JLPT N1・N4語彙 -「できるだけ」と「なるべく」の違い

目次
1. 「できるだけ」と「なるべく」の違い
2. できるだけ
3. なるべく
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「できるだけ」と「なるべく」の違いを教えてください。
A:どちらも「可能な限り」「できる限り」という意味を持つ表現ですが、話し手の姿勢や響きに違いがあります。
できるだけ (JLPT N4)
[意味]
できる限り/自分にできる範囲で
「できるだけ」は、限界まで努力する気持ちを強く表す言葉です。
「できる(可能)」と「だけ(限度)」で構成され、「これ以上は無理というところまで」という意味になります。
自分の意志をはっきり伝えたいときや、相手に少し強めにお願いするときによく使われます。
丁寧でフォーマルな場面でも自然に使える表現です。
[例]
できるだけ早く連絡します。
I will contact you as soon as possible.
できるだけ毎日日本語を勉強しています。
I try to study Japanese every day as much as possible.
できるだけ多くの人に参加してほしいです。
I want as many people as possible to participate.
できるだけ詳しく教えてください。
Please explain it as clearly as possible.
なるべく (JLPT N1)
[意味]
もし可能であれば/できれば/できる限り
「なるべく」は、無理をしない範囲で努力するという柔らかい言い方です。
相手にお願いするときに使うと、丁寧で優しい印象になります。
「できたらそうしてね」という控えめなニュアンスが特徴です。
語源的には、「なる(自然にそうなる)」+古語の助動詞「べく(〜するのが望ましい)」から生まれた言葉で、
「状況に応じて可能な範囲で」という意味を持ちます。
[例]
なるべく電車で来てください。
Please come by train if possible.
お酒は、なるべく飲まないようにしています。
I try not to drink alcohol as much as possible.
なるべくシンプルに説明してください。
Please explain it as simply as possible.
なるべく早くお返事をいただけると助かります。
I would appreciate it if you could reply as soon as possible.
比べてみよう
次のような場合、どんなニュアンスの違いがあるでしょうか。
[例]
① できるだけ早く来てください。
② なるべく早く来てください。
どちらも正しい文ですが、感じる印象が少し違います。
①の「できるだけ早く来てください」は、強い意志や急ぎを伝える表現です。
ビジネスや緊急の場面など、「必ず早く来てほしい」という強めの依頼に向いています。
一方、②の「なるべく早く来てください」は、やわらかく丁寧な依頼の言い方です。
相手の状況に配慮しながら、「できたら早めに来てね」というやさしい響きがあります。
では、次のような場合はどうでしょうか。
[例]
① できるだけ高い点数を取りたいです。
② なるべく高い点数を取りたいです。
この文のように、自分の目標や努力の気持ちを表すときは、①の「できるだけ」を使う方が自然です。
「できるだけ高い点数を取りたいです」は、積極的に努力する意志を感じさせます。
一方、「なるべく高い点数を取りたいです」は、少し控えめで、“できればそうしたい”という柔らかい希望に聞こえます。
このように、自分の意志や努力を伝えるときは 「できるだけ」、相手にやさしくお願いするときは「なるべく」というように、どちらを使うかで、話し手の気持ちの強さや相手との距離感が変わります。
文の内容や状況に合わせて、自然に使い分けることが大切です。
まとめ
| 表現 | ニュアンス | 響き | よく使う場面 |
|---|---|---|---|
| できるだけ | 限界まで努力する・積極的 | 意志的・力強い | 自分の行動、フォーマルな依頼、ビジネス表現 |
| なるべく | 無理せず努力する・柔らかい | 丁寧・控えめ | 相手へのお願い、やさしい言い方、日常会話 |
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