カジュアルな会話で使える「じゃん」の完全ガイド

目次
1. 「〜じゃん」の意味
2. 〜じゃん
3. 「〜じゃん」の3つの使い方
4. まとめ
5. クイズ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 文末の「〜じゃん」の意味を教えてください
A: 「〜じゃん」は元々静岡県、山梨県、長野県の方言で、徐々に広がって今では主に東日本のほうで使われています。他の地方や地区になると語尾が違うか、もしくは全く使われていません。
〜じゃん
[意味]
ではないですか・だろう・〜よね [標準の日本語]
[ルール]
[V] 動詞普通形+じゃん
[A] い形容詞普通形+じゃん
[Na] な形容詞普通形+じゃん
[N] 名詞普通形+じゃん
[例]
それ、このあいだ言ったじゃん。
I already told you that the other day.
え、試験に受かったの?良かったじゃん!
Oh, you passed the exam? That’s great!
一人だと大変じゃん。手伝うよ。
It’s tough to do it alone. I’ll help you.
A:この俳優、かっこいい!
B:え、ふつうじゃん。
A: This actor is cool!
B: Really? I think he’s just okay.
「〜じゃん」の3つの使い方
非常にカジュアルな表現なので仲のいい人、ビジネス以外の場面で使われます。
会話の内容や場面で意味が変わりますが、ここではよく使われる3つの「〜じゃん」を取り上げます。
1つ目は「共通認識の確認」、2つ目は「聞き手の発言に対する意見・評価」、3つ目は「再注意・再警告」です。
[① 共通認識の確認]
ここでのポイントは話し手が話を始めるときから、聞き手があることを知っていることが条件となります。
[例]
娘:お母さん、駅前にコンビニあるじゃん。今日、そこでお母さんの友達に会ったよ。
Daughter: Mom, you know there’s a convenience store in front of the station? I met your friend there today.
⇒ 娘と母の共通認識は「駅前のコンビニ」です。
娘は母が駅前にコンビニにあるのを知っていて確認しつつもそのまま話を進めています。
A:先月、一緒に行ったレストランあるじゃん。
あそこ、今すごく人気になって今月は予約が取れないんだって。
B:そうなの!?先月、行って良かったね。
A: Remember the restaurant we went to together last month?
It’s become really popular now, and you can’t get a reservation this month.
B: Really!? It’s a good thing we went last month.
⇒ 話し手と聞き手の共通認識は「先月、一緒に行ったレストラン」です。
話し手は聞き手がレストランを分かっていることを確認しつつそのまま話を進めています。
もし聞き手が知らないのに、あることに対して「〜じゃん」を使うと会話は成立しないので注意しましょう。
[例]
A:学校あるじゃん。
B:どこの学校?
A: You know the school?
B: Which school?
⇒ 聞き手はどこの学校なのか分かりません。
[② 意見・評価]
この場合、「〜だよ」と言い換えることもできますが、「〜じゃん」のほうがやや強い言い方になります。
[例]
A:この俳優、かっこいい!
B:別にかっこよくないよ。ふつうじゃん。
A: This actor is cool!
B: Not really. He’s just normal.
⇒ Aが「かっこいい」と言ったことに対して、聞き手は「ふつう」と思って意見(または個人的な評価)をしています。
A:この問題、全然むずかしくてわからないな。わかる?
B:こんなのすごく簡単じゃん!
A: This question is really hard. I don’t get it. Do you?
B: This is super easy!
⇒ Aが「むずかしい」と言ったことに対して、聞き手は「簡単」と意見・評価をしています。
[③ 再注意・再警告]
この場合、「〜よね」と言い換えることもできますが、②と同じく「〜じゃん」のほうがやや強い言い方になります。
[例]
夫:あれ、ケータイを家に忘れたみたい。
妻:出かける前にケータイを持ったか聞いたじゃん。
Husband: Oh, I think I left my phone at home.
Wife: I asked you if you had your phone before we left, didn’t I?
⇒ 妻は出かける前にも夫がケータイを持ったか確認したにも関わらず、忘れているので「わたしは出かける前にも聞いた」ということをもう一度教えています。
A:明日のテスト、むずかしいかな。
B:え、明日テストがあるの!?
A:先生が朝、言ってたじゃん!!
A: Do you think tomorrow’s test will be difficult?
B: What, there’s a test tomorrow!?
A: The teacher mentioned it this morning, remember!?
⇒ 話し手と聞き手は同じクラスですが、聞き手はテストのことを知らなかったので、先生が朝言っていたことをもう一度教えています。
まとめ
- 「〜じゃん」は主に東日本で使われている。
- とてもカジュアルな表現。
- 主な使い方は「共通認識の確認」・「聞き手の発言に対する意見・評価」、「再注意・再警告」。
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