「小汚い」「小うるさい」の“小”って何?接頭語「小」の5つの使い方

目次
1. 接頭語「小」の5つの使い方
2. 接頭語「小」の5つの役割
3. 「小汚い」「小うるさい」の意味と使い方
4.まとめ
5. 関連記事
6. コメント
Q:小汚い、小うるさい などのように、「小」を言葉の前につけるのはどういう意味ですか?
A:「小」は、名詞や用言(動詞や形容詞)につく接頭語と呼ばれるものです。
本来は「小=ちいさい」という意味をもちますが、そこから派生して、言葉の意味をやわらげたり、控えめに表現したりする働きを持つようになりました。
ただし、その意味はひとつではなく、後に続く言葉によって少しずつニュアンスが変化します。
接頭語「小」の5つの役割
①「小+名詞」…小ささ・細かさを表す
「小犬」「小鳥」「小石」など、小さなものや細かいものを表します。
[例]
青い小鳥を飼っています。
I have a small blue bird.
子どもが小石を並べて遊んでいます。
A child is lining up small stones and playing with them.
②「小+名詞」…わずかさ・少量を表す
雨や火など、少しの量や弱い状態を表すときに使われます。
特別な読み方になる言葉もあります(例:小雨、小火)。
[例]
山では小雪がちらついていました。
Light snow was fluttering in the mountains.
台所で小火が起きましたが、すぐに消し止められました。
A small fire broke out in the kitchen, but it was quickly put out.
③「小+数量」…だいたい・約の意味を表す
「小一時間」「小半時」など、おおよその時間を表します。
※「小半時」は古い言い方で、現代では「30分」に相当します。
[例]
ここは交通が不便で、歩くと小一時間ほどかかってしまいました。
Transportation is inconvenient here, so it took me about an hour on foot.
彼のことだから、小半時もすれば来るでしょう。
Knowing him, he’ll probably show up in about half an hour.
④「小+動詞/形容詞」…少し・なんとなくの意味を表す
感覚や印象を控えめにやわらげる働きを持ちます。
[よく使われる言葉]
さっぱりする、高い、きれい、汚い など
[例]
ドレスコードが分からないので、小ざっぱりした服装で行くことにしました。
Since I wasn’t sure about the dress code, I decided to go in a neat and simple outfit.
小高い丘の上に、古くて有名な神社があります。
There is an old and famous shrine on top of a gently elevated hill.
⑤「小+名詞/用言」…人を軽んじたり、ややばかにしたような意味を表す
「小利口」「小うるさい」「小賢しい」など、相手を見下すニュアンスを含むことがあります。
[例]
彼は小利口に立ち回りますが、信用できないです。
He acts cleverly in a petty way, but I can’t trust him.
娘はよく大人の話に入ってきて、小賢しいことを言います。
My daughter often joins adult conversations and says something annoyingly smart.
「小汚い」「小うるさい」の意味と使い方
これまで「小」のさまざまな使い方を見てきましたが、具体的な語の例を用法に照らして考えることで、その意味がよりはっきりと理解できるようになります。
■「小汚い」の場合 ― 用法④(少し・なんとなくの意)
「汚い」はもともとネガティブな印象を与える言葉ですが、そこに「小」がつくことで、表現をやや控えめにしつつも、軽蔑や見下しのニュアンスが加わります。
[意味]
やや汚れていて、全体としてだらしない印象を与えること
[例]
就職活動のために、小汚いスーツを捨てて新しいものを買いました。
I threw away my shabby old suit and bought a new one for job hunting.
そのアパートは古くて、小汚い印象を受けました。
The apartment was old and gave off a somewhat dirty and untidy impression.
■「小うるさい」の場合 ― 用法⑤(軽んじる・ややバカにする意)
「うるさい」よりもさらに細かく、しつこく注意や口出しをしてくる人に対して使います。相手を煩わしい、面倒な存在としてややバカにする気持ちが込められています。
[意味]
何かにつけて細かく口を出してくる人
[例]
上司は小うるさくて、書類の書き方までいちいち文句を言ってくるんです。
My boss is overly fussy and complains about every little detail, even how documents are written.
細かいことばかり注意してくる小うるさい先生は、生徒に人気がありません。
The teacher who constantly nitpicks about small things is not popular among the students.
まとめ
接頭語「小」には、以下のような5つの用法がある:
- 「小+名詞」:小さ・細かさを表す
- 「小+名詞」:わずかさ・少量を表す
- 「小+数量」:だいたい・おおよその意味を表す
- 「小+動詞/形容詞」:少し・なんとなくの意味を添える(控えめな印象)
- 「小+名詞/用言」:人を軽んじたり、ややバカにするような意味を表す
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