JLPT N4文法 - 「〜なさい」と「〜しろ」の違い

目次
1. 「〜なさい」と「〜しろ」の違い
2. 〜なさい
3. 〜しろ
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. 関連記事
7. コメント
Q: 「〜なさい」と「〜しろ」の違いを教えてください。
A: どちらも命令を表す表現ですが、「〜なさい」は丁寧で柔らかく、「〜しろ」は強く直接的に使われるなど、強さや使用場面に違いがあります。
〜なさい (JLPT N4)
[意味]
命令の丁寧な表現
[ルール]
[V] 動詞語幹+なさい
[例]
もう12時よ。早く寝なさい。
It’s already 12 o’clock. Go to bed quickly.
ここは車が多いから気をつけなさい。
There are many cars here, so be careful.
家に帰ったらまず手を洗いなさい。
When you get home, wash your hands first.
「なさい」は命令形ですが、丁寧で柔らかい言い方です。主に 親から子、先生から生徒 など上下関係のある場面でよく使われます。
また、試験問題では上下関係ではなく「指示文」として使われることもあります。
[例]
母「テレビを見る前に、宿題をしなさい。」
Mother: “Do your homework before you watch TV.”
父「部屋が汚いぞ。掃除しなさい。」
Father: “The room is dirty. Clean it up.”
(試験の指示文)正しい答えを1つ選びなさい。
(Exam instruction) Choose one correct answer.
〜しろ (JLPT N4)
[意味]
命令の表現
[ルール]
[V] 動詞1グループ
[i/u]を[e]段に変える
言います/言う⇒言え 書きます/書く⇒書け 泳ぎます/泳ぐ⇒泳げ
[V] 動詞2グループ
「ます/る」を「ろ」に変える
食べます/食べる⇒食べろ 見ます/見る⇒見ろ 起きます/起きる⇒起きろ
[V] 動詞3グループ
来ます/来る⇒来い します/する⇒しろ
[例]
うるさい!静かにしろ!
You’re noisy! Be quiet!
もう12時だぞ。早く寝ろ。
It’s already 12 o’clock. Go to bed quickly.
「しろ」は「なさい」よりも強い命令形です。女性よりも男性が使うことが多く、相手に直接命令するだけでなく、警告や注意を示す文でも使われます。
[例]
スポーツの監督:「遅いぞ!もっと早く走れ!」
Coach: “You’re too slow! Run faster!”
父:「ゲームばかりやらないで、勉強しろ。」
Father: “Stop playing games all the time and study!”
(けんかを仲裁して)もうやめろ!
(Breaking up a fight) Stop it!
比べてみよう
基本的に「なさい」は丁寧で柔らかい言い方、「しろ」は強く直接的な言い方です。
しかし、実際には場面や状況によってニュアンスが変わることがあります。
① 警察の呼びかけの場合
警察が犯人や違反者に命令する場面では、どちらの表現も使うことができますが、響きが異なります。
[例]
(スピード違反をしている車に対して)
① そこの黒い車、止まりなさい。
② そこの黒い車、止まれ。
①は冷静で落ち着いたトーンとなり、相手を混乱させずに指示を伝えたい場合に使われます。一方②は非常に強い命令で、運転手に強圧的に響きます。 実際の警察官は①を選ぶことが多いです。
② 終助詞「よ」と組み合わせる場合
終助詞「よ」をつけると、相手に軽く勧めるニュアンスを加えることができます。
[例]
① これ、おいしいよ。食べてみなさい。
② これ、おいしいよ。食べてみろよ。
「〜なさい」に「よ」をつけると、やさしい勧めの表現になります。
ただし、女性はこの形をあまり使わず、代わりに「食べてみて(よ)」を使うのが一般的です。
「〜なさい+よ」も依然として命令形ですが、文脈によっては柔らかく響くことがあります。
[例]
早く学校に行きなさいよ。
Hurry up and go to school.
もっと実家に帰って来なさいよ。
Come back home to your parents’ house more often.
まとめ
[〜なさい]
- 命令形だが、丁寧で柔らかい言い方。
- 主に 親と子供、先生と生徒 など上下関係のある場面でよく使われる。
- 試験問題では上下関係ではなく、「指示文」 として使われる。
- 警察などが相手を刺激しないようにする場面でも用いられる。
[〜しろ]
- 「なさい」よりも 強い命令形。
- 女性よりも男性が使うことが多い。
- 相手に直接命令するだけでなく、警告文や注意書き としても使われる。
- 終助詞「よ」と組み合わせると、軽く誘う・勧めるニュアンス になることもある。
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