JLPT N4 表現「失礼いたします」と「失礼いたしました」の使い方

目次
1. 「失礼いたします」と「失礼いたしました」の使い方
2. 失礼いたします
3. 失礼いたしました
4. まとめ
5. クイズ
6. 関連記事
7. コメント
Q:「失礼いたします」と「失礼いたしました」の違いと使い方を教えてください
A: そもそも「失礼」は「礼儀が欠けている」ということを表します。名詞、形容詞として使われ「失礼な人」などのように使われます。
そして「する」の謙譲語の「いたす」と一緒に使って自分の行いをへりくだって表現します。
「失礼いたします」「失礼いたしました」はビジネスシーンで頻繁に使われる表現ですが、現在形(いたします)と過去形(いたしました)には違いがあります。
失礼いたします (JLPT N4)
現代では本来の「失礼」の意味の用途が広がり、話し手の行為が礼儀に欠けているという意味も含みながら、これから行う行為に対して相手に事前に断りを入れるときに使われます。
よく使われる場面として、目上の人の部屋に入るとき・会社で先に帰らせてもらうときがあります。
[例]
(社長の部屋に入る前に)
社員:社長、ただいまよろしいでしょうか。
社長:どうぞ。
社員:(部屋に入ってから)失礼いたします。
Employee: Excuse me, Mr. President, may I come in?
CEO: Yes, please.
Employee: (After entering the room) Excuse me.
(まだ他の社員が働いて先に帰るときに)
すみません、今日はお先に失礼いたします。
Excuse me, I’ll be leaving early today.
これ以外に礼儀として行うべき正しい行動とは違う選択をしたときにお詫びと断りを表します。
[例]
お電話にてご連絡する予定でしたが、メールにて失礼いたします。
I was supposed to contact you by phone, but I’m writing this email instead.
⇒ 電話をするはずだったのに、メールに変えているので相手に断りをいれています。
すみません、突然の訪問失礼いたします。今、よろしいでしょうか。
Excuse me for the sudden visit. Is now a good time?
⇒ 連絡をしてから伺うのが礼儀ですが、連絡をせず伺ったことへのお詫びと断りをしています。
ただしこれらは行動に移す前に使われ、行動をした後でお詫びするときには「失礼いたしました」と言います。
[例]
(メールの最後に)
お電話にてご連絡をする予定でしたがメールにて失礼いたしました。
I was supposed to contact you by phone, but I apologize for using email instead.
(帰り際に)
今日は突然の訪問、大変失礼いたしました。
I deeply apologize for today’s unexpected visit.
失礼いたしました (JLPT N4)
「いたしました」なので過去を表しています。
その過去の出来事は話し手が相手へ行った失礼なことで、それに対して謝罪をしている表現になります。
[例]
A:お名前は山田様でしょうか。
B:いえ、山川です。
A:失礼いたしました。
A: Is your name Mr. Yamada?
B: No, it’s Yamakawa.
A: I apologize for the mistake.
⇒ AさんはBさんの名前を間違え、それは失礼なことなのでお詫びをしています。
日本で(特にビジネスの場面で)相手の名前を間違えることは大変失礼なことにあたります。
また謝罪を強調するときには「大変」や「誠に」などと一緒に使われます。
[例]
この度は大変失礼いたしました。
I deeply apologize for this incident.
わたくしどもの間違えでございました。誠に失礼いたしました。
It was our mistake. I sincerely apologize.
まとめ
[失礼いたします]
- 話し手がこれから行う行為について先にお詫びと断りを入れる表現。
- 礼儀として行うべき正しい行動とは違う選択をしたときにお詫びと断りを表す。
[失礼いたしました]
- 話し手が過去に行った誤った行為についてお詫びする表現。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 失礼いたします
突然のお電話、失礼いたします。今、お話してもよろしいでしょうか。
I apologize for calling unexpectedly. May I speak to you now?
*「今、お話しても…」と言って、先に相手に断りをいっているので「失礼いたします」が正解です。
A. 失礼いたしました
(ウエイトレスが水をこぼして)「大変失礼いたしました!」
I sincerely apologize.
*水をこぼしたことに対して謝っているので「失礼いたしました」が正解です。
A. 失礼いたします
田中:マリアさん、今日は帰るの早いね。
マリア:はい、すみません。用事があって。お先に失礼いたします。
A: Maria, you’re leaving early today.
B: Yes, I’m sorry. I have an errand to run. Excuse me for leaving early.
*先に帰ることをいっているので「失礼いたします」が正解です。
A. 失礼いたしました
客:すみません。これ、注文と違うんですけど。
店員:誠に失礼いたしました。すぐにご注文のものをお持ちします。
Customer: Excuse me. This isn’t what I ordered.
Waiter: I sincerely apologize. I’ll bring your correct order immediately.
*注文とは違うものを出したことについて謝っているので「失礼いたしました」が正解です。
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