JLPT N4文法 – 「名詞+がする」の使い方

目次
1. 「名詞がする」の使い方
2. 名詞+がする
3. 「名詞+がする」と「名詞+を感じる」の違い
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: どうして「いいにおいがする」と言うんですか?
「においを感じる」との違いは何ですか?
A: 「名詞+がする」は、五感で感じること(音・におい・味・感触・気配など)や、体や心の状態が“自然に起こる”ときに使う表現です。「〜が聞こえる」「〜が感じられる」と同じように、話し手が意識しなくても感覚がふわっと届いてくる、というニュアンスがあります。
一方、「においを感じる」は、話し手が意識してそのにおいを受け取っている印象があり、より能動的・説明的な言い方になります。
そのため、日常会話では自然な感覚をそのまま表す「いいにおいがする」がよく使われます。
名詞+がする (JLPT N4)
[意味]
ある感覚(音・におい・味・痛み・気配など)が自然に感じられる
[ルール]
[N] 名詞+がする
[よく使われる表現]
音がする、においがする、味がする、痛みがする、気配がする
[例]
台所からいいにおいがします。
The kitchen smells good.
上の階で足音がしました。
I heard footsteps upstairs.
このジュースはりんごの味がします。
This juice has an apple flavor.
誰かがいる気配がします。
I sense that someone is there.
「名詞+がする」にはいくつかの特徴があります。まず、音・におい・味・痛み・気配など、五感や身体的な感覚に幅広く使える点が挙げられます。
また、この表現は、話し手が意図して感じたのではなく、自然に起こった現象として受け取られる状態を表します。
そのため、「〜を感じる」のような能動い方よりも客観的で、状況を説明するときにも使いやすいという特徴があります。
[五感ごとに見てみましょう]
① におい
〜においがする:嗅覚で自然に感じたにおいを言うときに使います。
[例]
バジルのさわやかなにおいがします。
There is a refreshing smell of basil.
キッチンから焦げたにおいがします。
There is a burnt smell coming from the kitchen.
② 音
〜音(おと)がする
:聞こうとしなくても耳に入ってきた音を示します。
[例]
外で雷の音がしています。
There is the sound of thunder outside.
玄関で物音がしました。
I heard a noise at the entrance.
③ 味
〜味がする:食べたときに自然に感じる味を述べます。
[例]
このお茶は少し苦い味がします。
This tea has a slightly bitter taste.
ミルクの味がするケーキです。
This is a cake with a milky flavor.
④ 痛み・感触
〜痛みがする/〜感じがする:身体の状態を表します。
[例]
さっきから頭痛がします。
I’ve had a headache for a while now.
頭が重い感じがします。
I feel a heaviness in my head.
⑤ 気配・雰囲気
〜気配がする/〜感じがする:目に見えないが「そうだ」と感じるときに使います。
[例]
後ろに誰かいる気配がします。
I sense that someone is behind me.
何か良くないことが起こりそうな感じがします。
I feel like something bad might happen.
「名詞+がする」と「名詞+を感じる」の違い
[基本の違い]
次の2つはほぼ同じ意味ですが、ニュアンスが異なります。
[例]
花のいいにおいがします。
花のいいにおいを感じます。
言い換えは可能ですが、多くの場面では自然に伝わる 「〜がする」 のほうがよく使われます。
| 表現 | ニュアンス | 主体 |
|---|---|---|
| 〜がする | 自然に感じられる(受動的) | 現象 |
| 〜を感じる | 自分が意識して感じる(能動的) | 人 |
[よくある誤用]
誤用①:人間が主語になるパターン
× 私は大きい音がしました。
→ 音がしたのは「物・現象」で、人が主語にはなれません。
[正しい例]
外で大きい音がしました。
It made a loud sound outside.
誤用②:視覚に使ってしまうパターン
× 赤い色がします。
→ 視覚には「〜がする」は使いません。
[正しい例]
赤く見えます。
It looks red.
赤いです。
It is red.
比べてみよう
次の2つの文は文法的にはどちらも使えますが、ニュアンスが異なります。
[例]
台所からガーリックのにおいがします。
台所からガーリックのにおいを感じます。
① においがする:自然に香ってきた。最も一般的で、日常会話ではこれが自然です。
② においを感じる:自分が意識して感じ取った印象。やや文学的・説明的です。
もう1つ見てみましょう。
[例]
外で誰かの声がします。
外で誰かの声を感じます。
正解は① です。
声は自然に耳に入る感覚なので、「〜がする」を使うのが自然です。
②は文法的には可能ですが、抽象的すぎて不自然に聞こえます。
五感(視覚以外)が自然に働くときは「名詞+がする」が基本と覚えておくと良いです。
まとめ
- 「名詞+がする」は、五感や身体の状態が自然に感じられたときに使う表現。
- におい・音・味・痛み・気配など、視覚以外の感覚がふっと伝わってくる場面に適している。
- 視覚には使えない。
- 人間を主語にはできない。
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