ビジネス日本語 – 「〜される」と「〜なさる」の違い

目次
1. 「〜される」と「〜なさる」の違い
2. 意味と使い方:される VS なさる
3. 「される」が受け身と混同される場合
4. 敬意の高さと印象の違い
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「〜される」と「〜なさる」の違いは何ですか?
A: どちらも動詞「する」の尊敬語ですが、使い方や敬意の強さ、文の印象に違いがあります。
意味と使い方:される VS なさる
どちらも「目上の人」や「話題の主の動作」を敬うときに使います。
意味の違いはなく、置き換えも可能ですが、印象や敬意の程度に差があります。
[される]
・一般的でよく使われる尊敬語
・若干かたい印象
・受け身表現と区別がつきにくいことがある
[例]
社長はよくゴルフをされます。
The president often plays golf.
この件については、明日部長が発表される予定です。
The department manager is scheduled to make an announcement about this matter tomorrow.
校長先生が卒業生にお話をされます。
The principal will give a speech to the graduating students.
[なさる]
・より高い敬意を示す
・柔らかく上品な印象
・受け身と区別しやすく、明確な尊敬語と分かる
[例]
お飲み物は、どうなさいますか?
What would you like to drink?
お父様はどのようなお仕事をなさっていますか。
What kind of work does your father do?
ご出席なさる場合は、前日までにご連絡ください。
If you plan to attend, please contact us by the day before.
どちらも意味の違いはなく、置き換えも可能です。
[置き換え例]
社長が挨拶をされます。
社長が挨拶をなさいます。
The president will give a greeting.
お父様はゴルフをされるんですか。
お父様はゴルフをなさるんですか。
Does your father play golf?
ご注文は何にされますか。
ご注文は何になさいますか。
What would you like to order?
「される」が受け身と混同される場合
「される」は尊敬語だけでなく受け身形でもあるため、文脈によっては意味が曖昧になることがあります。
[例]
課長は質問されました。
⇒ 課長が質問した?それとも質問された?
木村さんは謝罪をされました。
⇒ 木村さんが謝罪した?それとも謝罪された?
山田さんは反論されました。
⇒ 山田さんが反論した?それとも反論された?
このような場合は、「なさる」に置き換えることで意味が明確になります。
[置き換え例]
課長は質問なさいました。
The section chief asked a question.
木村さんは謝罪なさいました。
Mr. Kimura offered an apology.
山田さんは反論なさいました。
Mr. Yamada made a rebuttal.
敬意の高さと印象の違い
「なさる」は「される」よりも敬意の度合いが高く、特にお客様や大切な相手に使われることが多いです。
また、柔らかく上品な印象を与える表現でもあります。
[例]
どうぞ、お身体を大事になさってください。
Please take good care of your health.
社長が入院なさると聞いて驚きました。
I was surprised to hear that the president is going to be hospitalized.
誤解なされているようですので、改めて説明申し上げます。
It seems there has been a misunderstanding, so I will explain it again.
[お客様への敬語の例]
お客様がご注文をなさった商品は、すでに発送いたしました。
The item you ordered has already been shipped.
お気になさらず、ごゆっくりお考えください。
Please don’t worry and take your time to consider.
お客様が変更をなさった内容は、正常に反映されています。
The changes you made have been properly reflected.
まとめ
- 「する」の尊敬語は「される」と「なさる」。
- 意味は基本的に同じだが、「なさる」のほうが敬意が高く柔らかい印象。
- 「される」は受け身形と混同される場合があるため、注意が必要。
- お客様や大切な相手には「なさる」の使用がおすすめ。
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