JLPT N4・N5文法 -「〜けど」と「〜のに」の違い

目次
1. 「〜けど」と「〜のに」の違い
2. 〜けど
3. 〜のに
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜けど」と「〜のに」は同じ意味ですか?
A: どちらも、最初の内容に対して反対のことを言うときに使います。
ただし、話し手の気持ちが含まれるかどうかに大きな違いがあります。
• 〜けど:事実や意見を中立的に述べる
• 〜のに:驚き・不満・残念など、話し手の気持ちが含まれる
この違いを意識することが、使い分けのポイントです。
〜けど (JLPT N5)
[意味]
話し手の感情とは関係なく、事実や状況をそのまま述べるときに使う
[ルール]
[V] 動詞普通形+けど
[A] い形容詞普通形+けど
[Na] な形容詞普通形+けど
[N] 名詞普通形+けど
[例]
彼にメールをしたけど、まだ返事がありません。
I emailed him, but there’s still no response.
⇒ メールの返事がないという事実を述べているだけです。
新幹線は高いけど速いです。
The Shinkansen is expensive but fast.
⇒ 一般的に知られている事実の組み合わせです。
ここは便利だけどあまり人気じゃないです。
This place is convenient, but it’s not very popular.
⇒ 評価を中立的に伝えています。
雨だけど出かけましょう。
It’s raining, but let’s go out.
⇒ 話し手の判断・意思を表しています。
すみません。このプロジェクトは終わりましたけど、まだ少し手伝ってくれませんか。
I’m sorry. The project is finished, but could you still help a little bit?
⇒ プロジェクトが終わっても手伝ってほしいと相手に依頼しています。
〜のに (JLPT N4)
[意味]
話し手の驚き・不満・残念・意外だという気持ちを表す表現
[ルール]
[V] 動詞普通形+のに
[A] い形容詞普通形+のに
[Na] な形容詞普通形+のに
[N] 名詞普通形+のに
話し手の予想や常識とは違う結果になったときに使われ、
当然だと思われることには使えません。
また、「〜けど」と違い、
命令・依頼・意思・判断を後ろに置くことはできません。
[例]
彼にメールを送ったのに返事が来ません。
I emailed him, but haven’t received a response.
⇒「メールを送った」から返事を待っていますが、来ないので、驚きと不満を表しています。
このレストランは安いのにおいしいね。
This restaurant is cheap yet delicious.
⇒「安い」から期待する味よりおいしいので、驚きと意外性を表しています。
父は仕事がとても大変なのに毎日元気です。
Although my father’s work is extremely demanding, he’s energetic every day.
⇒「仕事が大変」から考えられる状態より元気なので、驚きを表しています。
今日は雪なのにあまり寒くないですね。
It’s snowing today, but it’s not very cold.
⇒ 一般的な予想とのズレがあります。
お電話をいただいたのに、出られなくて申し訳ございませんでした。
I apologize for not being able to answer the phone when you called.
⇒ 残念な気持ち+謝罪の表現です。
比べてみよう
では、いくつか例を見てみましょう。
[例]
今日は雨だけど、出かけます。
It’s raining, but I’m going out.
⇒ 雨という事実を述べたうえで、話し手の判断を伝えています。
今日は雨なのに、出かけないといけません。
Even though it’s raining today, I have to go out.
⇒ 雨の日は出かけたくないのが普通なのに、出かけなければならず、不満や残念な気持ちを表しています。
もう1つ見てみましょう。
[例]
この店は高いけど、おいしいです。
This restaurant is expensive, but it’s good.
⇒ 価格と味について、事実や評価を中立的に述べています。
この店は高いのに、おいしくないです。
This restaurant is expensive, but it’s not good.
⇒ 高い=おいしいと期待していたのに、実際はそうではなく、話し手のがっかりした気持ちを表しています。
このように、事実や状況をそのまま伝えるときは「〜けど」を使います。
話し手の気持ちは特に含まれず、後ろに判断・依頼・提案などを続けることができます。
一方、話し手の驚き・不満・残念な気持ちを表したいときは「〜のに」を使います。
話し手の予想や常識と違う結果になったときに使われ、後ろに命令や依頼は置けません。
まとめ
[〜けど]
- 話し手の気持ちは含まれない。
- 事実・意見・判断を中立的に述べる。
- 後ろに命令・依頼・意思を置ける。
[〜のに]
- 話し手の驚き・不満・残念・意外さが含まれる。
- 予想や常識と違う結果を表す。
- 後ろに命令・依頼・意思は置けない。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A.のに
えー!2時間かけて来たのに、レストランは休み!?
Oh no! I spent two hours coming here, but the restaurant is closed!?
*「えー!」と話し手が驚いているので「のに」がふさわしいです。
A. けど
仕事は忙しいけど楽しいよ。
Work is busy but fun.
*仕事に対する事実だけを述べているので「けど」がふさわしいです。
A. けど
この仕事は大変だけど、やってみてくれませんか。
This job is tough, but would you give it a try?
*「けど」の後ろに依頼の文があるので「けど」が正解です。
A. なのに
弟は大雨なのに出かけました。
Despite the heavy rain, my younger brother went out.
*大雨で出かけるのは意外性が高い気持ちになります。「のに」がふさわしいです。
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