’s a bit expensive. If it were a little cheaper, I would buy it.
静かじゃなかったら、違う場所で勉強しよう。
If it’s not quiet, let’s study somewhere else.
雨だったら延期にします。
If it rains, we’ll postpone it.
Aでは「条件」を述べ、その条件が成立したときにBが起こる、つまり“何かが起きる・行われる”ことを表します。
[例]
晴れだったら、出かけよう。雨だったら、家で映画を見よう。
If it’s sunny, let’s go out. If it’s rainy, let’s watch a movie at home.
⇒ A(条件):晴れ・雨 → B(行動・実行すること):出かける/映画を見る、という意味になります。
朝、運動をしたらスッキリしますよ。
If you exercise in the morning, you’ll feel refreshed.
来週、忙しくなかったら飲み会でも開きましょうか。
If you’re not busy next week, shall we have a drinking party or something?
AとB (JLPT N4)
[意味]
Aに条件を述べ、それが起こると自然にBが続くことを表す
[ルール]
[V] 動詞辞書形+と・動詞ない形+と
[A] い形容詞+と・い形容詞ない形+と
[Na] な形容詞+だと・な形容詞ない形+と
[N] 名詞+だと・名詞ない形+と
[例]
このボタンを押すと、カーテンが開きます。
If you press this button, the curtain will open.
うるさいと何も聞こえません。
If it’s noisy, you can’t hear anything.
英語が苦手だと、この仕事は大変かもしれませんね。
If you’re not good at English, this job might be difficult for you.
「〜と」は、Aの条件が満たされると、必然的にBが起きることを表します。
「〜たら」と比べて、次のような特徴があります:
AとBの動作がほぼ同時に起こる
Aに対するBが自然な結果である
そのため、以下のような場面でよく使われます:
- 機械の動作
- 自然現象
- 一般的な事実・傾向・性質
[例]
チケットを入れるとゲートが開きます。(機械の動作)
If you insert a ticket, the gate opens.
春になると花が咲きます。(自然現象)
When spring comes, flowers bloom.
資格があると、就職のときに有利です。(一般論)
If you have a qualification, it’s an advantage when job hunting.
疲れていると集中できません。(性質)
If you’re tired, you can’t concentrate.
比べてみよう
次の文では、どちらの表現がふさわしいでしょうか?
[例]
① 6時になったら出かけましょう。
② 6時になると出かけましょう。
正解は①です。
ではこちらはどうでしょうか。
[例]
① 東京に行ったら、渋谷に行ってみたいです。
② 東京に行くと、渋谷に行ってみたいです。
正解は①です。
「〜たら」は主観的な表現であり、Bには話し手の意志や希望、相手への働きかけなどの内容を入れることができます。また、未来のことについても自由に述べることができます。
一方、「〜と」は客観的な表現です。Bには話し手の意志や希望、相手への働きかけ、未来の予定などを入れることはできません。そのため、「〜と」は機械的・自然に起こることや、確定的で自動的な結果を述べる場合に多く使われます。
まとめ
[AたらB]
- Aにある条件が成立したときに、Bが起こることを表す。
- Bには文末制限はなく、話し手の意志、希望、相手への働きかけ、未来の出来事など、さまざまな内容を表すことができる。
[AとB]
- Aという条件が起こると、必然的・自動的にBが起こることを表す。
- 主に「機械の動作」「自然現象」「一般論」「傾向・性質」などに使われる。
- Bには文末制限があり、話し手の意志・希望、相手への働きかけ、未来の予定などは使えない。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 戻ったら
会社に戻ったらA社に電話してください。
When you get back to the office, please call Company A.
*文末が相手への働きかけなので「たら」が正解です。
A. なったら
1時になったら休みたいです。
I want to take a break when it becomes 1 o’clock.
*文末が話し手の意志(~たい)なので「なったら」が正解です。
A. だと
体が丈夫だと風邪をひきにくいです。
If you’re physically strong, you don’t catch colds easily.
*「丈夫」に続く適切な形は「だと」です。
A. と
コインを入れると機械が動きます。
If you insert a coin, the machine starts working.
*「入れる」に続く適切な形は「と」です。
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