JLPT N5文法 – 「〜あとで」と「〜てから」の違い

目次
1. 「〜あとで」と「〜てから」の違い
2. AあとでB
3. AてからB
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜あとで」と「〜てから」の違いがよくわかりません。
A: 「AあとでB」は時間的な前後関係を表し、前の動作が終わったあとに次の動作を行うことを示します。
一方、「AてからB」は行為の順序や依存関係を表し、Aの行為を必ず完了してからBの動作に移ることを強調する表現です。
AあとでB (JLPT N5)
[意味]
出来事の時間的な前後関係を表し、Aの動作が終わったあとに、Bの動作を行うことを示す
[ルール]
[V] 動詞た形+あとで
[N] 名詞+の+あとで
[例]
大阪に行ったあとで、京都に行きます。
After going to Osaka, I will go to Kyoto.
夕飯のあとで、デザートを食べます。
After dinner, I will eat dessert.
社長と話したあとで、うちに帰りました。
After talking with the company president, I went home.
Aには先に行うこと、Bにはあとで行うことを言います。
単純な時間の前後関係を表すときに使います。
[例]
食事のあとで、いつもさんぽします。
After a meal, I always take a walk.
⇒ 「食事」を先にして、それから「さんぽ」します。
映画を見たあとで、コーヒーでも飲みにいきましょう。
After watching a movie, let’s go have some coffee.
夕飯を食べたあとで、この薬を飲んでください。
After eating dinner, please take this medicine.
AてからB (JLPT N5)
[意味]
行動の順序や手順を表し、Aの行為を終えてから、次の行為Bに移ることを示す
[ルール]
[V]動詞て形 + から
[例]
銀行に行ってお金をおろしてから、買い物に行きます。
After going to the bank and withdrawing money, I will go shopping.
日本では先に切符を買ってから乗車します。
In Japan, people buy a ticket first and then board the train.
部長に許可をもらってから、計画を進めなければなりません。
After getting permission from the manager, we must proceed with the plan.
Aには先に行うこと、または必ず行わなければならないことを言い、Aを強調します。
AとBの間には、「Aを完了しないとBができない」という連続性・依存関係があります。
[例]
まず名前を書いてから、答えを書いてください。
First, write your name, and then write your answers.
⇒ 最初にしなければならないのは「名前を書くこと」です。
必ず使用してもよいか確認してから、会議室を使ってください。
Please make sure you have permission before using the meeting room.
みんなが集まってから、パーティを始めましょう。
Let’s start the party after everyone has gathered.
[注意]
「AてからB」のAに使えるのは動詞のて形だけです。
名詞には使えず、する動詞は「〜して」の形にします。
[例]
〇 勉強してから遊びに行きます。
× 勉強てから遊びに行きます。
I will go out to play after studying.
比べてみよう
次の2つの文は、どちらも自然な表現ですが、ニュアンスに違いがあります。
[例]
手を洗ったあとでごはんを食べましょう。
手を洗ってからごはんを食べましょう。
「AあとでB」は、AとBの時間的な前後関係を表し、全体的にやわらかい印象になります。
一方、「AてからB」は、Aの動作を完了してからBを行うという順序や必要性を強調します。
そのため、「手を洗ってからごはんを食べましょう」では、「ごはんを食べる前に必ず手を洗う」という意味合いが強くなります。
では次のような場合、どちらが自然でしょうか。
[例]
① 日本ではくつを脱いだあとで、家に入ります。
② 日本ではくつを脱いでから、家に入ります。
正解は②です。
日本の家では、靴を脱ぐことが必ず必要で、しかも「靴を脱ぐ」と「家に入る」は連続した動作です。
そのため、「てから」を使うのが自然です。
このように、
「あとで」=時間の前後関係を示す(ゆるやかなつながり)
「てから」=順序や手順を示す(強い連続性・必然性)
という点を意識すると使い分けが理解しやすくなります。
まとめ
[AあとでB]
- 出来事の時間的な前後関係を表し、Aの動作が終わったあとにBの動作を行う。
- 「AあとでB」は、連続性や依存性が弱く、少し時間差がある動作にも使うことができる。
[AてからB]
- 行為の順序や手順を表し、Aの行為を必ず完了してからBの動作を行う。
- Aが先に行うこと・必ずすることを示し、Aを強調する。AとBには「Aを完了しないとBができない」という連続的で依存した関係がある。
関連記事
▼メールマガジンに登録▼
日本語学習のヒントを無料で受け取ろう!








