JLPT N1・N5文法 – 「〜ながら」と「〜がてら」の違い

目次
1. 「〜ながら」と「〜がてら」の違い
2. AながらB
3. AがてらB
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜ながら」と「〜がてら」の違いは何ですか?
A: どちらも「2つのことを並行して行う」ような場面で使われますが、意味や使い方、ニュアンスにははっきりとした違いがあります。「〜ながら」は同時進行する2つの動作を表し、「〜がてら」は本来の目的に便乗して別のことも行う場面で使われます。詳しく見ていきましょう。
AながらB (JLPT N5)
[意味]
一人の人がAとBの動作を同時に行うこと
[ルール]
[V] 動詞語幹+ながら
[例]
料理番組を見ながら、料理を作るのが好きです。
I like cooking while watching cooking shows.
音楽を聞きながらランニングします。
I go running while listening to music.
留学中、カフェで働きながら学校に通っていました。
While studying abroad, I commuted to school while working at a café.
「AながらB」は、Aが従動作(補助的な動作)、Bが主動作(メインの動作)です。
同時に進行する動作であれば、短期間でも長期間でも使うことができます。
[例](短期的)
YouTubeを見ながら、お風呂に入ります。
I take a bath while watching YouTube.
⇒ メインの動作は「お風呂に入る」ことです。
同僚とコーヒーを飲みながら話しました。
I talked with my colleague while drinking coffee.
母は歌いながら掃除をしています。
My mother is cleaning while singing.
[例](長期的)
アルバイトをしながら、日本語学校に通っています。
I go to Japanese language school while working a part-time job.
⇒メインは日本語学校に通うこと、そのかたわらでアルバイトをしています。
社員として働きながら、自分のビジネスもしています。
I run my own business while working as a full-time employee.
講師の仕事をしながら、子育てをしています。
I raise my child while working as a teacher.
AがてらB (JLPT N1)
[意味]
すでに決まっているAのついでに、Bも行うということ
[ルール]
[N] する動詞の名詞+がてら
[例]
外出がてら、晩ごはんも食べて帰ろうか。
I might grab dinner on my way back while I’m out.
福岡へ出張がてら、観光もしました。
While on a business trip to Fukuoka, I also did some sightseeing.
買い物がてら郵便局に寄りました。
I stopped by the post office while out shopping.
「ながら」のように2つの動作を同時に行うわけではなく、BはAに付随する追加的な目的となります。
また、「がてら」は「ながら」と違い、使用される言葉がやや限定的です。
[Aによく使われる言葉]
散歩・買い物・旅行・外出・出張・訪問・帰省 など
[Bによく使われる言葉]
行く・帰る・歩く・訪れる・届ける・観光する など(移動を伴う動作が中心)
[例]
散歩がてら、花を買いに行きました。
I went to buy flowers while I was out for a walk.
⇒ 散歩することが先に決まっていて、そのついでに花を買いに行ったということです。
買い物がてら、近所の公園まで歩きに行こう。
I’ll walk to the nearby park while I’m out shopping.
外出がてら、資料を取引先へ持っていきました。
I brought some documents to a client while I was out.
比べてみよう
次のような場合、どちらの表現が適切でしょうか?
[例]
① 看護師になるために、病院でバイトしながら学校に通っています。
② 看護師になるために、病院でバイトがてら学校に通っています。
正解は①です。
「ながら」は、長期間にわたって同時に行う2つの行動に使うことができます。
一方、「がてら」は一時的な行動や“ついで”という意味で使われるため、②は不自然です。
では、次の例はどうでしょう。
[例]
① 写真を撮りながら、公園を歩きました。
② 写真の撮影がてら、公園を歩きました。
どちらも文法的には正しいですが、意味が異なります。
①は「歩きながら写真も撮っていた」という動作の同時進行を表します。
②は「写真を撮ること」が主な目的で、「そのついでに公園を歩いた」という主目的と副目的の関係を表します。
まとめ
[AながらB]
- 一人の人がA(従動作)とB(主動作)を同時に行うことを表す。
- AとBの動作が同時に進行していれば、短期的な行動でも長期的な行動でも使える。
[AがてらB]
- 先に決まっているA(主目的)に便乗してB(追加の行動)を行うことを表す。
- 同時進行ではなく、主と副の目的がある行動の組み合わせで、長期的な行動には使えない。
- 使用される語彙がやや限定され、Aには「散歩」「外出」「買い物」などの移動を含む名詞、Bには「行く」「訪ねる」などの移動動詞が多く使われる。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 聞きながら
音楽を聞きながら走るのが好きです。
I like running while listening to music.
*「音楽を聞く」と「走る」という2つの動作を同時に行っているため、「ながら」が適切です。
A. 帰省がてら
帰省がてら学生のときの友人の家を訪ねました。
I visited a friend from my student days while returning home.
*「帰省」のついでに友人の家を訪ねたというニュアンスなので、「がてら」が適切です。
A. 看ながら
母の面倒を看ながらパートをしています。
I work part-time while taking care of my mother.
*長期的な動作を同時に行っているため、「ながら」が適切です。
A. 買い物がてら
買い物がてら祖母に会いに行きました。
I went to visit my grandmother while I was out shopping.
*「買い物」を主な目的とし、そのついでに祖母に会いに行ったという流れなので、「がてら」が適切です。
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