JLPT N5漢字 -「人」の読み方ガイド:「ひと」「ニン」「ジン」の違いと使い方

目次
1. 「人」の読み方ガイド
2. ひと・ニン・ジン:読み分けの全体像
3. ひと
4. ニン
5. ジン
6. まとめ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 漢字「人」は「ひと」「ニン」「ジン」と、どうして読み方が変わるのですか?
A: 漢字「人」は、訓読み「ひと」、音読み「ニン・ジン」と読み方が変わります。これは厳密なルールがあるわけではなく、一緒に使われる言葉(語の種類や意味)によって読み方に傾向があるためです。この記事では、その使い分けのパターンを「ひと」「ニン」「ジン」に分けて詳しく解説します。
ひと・ニン・ジン:読み分けの全体像
はじめに大まかな傾向を押さえ、続いて個別のポイントを確認しましょう。
| 読み方 | 使われる傾向 | 例文 |
|---|---|---|
| ひと | 単独で「人」を表すとき | 人の心 駅に人がたくさんいます。 |
| ニン | 動作を表すとき | 管理人 このアパートは保証人が必要な物件です。 |
| ジン | 所属・状態を表すとき | 外国人 わたしはカナダ人です。 |
ひと
「ひと」と読むのは、単独で使われ、熟語の一部としては用いられない場合です。
日常的でやわらかい印象を持ち、人そのものを指すときに使われます。
[例]
この会社は男の人より女の人が多いです。
There are more women than men in this company.
優しい人に道を教えてもらいました。
A kind person showed me the way.
あの人はだれですか。
Who is that person?
ニン
「ニン」と読む場合には、主に次の2つの傾向があります。
① 和語と結びつくとき(例:「山」「川」など、日本固有の言葉)
② 動作を表す動詞(漢語を含む)やする動詞(第3グループ)と結びつくとき
※動作・行為をする「人」という意味を表します。
[よく一緒に使う言葉]
案内する、管理する、通行する、受け取る、引き受ける、差し出す、立ち会う など
①に該当する例は少なく、「怪我人」程度です。
②は動作を表す語と結びつくことが多く、「〜する人」「〜している人」「〜していた人」といった意味になります。
[作り方のルール]
3グループ(する動詞)の場合:「する/します」を除いた名詞部分+人
例:管理します → 管理+人 → 管理人
その他の動詞の場合:「ます」を除いた語幹+人(ニン)
例:差し出します → 差し出し+人 → 差し出し人
受け取ります → 受け取り+人 → 受け取り人
[例]
大きな事故があり、怪我人が多数います。
There was a major accident, and many injured people were there.
⇒「怪我をしている人」という意味です。
その荷物の差し出し人は誰ですか。
Who is the sender of this package?
⇒「荷物を差し出した(送った)人」という意味です。
この道は通行人が多いです。
There are many pedestrians on this street.
このマンションの管理人は山田さんという人です。
The manager of this apartment building is a person named Mr. Yamada.
ジン
「ジン」と読む場合にも、主に次の2つの傾向が見られます。
① 「所属」を表す言葉と結びつくとき
1. 国名 2. 地域 3. 領域 4. 時代(時間)を表す語
② 「状態」を表す言葉と結びつくとき
1. 状態を表すな形容詞 2. 精神面・能力面を表す語
なお、「ジン」は和語とは結びつかず、漢語とだけ使われます。
①-1 国名
[例]
ヤンさんは中国人です。
Mr. Yang is Chinese.
あの人は韓国語を話しているから韓国人かな。
That person is speaking Korean, so I wonder if they are Korean.
①-2 地域
[よく一緒に使う言葉]
外国、異国、宇宙、惑星の名前(火星など)
[例]
外国人の入国は別の窓口に行かなければならないんです。
Foreign visitors must go to a separate counter for entry procedures.
関西人はおもしろい人が多いそうですよ。
It’s said that people from Kansai tend to be very funny.
①-3 領域
[よく一緒に使う言葉]
芸能、一般、民間、国際、社会 など
[例]
道で偶然、芸能人を見ました。
I happened to see a celebrity on the street.
息子は来年、社会人になります。
My son will become a member of society next year.
申し込みをすれば、一般人も国会議事堂に入れます。
If you apply in advance, ordinary citizens can also enter the National Diet Building.
①-4 時代
[よく一緒に使う言葉]
原始、現代 など
[例]
原始人は自分たちで何でも作っていました。
Primitive people made everything by themselves.
現代人は便利なものに頼りすぎています。
Modern people rely too much on convenient things.
②-1 状態
[よく一緒に使う言葉]
有名、著名、自由 など
[例]
今日は有名人のサイン会があります。
There is an autograph session with a famous person today.
あの人は自由人だから、いつどこにいるのかわからないよ。
That person is a free spirit, so no one knows when or where they’ll be.
②-2 精神面・能力面
[よく一緒に使う言葉]
知識、常識 など
[例]
彼は幅広い分野に精通した知識人として知られています。
He is known as an intellectual who is well-versed in a wide range of fields.
彼はだらしなく見えますが、いざというときは常識人らしい発言をしますよ。
He may look sloppy, but when it matters, he speaks like a sensible person.
まとめ
| 読み方 | 使われる傾向 | よく使う言葉の例 | 例文 |
|---|---|---|---|
| ひと | 単独で「人」を表すときに使う。 | – | この人はだれですか。 |
| ニン | ① 和語(日本固有の言葉)と結びつくとき ② 動作・行為を表す語(漢語を含む)と結びつくとき | 怪我、案内する、管理する、通行する、受け取る、引き受ける、差し出す、立ち会う など | 事故があったが、怪我人は少なかったです。 荷物の受け取り人はサインをしなければなりません。 初めて来た町なので、案内人がいて助かりました。 |
| ジン | ① 所属(国・地域・領域・時代など)を表す語と結びつくとき ② 状態(な形容詞や精神・能力を表す語)と結びつくとき | 国、関西、社会、現代、有名、自由、知識、常識 など ※「ジン」は和語とは結びつかず漢語のみと使う | 宇宙人って本当にいるのかな。 彼は国内外で活躍する著名人です。 |
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