JLPT N4・N5語彙「すぐ」と「もうすぐ」の違い
目次
1. 「すぐ」と「もうすぐ」の違い
2. [違い1] 物事が発生するまでの時間
3. [違い2] 基準とする時間
4. [違い3] 話し手の意思を表すか、状態を表すか
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「すぐ」と「もうすぐ」の違いはなんですか?
A: 何かが起きるまでの具体的な時間の長さのほかに、いくつか違いがあります。
- 違い1: 物事が発生するまでの時間
- 違い2: 基準とする時間
- 違い3: 話し手の意思を表すか、状態を表すか
[違い1] 物事が発生するまでの時間
「すぐ」は非常に短い時間の後に何かが起こることを表し、「もうすぐ」は「すぐ」と比べると少し長い時間のあとに何かが起こることを表します。
[例]
準備ができたら、すぐ出発します。
As soon as I am ready, I will leave immediately.
⇒ 出発までの時間が短いです。
もうすぐ出発します。
I will leave soon.
⇒ 出発までの時間が「すぐ」より長いです。
[違い2] 基準とする時間
「すぐ」は何かが起こった時が基準の時点で、その基準から次の変化への時間の短さを表わします。
「もうすぐ」は話した時点の「今」を基準とします。
[例]
準備ができたら、すぐ出発します。
As soon as I am ready, I will leave immediately.
⇒「準備ができたとき」が基準です。
もうすぐ出発します。
I will leave soon.
⇒「今」が基準で、そう遠くない将来について表しています。
[違い3] 話し手の意思を表すか、状態を表すか
「すぐ」は話し手の意思を表し、「もうすぐ」は話し手の状態を表します。
[例]
準備ができたら、すぐ出発します。
As soon as I am ready, I will leave immediately.
⇒ 話し手の意思を表しています。
もうすぐ出発します。
I will leave soon.
⇒ 話し手の状態を表しています。
まとめ
すぐ
- 非常に短い時間の後に何かが起こることを表します。
- 話し手の意思を表します。
- 時間の基準は「今」でない場合もあります。
もうすぐ
- 何かが起こるまでにある程度の短い時間があることを示しますが、「すぐ」よりはやや遠い未来を指します。
- 話し手の状態を表します。
- 時間の基準は「今」です。時期や予定が決まっていることに使います。
クイズ
以下の文に「すぐ」または「もうすぐ」を入れて、最も適切な表現を完成させてください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. すぐ
雨が止んだら、すぐ散歩に出かけます。
As soon as the rain stops, I will immediately go out for a walk.
*「雨が止んだ時」が基準なので「すぐ」を使います。
A. もうすぐ
もうすぐ母の誕生日なので、プレゼントを買いに行きました。
Since my mother’s birthday is coming up soon, I went to buy a present.
*「今すぐ」よりは少し先の未来のことなので、「もうすぐ」を使います。
A. すぐ
このお腹が痛かったので薬を飲んだら、すぐ痛みがなくなりました。
My stomach was hurting, so after I took medicine, the pain immediately went away.
*薬をもう飲んでいて、基準が「今」ではないので「すぐ」がふさわしいです。
A. すぐ
春休みが終わると、すぐ新学期が始まります。
As soon as spring break ends, the new semester will begin.
*「春休みが終わった時」が基準なので、「すぐ」を使います。
A. もうすぐ
電車はもうすぐ東京駅に到着します。
The train will arrive at Tokyo Station soon.
*あと少しで東京駅に着くこと、到着の時間は決まっていることから「もうすぐ」を使います。
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