JLPT N4語彙 – 「怒る」と「叱る」の違い

目次
1. 「怒る」と「叱る」の違い
2. 怒る
3. 叱る
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「怒る」と「叱る」の違いは何ですか?
A: どちらも感情や態度に関わる言葉ですが、意味や使い方には明確な違いがあります。
怒る (JLPT N4)
[意味]
不満や不快なことがあって、我慢できない気持ち
[例]
店員の態度に腹が立って怒ってしまいました。
I got angry because of the clerk’s attitude.
何度も同じ失敗をされて、つい怒ってしまいました。
I couldn’t help getting angry after being made to repeat the same mistake over and over.
昔は言うことを聞かずに、よく母を怒らせたものです。
I often made my mother angry when I didn’t listen to what she said back in the day.
「怒る」は何かに腹が立ち、気分を害したときに表れる負の感情です。感情を抑えられず、不満をそのままぶつける状態を指します。
[例]
子供がなかなか片づけをしないので怒りました。
My child wouldn’t clean up, so I got angry.
⇒ 相手の態度や様子に不快感を抱き、そのまま負の感情をぶつけています。
彼は今朝からずっと何かに怒っているようです。
He seems to have been angry about something since this morning.
⇒ 感情的にイライラしている状態が長く続いている様子を表しています。何かに不満や苛立ちを感じ、それが態度に表れています。
些細なことで怒ってしまい、あとで反省しました。
I got angry over something trivial and regretted it later.
⇒ 感情的になりやすい場面で怒ってしまい、あとで後悔するパターンです。
叱る (JLPT N4)
[意味]
目下の人の良くない行動や態度を、強い口調で指摘したり伝えたりすることです。相手を正そうとする意図があり、教育や指導の場面で使われることが多いです。
[例]
危ないことをした子供に、二度としないように叱りました。
I scolded the child for doing something dangerous, telling them never to do it again.
先生は遅刻した生徒を叱りました。
The teacher scolded the student for being late.
上司に提出期限を守らなかったことを叱られました。
I was scolded by my boss for not meeting the submission deadline.
「怒る」との大きな違いは、相手がした間違いや行いを正すために、いつもよりも強い口調で注意や指摘をすることです。特に教育や指導の場面で使われ、相手の成長を考えた思いやりの心があります。
[例]
ジョンさんは宿題を忘れて先生に叱られました。
John forgot his homework and was scolded by his teacher.
⇒ 忘れ物を正すために先生が注意している例です。相手に反省を促し、改善を求めています。
同じ失敗を繰り返す後輩を叱ってしまいました。
I scolded my junior colleague for repeating the same mistake.
⇒ 後輩に成長してほしいという思いから、強い口調で指摘しています。
部活動の練習をさぼった生徒を叱りました。
I scolded a student who skipped club practice.
⇒ チームの規律を守り、生徒の意識を高めるために強い口調で注意しています。
比べてみよう
次のような場合、どちらの言葉がふさわしいと思いますか。
[例①]
あまり怒ってばかりいると、血圧が上がりますよ。
あまり叱ってばかりいると、血圧が上がりますよ。
[例②]
後輩のことを思って怒ったけど、伝わらなかったようです。
後輩のことを思って叱ったけど、伝わらなかったようです。
正解は①「怒って」、②「叱った」です。
① は感情のコントロールができていない状態を指し、体への悪影響が出ることを表しています。
つまり、感情的になっている「怒る」がふさわしいです。
② は「後輩のことを思って」という前置きから、教育や成長を考えた行為であることが分かります。理性的に相手の行動を正そうとする「叱る」が適切です。
このように、「怒る」は感情をそのままぶつける行為であり、「叱る」は相手のためを思って注意する行為であるという違いがあります。
まとめ
| 気持ち | 意味 | 状態 | |
|---|---|---|---|
| 怒る | 感情的 | 不満や不快なことがあって、我慢できない気持ち | 感情を抑えきれずに、そのまま不満を爆発させている状態 |
| 叱る | 理性的 | 目下の人の言動のよくない点を、強い口調で指摘したり伝えたりすること | 相手の間違いや行いを正すために、いつもより強い口調で注意や指摘をする 特に教育や指導の場面で使われ、相手の成長を考えた思いやりの心がある |
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 叱る
子供のことを考えて、間違ったことはちゃんと叱ることにしています。
I make it a point to scold my child when they do something wrong, thinking about what’s best for them.
*「子供のことを考えて」という文から、教育や成長を意識していることがわかるため、「叱る」が正解です。
A. 怒って
後輩の話を聞く態度が悪くて、我慢できず怒ってしまいました。
I couldn’t stand the way my junior was listening, so I ended up getting angry.
*「我慢できず」という表現から、感情を抑えられない状態であることがわかります。そのため「怒る」が適切です。
A. 怒って
父は顔を真っ赤にして、弟を怒っています。
My father is bright red in the face, angrily scolding my little brother.
*「顔を真っ赤にして怒る」というのは、よく使われる表現です。感情的になっている様子を表し、「怒る」が正解です。
A. 叱る
生徒のために、時には叱ることも大切です。
For the sake of the students, it’s sometimes important to scold them.
*「生徒のために」という文から、教育や成長を考慮していることが読み取れます。そのため「叱る」が正解です。
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