JLPT N2 文法 「〜あまり」と「あまりの~に」の違い

目次
1. 「〜あまり」と「あまりの〜に」の違い
2. 〜あまり
3. あまりの〜に
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q:「〜あまり」と「あまりの〜に」は同じ意味ですか?
A:「〜あまり」と「あまりの~に」は程度が非常に高く、何かが原因・理由で起こった普通ではない結果を表します。
〜あまり (JLPT N2)
[意味]
〜すぎて
[ルール]
[V] 動詞普通形+あまり
*動詞は肯定形のみ
[A] い形容詞+の+あまり
*い形容詞は名詞化されたもの(例:うれしい⇒うれしさ)
[Na] な形容詞+あまり
[N] 名詞+の+あまり
[ポイント]
「食べます」や「飲みます」などの動詞は程度の状態が普通ではないことを表すために、「〜過ぎます」と一緒に使われることが多いです。
形容詞は感情や状態を表すものが使われます。
[例]
[V] 薬を飲み過ぎたあまり効くなくなってしまいました。
I took too much medicine, and it stopped working.
[V] 母は私を心配するあまり毎日電話をかけてきます。
My mother worries about me so much that she calls me every day.
[A] JLPTに合格して、うれしさのあまり泣きました。
I passed the JLPT and was so happy that I cried.
[Na] 仕事が大変なあまり社員がどんどん辞めてしまいました。
The work was so tough that employees started quitting one after another.
[N] 驚きのあまり声が出ませんでした。
I was so surprised that I couldn’t speak.
あまりの〜に (JLPT N2)
[意味]
〜すぎる
[ルール]
[A] あまりの+い形容詞 +に
[Na] あまりの+な形容詞+に
*形容詞は名詞化されたもの(例:うれしい⇒うれしさ、大変⇒大変さ)
[N] あまりの+名詞+に
[ポイント]
形容詞は感情や状態を表すものが使われます。
[例]
[A] 試験に受かってあまりのうれしさに泣きました。
I passed the exam and was so happy that I cried.
[A] その景色のあまりの美しさに人々は言葉を失いました。
People were speechless due to the overwhelming beauty of the scenery.
[A] まだ4月ですが、あまりの暑さにエアコンをつけました。
It’s only April, but I turned on the air conditioner due to the extreme heat.
[Na] パーティーのあまりのにぎやかさに疲れてしまいました。
I got tired from the overwhelming liveliness of the party.
[N] あまりの恐怖に息もできませんでした。
I was so terrified that I couldn’t even breathe.
比べてみよう
次のように感情を表す形容詞を使ってその程度の高さを表す場合は、どちらを使っても同じ意味になります。ポジティブな感情でもネガティブな感情でも使うことができます。
ただし、程度の高さを表す言葉の位置がちがいますので順番に注意しましょう。
[例]
うれしさのあまり泣きました。
あまりのうれしさに泣きました。
I cried from being so happy.
⇒ うれしすぎて泣いたことを表しています。
仕事の大変さのあまり社員がどんどん辞めてしまいました。
あまりの大変さに社員はどんどん辞めてしまいました。
The overwhelming difficulty caused employees to quit one after another.
⇒ 仕事が大変すぎて社員がどんどん辞めていくことを表しています。
[〜あまり]
「あまりの〜に」は形容詞にしか接続できないのに対し、「〜あまり」は動作の程度の高さを表すことができます。
結果が残念だったり予想外だったりした場合には「しまう」がよく使われます。
[例]
急いでいたあまり大事な書類を家に忘れて来てしまいました。
I was in such a hurry that I forgot to bring the important documents from home.
⇒ 急ぎすぎて書類を家に忘れる結果となりました。
仕事をしすぎたあまり病気になってしまいました。
I worked too much and ended up getting sick.
⇒ 仕事をし過ぎて病気になりました。
まとめ
- 「〜あまり」と「あまりの〜に」はどちらも程度が普通よりも非常に高く、それが原因・理由で起こった普通ではない結果を表す。
- 形容詞で程度や感情を表す場合はどちらを使っても良い。
- 動詞を使って程度の高さを表す場合は、「〜あまり」を使う。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. あまりの
あまりの仕事の多さに帰れそうにありません。
There is so much work that I don’t think I can go home.
*後ろにい形容詞(多い⇒多さ)と「~に」が使われているので「あまりの」が正解です。
A. あまり
子供達は恐怖のあまり泣いてしまいました。
The children cried out of fear.
*前に「名詞+の」が使われているので「あまり」が正解です。
A. あまり
ねこにおやつをあげ過ぎたあまり病気になってしまいました。
I gave the cat too many treats, and it got sick.
*動詞(あげ過ぎた)と接続しています。動詞と使えるのは「あまり」だけです。
A. あまりの
あまりの暑さに体調が悪くなりました。
The extreme heat made me feel unwell.
*後ろにい形容詞(暑い⇒暑さ)と「~に」が使われているので「あまりの」が正解です。
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