JLPT N2語彙 「見込み」と「見通し」の違い

目次
1. 「見込み」と「見通し」の違い
2. 見込み
3. 見通し
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q:「見込み」と「見通し」の違いは何ですか?
A: この2つは将来に対する推測を言いたいときに使われますが、意味に少し違いがあります。
簡単に言うと「見込み」は根拠が弱く、「見通し」は根拠の強い推測です。
見込み (JLPT N2)
[意味]
①「将来そうなるだろう」という推測
②「将来そうなってほしい」という希望や期待
[ポイント]
具体的で短期的な期待や予想を指すことが多いです。
また物事だけでなく人に対しても使われます。
[例]
この計画は成功する見込みです。(①)
This plan is expected to succeed.
⇒ 計画が成功するだろうということを表しています。
彼女は見込みのある人です。(②)
She is a promising person.
⇒ 将来的に会社に貢献をしたり、いずれ才能を発揮したりするだろうということを表しています。
見通し (JLPT N2)
[意味]
① 今後どのようになるかの予測ができること
② 景色を遮られずはるか遠くまで見えること
[ポイント]
現状から見て、将来や未来がどうなるかという結果だけではなく、その過程や状態からも確信をもって推測することを表しています。
この言葉は「見込み」とは反対に、広く長期的な予測や見解を指すことが多いです。また同じく人に対しても使われます。
[例]
来年の経済の見通しは明るいです。(①)
The economic outlook for next year is bright.
⇒ これまでのことを考えながら将来のことを予測しています。
「経済」はデータが豊富にあるものなので、根拠と確信を持って予測ができます。
彼らの将来の見通しは非常に良いです。(①)
Their future prospects are very good.
⇒ 現状などを見て、彼らが成功したりいい結果を出したりするだろうということを表しています。
会社はビルの30階にあるので、見通しがいいです。(②)
Since my office is located on the 30th floor of the building, it has a great view.
②と同じような意味合いで「あなたのやることは何でもお見通し」と、人を表すときに使うこともできます。
この場合、「あなたがすることは目に見えるように察知できる」ということです。
ただし目上の人が目下に使う表現なので注意しましょう。
[例]
先輩「このゴミ、捨ててないの山田君でしょ。」
山田「あ、すみません。ぼくです。どうしてわかったんですか。」
先輩「山田君と何年働いてると思ってるの?何でもお見通しだよ。」
Senior: “Yamada, you’re the one who didn’t throw away this trash, right?”
Yamada: “Oh, I’m sorry. Yes, it’s me. How did you know?”
Senior: “How many years do you think I’ve been working with you? I can see through everything.”
比べてみよう
[見込み]
もう少し意味を深く考えると次のようになります。
・はっきりしないことについておおよその予想をすること
・物事の成り行きや結果を前もって予測・検討すること
つまり「見込み」には、しっかりとした結果やそれに至るまでの仮定はありません。
この言葉には「見込み(が)ある・ない」「見込みあり/なし」「~の見込みが高い/低い」という決まった表現があります。この表現はいい結果になるか成功する期待があるというニュアンスになります。
[例]
この企画は成功する見込みが高いです。
This project has a high likelihood of success.
A「この計画は見込みあり?なし?」
B「今のところ見込みはなさそうですけど」
A: “Does this plan have potential?”
B: “It doesn’t seem promising at the moment.”
[見通し]
この言葉は、よく「見通しを立てる」「見通しをつける」というように使われ、現状を考慮しながら今後の展開を予測し、それに基づいて計画や準備することを表します。
他にも「〜見通しである」「今後の見通し」「将来の見通し」という使い方もありますが、これは将来がどのようになるか予想して計画や判断します。
よく「明るい・いい・危ない・甘い」などの言葉と一緒に使われます。
[例]
山田さん、見通しを立てて計画しないと失敗しますよ。
Mr. Yamada, if you don’t plan with a clear outlook, you will fail.
彼女の見通しは甘いと思います。
I think her outlook is too optimistic.
この業界の将来の見通しは明るいと考えられています。
The outlook for the future of this industry is considered bright.
このまま計画がうまく進めば成功する見通しです。
If the plan progresses smoothly, the outlook for success is good.
まとめ
[見込み]
- 低い根拠による将来の推測。希望や期待の気持ちが含まれる。
- 具体的で短期的な期待や予想を指すことが多い。
[見通し]
- 現状から見た将来や未来の結果だけではなく、その過程や状態から確信を持って推測する。
- 広く長期的な予測や見解を指すことが多い。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 見通し
事業計画の見通しを立てました。
I have made an outlook for the business plan.
*後ろに「立てる」が使われているので「見通し」が正解です。
A. 見込み
中田さんは入社したばかりだけど見込みのある新人だ。
Mr. Nakata just joined the company, but he is a promising newcomer.
*入社したばかりという点から、将来的な期待の意味が込められているので「見込み」がふさわしいです。
A. 見通し
今日のA社との会議の感じからいうと、このプロジェクトの見通しは明るいだろう。
Based on today’s meeting with Company A, the outlook for this project is bright.
*会議のことをふまえつつ将来のことを判断しているので「見通し」がふさわしいです。
A. 見込み
どうも今回の話はうまく行く見込みが低いようですね。
It seems that the likelihood of this plan succeeding is low.
*後ろに「低い」という言葉が使われているので「見込み」が正解です。
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