JLPT N4・N5文法 – 「〜でしょう」と「〜でしょう?」の違い

目次
1. 「〜でしょう」と「〜でしょう?」の違い
2. ~でしょう
3. ~でしょう?
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜でしょう」と「〜でしょう?」はどう違いますか?
A: 「〜でしょう」は「推量」と「強調した気持ち」、「〜でしょう?」は「同意」や「確認」の際に使います。
~でしょう (JLPT N4)
[意味]
① 推量:はっきり断定はできないが、あることが起こる・起こったと予想する
② 気持ちの強調:話し手の心に強く残ったことを、感情を込めて表現する
[ルール]
[V] 動詞普通形+でしょう
[A] い形容詞普通形+でしょう
[Na] な形容詞普通形 な+でしょう *「だ」は使えない
[N] 名詞普通形+でしょう *「だ」は使えない
[例]
天気予報:明日の大阪は晴れ時々雨でしょう。(①推量)
Weather forecast: Tomorrow in Osaka it will be sunny with occasional rain, I suppose.
この海はなんて美しい青なんでしょう。(②気持ちの強調)
How beautifully blue this sea is!
「だろう」とほぼ同じ意味ですが、より丁寧な言い方が「でしょう」です。
① 推量の場合、未来だけでなく過去の出来事についての予測にも使えます。
ただし、話し手自身の行動や予定には使えません。
[例]
マリアさんはいつも忙しいから、パーティーに来ないでしょうね。
Maria is always busy, so she probably won’t come to the party.
お疲れさま。暑い中で営業の仕事は大変だったでしょう。
You must be tired. Working outside in the heat must have been tough, I suppose.
× わたしは学校を休むでしょう。
〇 わたしは学校を休むと思います/休むつもりです。
× I will be absent from school, I suppose.
〇 I think I will be absent from school / I plan to be absent from school.
② 気持ちの強調として使うときは、「なんて・なんと・どんなに・いかに」と一緒に用いて、感情をより強く表します。
[例]
(月を見ながら)なんと美しい月でしょう。
(Looking at the moon) How beautiful the moon is!
留学できたら、どんなに素晴らしい経験になるでしょう。
If I could study abroad, what a wonderful experience it would be.
平和の尊さを、いかに次の世代へ伝えていけるでしょうか。
How can we pass on the preciousness of peace to the next generation?
~でしょう? (JLPT N5)
[意味]
① 同意を求める:自分の意見に相手が賛成することを期待するとき
② 確認:相手に事実を確認するとき。状況によっては相手を思いやったり、同情の気持ちを込めることもある。
[ルール]
[V] 動詞普通形+でしょう
[A] い形容詞普通形+でしょう
[Na] な形容詞普通形 な+でしょう *「だ」は使えない
[N] 名詞普通形+でしょう *「だ」は使えない
*文末に「?」を付けたり、話すときにイントネーションを上げる。
[例①:同意を求める]
A:そのケーキ、おいしいでしょう?
B:うん、おいしいね。
A: This cake is delicious, isn’t it?
B: Yeah, it’s delicious.
A:このフィギュア、いいでしょう?
B:これ、すごくレアなんだね!すごいね!
A: This figure is nice, isn’t it?
B: Wow, it’s really rare! Amazing!
[例②:確認]
子供:あれ?冷蔵庫のケーキがない。
母親:一番上にあるでしょう?
Child: Huh? The cake in the fridge is gone.
Mother: It’s on the very top shelf, isn’t it?
(何かを探している後輩に対して)
先輩:鈴木君が探している資料はこれでしょう?
(To a junior who is searching for something)
Senior: This is the document Suzuki is looking for, isn’t it?
[例③:思いやり・同情を込めた確認]
A:(後輩の大変そうな様子を見て)今回のプロジェクト、大変でしょう?
B:そうなんです。こんなに大変だとは思いませんでした。
A: (Seeing the junior struggling) This project has been tough, hasn’t it?
B: Yes, it has. I didn’t expect it to be this difficult.
子供:ただいま。
母:外は暑かったでしょう。かき氷でも食べる?
Child: I’m home.
Mother: It was hot outside, wasn’t it? How about some shaved ice?
比べてみよう
この場合、どちらがふさわしいでしょう?
[例]
A:この日本語の本、とても難しいよ。
B:① でしょう。わたしも読んだけど、読むのやめた。
B:② でしょう? わたしも読んだけど、読むのやめた。
正解は ② です。
Aが提示した評価「難しい」に対して、Bは同意を取りつける/共有認識を作るために「でしょう?」を使います。話し手と聞き手で内容が共有されているとき、B側の文では述語「難しい」を省略できます(=省略の許可は共有知識が前提)。
「でしょう。」にすると何が変わるか
機能:推量・断定寄りの述べ(独り言的・説明的)になり、相手からの同意を取りに行かない。
含意:状況によっては「(前から言ったとおり)そうでしょ」という既述の主張の再提示になり、やや自信過剰・上から目線に聞こえることがある。
相づちとして使うなら:「そうでしょう。/そうでしょうね。」と「そう」を補うと自然です。単独の「でしょう。」はぶっきらぼうになりやすいので注意しましょう。
まとめ
[~でしょう]
① 推量
- はっきり断定できないことを予測するときに使う。
- 「だろう」と同じ意味だが、「でしょう」のほうが丁寧な言い方。
- 未来だけでなく、過去に起きたであろうことについても推量できる。
- ただし、自分自身の行動や予定については使えない点に注意。
② 気持ちの強調
- 話し手が心に強く感じたことや印象に残ったことを、感情を込めて表すときに使う。
- より感情を強める場合、「なんて・なんと・どんなに・いかに」と一緒に使うことが多い。
[~でしょう?]
- 聞き手に対して 同意を求める、または 事実を確認する ときに使う。
- 状況によっては、相手の気持ちや状況を思いやったり、同情するニュアンスを含むこともある。
- 書き言葉では文末に「?」を置き、話し言葉ではイントネーションを上げて使う。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. でしょう。
天気予報士:明日の天気は晴れでしょう。
Weather forecaster: Tomorrow’s weather will be sunny, I suppose.
*天気は未来の予測なので「でしょう」が正解です。
A.でしょう。
この森の空気はなんて新鮮なんでしょう。
The air in this forest is so fresh!
*話し手が森の空気に感動しているので「(なんて~)でしょう」が正解です。
A. でしょう?
おかえり。毎日、残業ばかり大変でしょう?明日はゆっくりしてね。
Welcome home. Working overtime every day must be tough, isn’t it? Take it easy tomorrow.
*残業ばかりな相手を気遣っているので「でしょう?」が正解です。
A.でしょう?
A:このまんが、おもしろいね!
B:でしょう?私もこのまんが、大好きなんだ。
A: This manga is interesting, isn’t it!
B: Isn’t it? I love this manga too.
*相手が言ったことに再度、同意を求めているので「でしょう?」が正解です。
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