JLPT N2 文法 – 「〜ものの」と「〜ものか」の違い

目次
1. 「〜ものの」と「〜ものか」の違い
2. ものの
3. ものか
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「〜ものの」「〜ものか」の違いを教えてください。
A: 「〜ものの」は逆説の接続詞として使われますが、「〜ものか」は文末に置かれます。
意味が全く異なるのでしっかり意味を知って使い分けましょう。
ものの (JLPT N2)
[意味]
~だが、しかし
事実を述べた上で、その期待や予想とは異なる結果が続く
[ルール]
[V] 動詞普通形+ものの
[A] い形容詞普通形+ものの
[Na] な形容詞+ものの
[Na] な形容詞+である+ものの
[N] 名詞+である+ものの
[例]
アメリカに3年留学したものの、上手に英語が話せません。
I studied abroad in America for three years, but I still can’t speak English fluently.
犬はかわいいものの、世話が大変です。
Dogs are cute, but taking care of them is difficult.
この店の接客は丁寧なものの、料理はあまりおいしくないですね。
The customer service at this restaurant is polite, but the food is not very good.
この地域は観光地であるものの、平日は人が少ないです。
This area is a tourist destination, but there are few people on weekdays.
ものか (JLPT N2)
[意味]
強い否定の気持ちを表し、「決して~ない」「絶対に~しない」という意味を持つ。
感情的な表現で、特に驚きや反論のニュアンスを含むことが多い。
[ルール]
[V] 動詞普通形+ものか/もんか
[A] い形容詞普通形+ものか/もんか
[Na] な形容詞+ものか/もんか
[Na] な形容詞普通形+ものか/もんか
[N] 名詞+な+ものか/もんか
[N] 名詞普通形+ものか/もんか
[例]
お父さんとは二度と話すもんか。
I will never talk to my father again!
A:そのカメラ、安かった?
B:安いものか。10万円もしたよ。
A: Was that camera cheap?
B: Cheap? No way! It cost 100,000 yen.
こんなことで諦めるものか。最後までやり抜くぞ!
There’s no way I’m giving up over something like this. I’ll see it through to the end!
こんな失礼な対応、許すもんか!
I will never forgive such rude behavior!
*話し言葉ではよく「もんか」が使われます。

同じように文末に使い否定を表す
「〜まい」との違いについては
この記事を読んでください。
比べてみよう
[AもののB]
「〜ものの」は、「Aは事実であるが、実際にはAから予想される結果とは異なるBである」 という意味を表す逆説の接続詞として使われます。
[ポイント]
・「AもののB」の形で、AとBの間に因果関係のズレがあるときに使います。
・話し言葉ではあまり使われず、書き言葉でよく用いられます。
・フォーマルな場面やビジネスシーンでも使える表現です。
[例]
アメリカに3年留学したものの、上手に英語が話せません。
I studied abroad in America for three years, but I still can’t speak English fluently.
⇒ アメリカに3年間留学すれば英語が上手になると考えられますが、実際にはそうなりませんでした。
この大会は世界的なイベントであるものの、日本ではあまり知られていません。
Although this tournament is a global event, it is not well known in Japan.
⇒「世界的なイベントであるならば、日本でもよく知られているはずだが、実際にはそうではない」という期待とのズレを表現しています。
頭では分かっているものの、なかなか行動できないんです。
I understand it in my head, but I just can’t take action.
⇒ 何をすべきかは理解しているが、実際には行動に移せていないということを表現しています。
[ものか]
「ものか」は文末に置かれ、強い否定の気持ちを表す 表現です。
普通の否定文よりも感情的な響きがあり、話し手の強い反発や決意を示します。
一般的に男性が使うことが多いですが、状況によっては女性も使用します。
また、「絶対(に)」や「決して」「二度と」などの副詞とともに使われることが多く、断固として否定するニュアンス を強調します。
[ポイント]
・「ものか」は 話し手の強い感情を伴う否定に使います。
・「絶対に~ない」「決して~ない」 というニュアンスです。
・口語では「もんか」が使われることもあります。
[例]
お父さんとは二度と話すもんか。
I will never talk to my father again!
⇒ 絶対に話さないという強い意志を表しています。
ここで成功するまでは決して国へ帰るものか。
I will never return to my country until I succeed here.
⇒ 成功するまで、絶対に帰国しないという決意を示しています。
A: そのパズルって簡単だった?
B: 簡単なもんか。完成するのに1年もかかったよ。
A: Was that puzzle easy?
B: Easy? No way! It took me a whole year to complete it.
⇒「全然簡単じゃない!」という強い否定です。
まとめ
[〜ものの]
- 逆説の接続詞で、「ある事柄は事実だが、そこから予想される結果とは異なる」という意味で使われる。
[〜ものか]
- 文末に置かれ、否定の意味を強調する表現。話し手の強い否定の意志を示し、感情的なニュアンスを含むことが多い。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. ものか
なんてひどいサービスのレストランなんだ。もう絶対に来るものか。
What a terrible service this restaurant has! I will never come here again.
*「レストランに来ない」という強い否定を表しているので「ものか」が正解です。
A. ものの
ピアノを習い始めたものの練習を怠けてしまいます。
I started learning the piano, but I ended up neglecting my practice.
*「ピアノを習い始めたけど…」という逆説として使われています。またピアノを習い始めると練習するであろうということから外れているので「ものの」が正解です。
A. ものの
一人暮らしは楽しいものの寂しさもあります。
Living alone is fun, but there are also moments of loneliness.
*「 一人暮らしは楽しいが…」という逆説として使われています。また楽しさから予想されることから外れているので「ものの」が正解です。
A. もんか
どんなに大変でも諦めるもんか。絶対に最後までやるぞ。
No matter how hard it gets, I will never give up. I will see it through to the end!
*「諦めない」という強い否定を表しているので「もんか」が正解です。
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