JLPT N2 文法「〜まい」 と「〜ものか」の違い

目次
1. 「〜まい」 と「〜ものか」の違い
2. 〜まい ①
3. 〜まい ②
4. 〜ものか
5. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜まい」と「〜ものか」は何が違いますか?
A:「〜まい」と「〜ものか」はどちらも文末に使うことで否定を表すものです。どちらを使ったらいいのか悩むかもしれませんが、それは話し手の意思によって決まります。
〜まい① (JLPT N2)
[意味]
あることをしようと思わない
[ルール]
[V] 動詞辞書形+まい
*2&3グループの動詞は ない形+まい もOK
*「する」は「するまい」もしくは「すまい」になる
[ポイント]
一人称の意思のみ表す。
[例]
昨日はお酒を飲みすぎて、今日は気分が悪い。二度とあんなに飲むまい。
I drank too much alcohol yesterday, and I feel sick today. I will never drink that much again.
ここにはもう来まいと思っていたのに、また来てしまいました。
I thought I would never come here again, but I ended up coming back.
他の人のことに使う場合は「~まい」は使えません。
× きのう夫はお酒を飲みすぎて、二度と酒を飲むまい。
My husband drank too much alcohol yesterday, and he will never drink again.
〇 きのう夫はお酒を飲みすぎて、二度と酒を飲むまいと決めたそうです。
My husband drank too much alcohol yesterday, and he has decided never to drink again.
〜まい② (JLPT N2)
[意味]
~ではないだろう
[ルール]
[V] 動詞辞書形+まい
[A] い形容詞ーい+く+あるまい
[Na] な形容詞+では+あるまい
[N] 名詞+では+あるまい
*2&3グループの動詞は ない形+まい もOK
*「する」は「するまい」もしくは「すまい」になる
[ポイント]
話し手の推量を表せるので客観的なことにも使える。
[例]
夫は飲みすぎて気分が悪いようだ。きっとしばらく飲むまい。
My husband seems to feel sick from drinking too much. He probably won’t drink for a while.
そう遠くあるまいし、歩いていけるだろう。
It’s not that far, so we can probably walk there.
この仕事はあまり大変ではあるまい。きっと早くできると思う。
This job probably isn’t that difficult. I think I can finish it quickly.
A:雨が降っているから駅まで送ろうか。
B:いや、大雨ではあるまいし大丈夫だよ。
A: It’s raining, so shall I give you a ride to the station?
B: No, it’s not a heavy rain, so I’ll be fine.
〜ものか (JLPT N2)
[意味]
あることを決してしない
[ルール]
[V] 動詞辞書形+ものか
[A] い形容詞+ものか
[Na] な形容詞+ものか
[例]
あの人と二度と話すものか。
I will never talk to that person again.
A:そのカメラ、安かった?
B:安いものか。10万円もしたよ。
A: Was that camera cheap?
B: Cheap? Not at all. It was 100,000 yen.
A:この仕事、本当に大変ですね。
B:大変なものか。慣れればとても楽だよ。
A: This job is really tough, isn’t it?
B: Tough? Not at all. Once you get used to it, it’s very easy.
比べてみよう(意思の否定)
次の場合、どちらも使うことができますが、ポイントは話し手の気持ちになります。
[例]
なんてまずいレストランなんだ。二度と来るまい。
なんてまずいレストランなんだ。二度と来るものか。
What a terrible restaurant. I will never come again.
「〜まい」を使うと「〜ものか」よりも話し手の意思が少し弱く感じます。なぜなら「〜まい」には「行かないようにする」という努力的な意味合いがあるからです。
それに対して「〜ものか」は「絶対に・決して行かない」という強い意味合いになり、話し手の強い意志が感じられます。
また、「〜まい」は自分に対する強い意思や約束を冷静に表していて、時事的な文面で使われることも多いです。
しかし「〜ものか」は話し言葉として使われ、話し手の感情的な気持ちを表します。喧嘩など怒りで感情が大きく表れるときには「〜ものか」を使う方が自然です。
[例]
(親に心配をかけて)
この間は遅く帰ってお父さんとお母さんを心配させちゃったな。二度と心配をかけまい。
I came home late the other day and made my parents worry. I will never make them worry again.
(娘と父がけんかをして)
娘:お父さんはいつもわたしの話を聞いてくれないし、もう話さないから!
父:二度と話すものか!
Daughter: Dad never listens to me, so I’m not going to talk to him anymore!!
Father: I will never talk to you again!!
[〜まい(推量の否定)]
これは他の言葉に言い換えると「~ではないだろう」「そうならないだろう」と言う意味合いになります。
[例] (地図を見ながら)
駅までそう遠くあるまいし、歩いていけるだろう。
The station isn’t that far, so we can probably walk there.
⇒ 地図を見て駅があまり遠くないだろうと推測しています。
雨が降るまいと思っていたのに、大雨になってきた。
I didn’t think it would rain, but it has started pouring.
⇒ 話し手が雨は降らないと思っていたことを表しています。
まとめ
〜まい
- 意思と推量の否定を表す。
- 自分に対する強い意思や約束を冷静に表す。
〜ものか
- 「〜ものか」は「〜まい」よりも強い意思の否定を表す。
- 話し言葉として使われ、話し手の感情的な気持ちを表す。
- 喧嘩など怒りで感情が大きく表れるときに使う。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. ものか
A:お父さんと喧嘩したの? B:うん、本当に腹が立つよ。二度と話すものか。
A: Did you have a fight with your dad? B: Yeah, I’m really angry. I will never talk to him again.
*怒りの感情を表しているので、「ものか」がふさわしいです。
A. まい
彼女を傷つけることをするまいと決めている。
I have decided never to do anything that would hurt her.
*自分に対する強い意思なので「まい」を使います。
A. ものか
A:仕事は楽しい? B:楽しいものか。とても大変だよ。
A: Do you enjoy your job? B: Enjoy? Not at all. It’s really tough.
*話し言葉で「楽しくない」という感情を表しているので「ものか」が正解です。
A. まい
この問題は難しそうだな。そう簡単にはできまい。
This question looks difficult. It probably won’t be that easy to solve.
*「簡単にできないだろう」という推量を表しているので「まい」が正しいです。
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