「運命」はうんめい?さだめ?熟字訓に見る日本語の奥深い読み方

目次
1. 「運命」はうんめい?さだめ?
2. 一般的な読み方:音読みの組み合わせ
3. 熟字訓とは
4. 熟字訓が使われる場面とその効果
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「運命=さだめ」「生命=いのち」など、歌詞によく登場する特別な読み方は何ですか?
A: 結論から言えば、一般的な読み方は「運命」「生命」です。
しかし、「さだめ」「いのち」と読むのも正しい読み方であり、これは「熟字訓」と呼ばれる特別な読み方に由来しています。
漢字一字ずつの読みではなく、熟語全体に意味や音を当てる日本語特有の読み方です。詳しく解説していきます。
一般的な読み方:音読みの組み合わせ
一般的な読み方:音読みの組み合わせ
通常、日本語の熟語は「音読み」の漢字を組み合わせて読みます。たとえば:
「運命」は「うん(運)+めい(命)」で「うんめい」
「生命」は「せい(生)+めい(命)」で「せいめい」
このような読み方は、日常会話・ビジネス文書・ニュースなど、場面を問わず広く使われます。
[例]
運命なんて誰にもわかりません。
No one really knows what fate holds.
生命保険の見直しをしませんか。
Would you like to review your life insurance policy?
熟字訓とは
熟字訓とは、複数の漢字から成る熟語全体に、1つの和語(訓読み)を当てる特別な読み方です。
個々の漢字を一字ずつ音読みや訓読みで読むのではなく、熟語単位でひとまとまりの意味と読みを持たせる点が特徴です。
たとえば:「運命」や「生命」をそれぞれ「さだめ」や「いのち」と読むのは、熟字訓による特別な読み方です。
熟字訓は古くから日本語に存在しており、意識せずに使っている言葉も少なくありません。
[身近な熟字訓の例]
大人・明日・一昨日・小豆・田舎・紅葉・美味い・上手い など
熟字訓が使われる場面とその効果
熟字訓は、文語的で詩的な表現を必要とする場面で使われることが多く、文学作品・詩・歌詞などで頻繁に登場します。
これは、音読みでは伝えきれない感情のゆらぎや情景の深みを表現できるという特有の効果があるためです。
たとえば、「運命」や「生命」といった音読みの表現は、やや抽象的・形式的な響きを持ちます。
一方で、「さだめ」「いのち」といった熟字訓は、より柔らかく、心の奥に届くような人間味やあたたかみを帯びた印象を与えます。
そのため、人生・死生観・愛や別れといったテーマを扱う詩や歌詞の中で、熟字訓はしばしば選ばれる表現です。
[例]
これは運命なのか、それとも偶然か。
Is this destiny, or just coincidence?
生命は、燃えるように短く美しいものだ。
Life is something short and beautiful, like a burning flame.
このように、熟字訓は単なる「特別な読み方」にとどまらず、言葉に情緒や詩情を与える、日本語ならではの豊かな表現技法のひとつといえます。
まとめ
- 熟字訓とは、熟語全体に1つの訓読みを当てた特別な読み方で、「さだめ(運命)」「いのち(生命)」はその一例。
- 身近な熟字訓も多く、日常語にも定着している。
- 詩や歌詞では、より情緒的・文学的な印象を与えるために使われやすい。
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