なぜ「がくこう」ではなく「がっこう」?発音変化の理由とルールを解説

目次
1. なぜ「がくこう」ではなく「がっこう」?
2. ルール①
3. ルール②
4. ルール③
5. 練習してみよう
6. まとめ
7. クイズ
8. 関連記事
9. コメント
Q: 学校が「がくこう」ではなく「がっこう」になるように、発音が漢字の本来の読み方と変わるのはなぜですか?ルールはありますか?
A: これは「促音化」と呼ばれる、日本語特有の音の変化によるものです。「がくこう」のように子音が連続する発音は、日本語の話し手にとって言いにくいため、発音しやすくするために「がっこう」のように変化します。
すべての単語で起こるわけではありませんが、いくつかの共通するルールがありますので、次に詳しく解説します。
ルール①:カ行の促音化
まずは質問にもあった「学校」を例に、促音化のしくみを説明します。
2つの漢字を組み合わせた言葉のうち、前の漢字(「学」)の語尾が「く(k)」、後ろの漢字(「校」)の頭が「こ(k)」のように、カ行の音(k音)が連続すると、発音しにくくなるため、間に「っ(促音)」を入れて発音しやすくする傾向があります。これが「促音化」です。
[例]
学(がく)+校(こう)→ がっこう
学(がく)+級(きゅう)→ がっきゅう
国(こく)+会(かい)→ こっかい
国(こく)+境(きょう)→ こっきょう
石(せき)+器(き)→ せっき
このように、語末が「く」「き」などカ行の音で終わり、次の語の先頭もカ行で始まると「っ」が入るケースがよく見られます。
ルール②:語尾が「き・ち・つ」で、後ろがカ行・サ行・タ行のとき
2つの漢字を組み合わせた言葉で、前の漢字の末尾が「き」「ち」「つ」などの音、そして後ろの漢字の先頭がカ行・サ行・タ行の音になる場合、発音を滑らかにするために促音「っ」が入ることがあります。
[例]
匹(ひき)+敵(てき) → ひってき
一(いち)+滴(てき) → いってき
一(いち)+生(しょう) → いっしょう
決(けつ)+心(しん) → けっしん
結(けつ)+婚(こん) → けっこん
このように、「き・ち・つ」で終わる語と、カ行・サ行・タ行で始まる語が連続すると、促音化が起きやすくなります。
ルール③:「じゅう(十)」+カ行・サ行・タ行・ハ行のとき
数詞の「じゅう(十)」が最初にくる言葉で、後ろの漢字の頭がカ行・サ行・タ行・ハ(パ)行で始まると、発音しやすくするために「じゅっ〜」の形に変化します。これも促音化の一種です。
[例]
十(じゅう)+回(かい) → じゅっかい
十(じゅう)+冊(さつ) → じゅっさつ
十(じゅう)+着(ちゃく) → じゅっちゃく
十(じゅう)+分(ぷん) → じゅっぷん
漢字の組み合わせだけでなく、数の読み方でも促音化がよく起こることがわかります。
練習してみよう
ここまでのルールをふまえて、次の言葉の読み方を考えてみましょう。
① 作(さく)+家(か)
② 出(しゅつ)+勤(きん)
③ 十(じゅう)+匹(ぴき)
④ 積(せき)+極(きょく)
どう読みますか?考えてから、下の答えを見て確認してみてください。
[答え]
① 作家
② 出勤
③ 十匹
④ 積極
まとめ
- 日本語では、同じような子音が連続すると発音しにくいため、促音「っ」を入れて発音を調整する傾向がある。これを「促音化」と呼ぶ。
- 代表的なルールは以下の通り。
● カ行の連続による促音化
前の語尾が「く」、後ろの語頭が「こ」など、カ行(K音)が連続すると「っ」が入ることが多い。
● 「き・ち・つ」で終わる語 +カ行・サ行・タ行で始まる語
前の語が「き・ち・つ」で終わり、次の語がカ行・サ行・タ行で始まると促音化しやすい。
●「じゅう(十)」+カ行・サ行・タ行・ハ(パ)行で始まる語
数詞「十」が前にきて、後ろの語が特定の子音で始まると「じゅっ〜」の形に変化する。
クイズ
次の言葉はどのように読むでしょうか。促音化が起きるかどうかを考えてみましょう。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. がっき
楽(がく)+ 器(き)→がっき
A. にっき
日(にち)+ 記(き)→にっき
A. けっか
結(けつ)+ 果(か)→けっか
A. じゅっさい
十(じゅう)+ 才(さい)→じゅっさい
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