JLPT N2文法 – 3種の「〜ものだ」の使い分け

目次
1. 3種の「〜ものだ」の使い分け
2. 〜ものだ① 回想
3. 〜ものだ② 感慨
4. 〜ものだ③ 忠告
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜ものだ」の使い方はいくつかありますか?違いを教えてください。
A: はい、「〜ものだ」には主に回想、感慨、忠告の3つの使い方があります。
文末表現として使われ、「〜もんだ」はそのカジュアルな言い方です。意味によって文型も少しずつ異なりますのでそれぞれ見ていきましょう。
〜ものだ① 回想
[意味]
よく〜したなぁ
[ルール]
[V] 動詞た形 + ものだ
※話し言葉では「〜もんだ」も使われる
[例]
昔はここでよく友達と遊んだものです。
I used to play with my friends here a lot in the old days.
学生のときはよくこの喫茶店に通ったものだよ。
I used to come to this café often when I was a student.
若いときは寝ないで仕事したもんです。
Back when I was young, I often worked without sleeping.
これは、昔よくしていたことを思い出し、懐かしさを込めて語るときに使います。
一度だけの出来事ではなく、何度も繰り返していた習慣や経験を表すのが特徴で、「よく〜ものだ」の形で使われることが多いです。
[例]
若いときはよく海外旅行したものです。
I used to travel abroad a lot when I was young.
⇒ 若いころを思い出し、何度も海外に行ったことを懐かしんで話しています。
小学生のとき、妹とよくけんかして父に叱られたものだ。
When I was in elementary school, I used to fight with my younger sister and get scolded by my father.
子ども:お父さん、これ知ってる?“めんこ”って言うんだって。
父:わあ、懐かしい。子どものころ、めんこを集めて友達と遊んだもんだよ。
Child: Dad, do you know what this is? It’s called “menko.”
Father: Wow, that brings back memories. I used to collect menko cards and play with my friends when I was a kid.
〜ものだ② 感慨
[意味]
本当に・実に~だ
[ルール]
[V] 動詞普通形+ものだ
[A] い形容詞+ものだ
[Na] な形容詞+ものだ
※話し言葉では「〜もんだ」も使われる
[例]
まだ5歳なのによく一人で買い物できるものだね。
It’s amazing that you’re only five and can already go shopping by yourself.
時間が過ぎるのは本当に早いもんだ。
Time really flies.
自然は本当に美しいものです。
Nature is truly beautiful.
これは、ある出来事や状況に対して、驚きや感心、しみじみとした気持ちを込めて表現するときにも使われます。
否定的ではなく、肯定的な評価や感情を表すのが特徴です。
[例]
祖母は病気や手術を繰り返しながら、よく90歳まで生きたものだ。
My grandmother went through many illnesses and surgeries, but she still lived to be 90.
⇒ 困難を乗り越えて長生きした祖母の強さに、驚きと感心の気持ちを込めています。
この兵士はまだ戦争が続いていると思っていたらしい。よく50年以上も信じていたものですね。
It seems this soldier believed the war was still going on. It’s amazing he continued to believe that for over 50 years.
⇒ 50年以上もの間、同じことを信じ続けたことに対する驚きと感慨を表しています。
A:お久しぶりですね。最後にお会いしたのは、たしか10年ぐらい前ですよね。
B:え、あれは10年前ですか。時間が経つのは早いものですね。
A: It’s been a while, hasn’t it? I think the last time we met was about 10 years ago.
B: Wow, that was 10 years ago? Time really flies.
⇒ 時の流れの早さをしみじみと感じている表現です。
〜ものだ③ 忠告
[意味]
~するのは当たり前だ
[ルール]
[V] 動詞辞書形/ない形+ものだ
※話し言葉では「〜もんだ」も使われる
[例]
人には平等に親切にするものですよ。
You should treat everyone kindly and equally.
約束は破らないもんだろう。
Isn’t it natural to keep your promises?
お年寄りには席を譲るものだ。
You ought to give up your seat to the elderly.
個人の意見というよりも、道徳的・社会的な常識に基づいて、当然とされる行動や考え方を人に教えるときに使われます。相手への忠告や指導的なニュアンスを含みます。
[例]
最近の若い人は言葉遣いがひどいですね。目上の人には敬語を使うものですよ。
Young people these days have such poor manners.You should speak politely to your elders.
⇒ 「敬語を使うことは常識だ」という考えを伝えています。
話はまだ終わっていません。人の話は最後まで聞くもんでしょう。
The conversation isn’t over yet. You should listen to others until they finish speaking.
⇒ 人の話を最後まで聞くのが当然だという価値観を示しています。
A:結婚式のお祝いにコップを送ろうと思っているんです。
B:そうですか。でも日本では結婚式のお祝いに、お皿など割れるものは送らないものですよ。
A: I’m thinking of giving a glass as a wedding gift.
B: I see. But in Japan, you’re not supposed to give items that can break, like plates, as wedding gifts.
⇒ 「割れるもの=縁が割れる」という日本の習慣に基づいた忠告です。
まとめ
| 用法 | 説明 | 主な特徴・形 |
|---|---|---|
| 回想 | 過去によく行っていたことを懐かしんで語るときに使う | 「よく〜ものだ」の形が多い 繰り返しの経験を表す |
| 感慨 | 驚きや感心など、ある出来事に対する特別な気持ちを込めて述べるときに使う | 肯定的な感情を伴う |
| 忠告 | 道徳や社会的常識に基づいて「〜するのが当然」と伝えるときに使う | 教訓・マナー・一般常識を表す |
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