JLPT N2・N3文法「〜がち」「〜気味」「〜っぽい」の違い

目次
1. 「がち」「気味」「っぽい」の違い
2. がち
3. 気味
4. っぽい
5. 比べてみよう
6. まとめ
7. クイズ
8. 関連記事
9. コメント
Q:「〜がち」「〜気味」「〜っぽい」は置き換えできますか?
A:「〜がち」、「〜気味」、「〜っぽい」は、それぞれ異なるニュアンスを持つため、完全に置き換えることはできませんが、状況によっては近い意味で使えることもあります。
それぞれ説明していきましょう。
がち (JLPT N3)
[意味]
① ある良くない状態や傾向になることが多いこと
② 意図していなくても結果としていつも同じ状態になること
③ よくある特定の良くない行動や状態がひんぱんに起きること
[ルール]
[V] 動詞語幹+がち
[N] 名詞+がち
*名詞と一緒に使われるときは、な形容詞と同じ働きをします。
[よく一緒に使われる言葉]
動詞:忘れる・なまける・えんりょする・遅れる・やる・なる
~てしまう・サボる・風邪をひく・思う・勘違いする
名詞:休み・病気
[例]
病気がちな妹はよく病院へ行きます。(①)
My sister, who is prone to getting sick, often goes to the hospital.
この線の電車はいつも遅れがちです。(②)
This train line is always prone to delays.
最近の人達はどこでもスマホを見がちです。(③)
Recently, people tend to look at their smartphones everywhere.
気味 (JLPT N2)
[意味]
① 程度はあまり強くないが、良くない状態のように感じること
② 体調や気分が(ある症状に似た)良くない状態に感じられること
[ルール]
[V] 動詞語幹+気味
[N] 名詞+気味
*名詞と一緒に使われるときは、な形容詞と同じ働きをします
[よく一緒に使われる言葉]
動詞:太る・やせる・緊張する・疲れる・遅れる・サボる
名詞:風邪
[例]
最近、太り気味かも。ダイエットしよう。(①)
Recently, I might be gaining weight a bit. I should start a diet.
山田君は学校をサボり気味のようで、最近あまり見ません。(①)
It seems that Yamada-kun has been skipping school a bit, so I haven’t seen him much lately.
A「ちょっと風邪気味なんだよね」(②)
B「え、大丈夫?病院でみてもらったら?」
A: “I’m feeling a bit like I’m coming down with a cold.”
B: “Oh, are you okay? Maybe you should see a doctor.”
っぽい (JLPT N2)
[意味]
① そのように感じる/見えること、あるものに似ていること
② ある人の性格や特徴である良くない傾向が強いこと
[ルール]
[V] 動詞語幹+っぽい
[A] い形容詞い+っぽい
[N] 名詞+っぽい
[よく一緒に使われる言葉]
動詞:忘れる・飽きる・怒る・
い形容詞:安い・荒い・勘違い
名詞:色の名前・男・女・子供・大人・油・水・うそ
[例]
その服、ちょっと子供っぽいよ。(①)
That outfit looks a bit childish.
そんな安っぽいかばん、使わないほうがいいよ。(①)
You’d better not use that cheap-looking bag.
最近は忘れっぽくて、彼女とのデートすら忘れて寝ていました。(②)
Lately, I’ve been so forgetful that I even forgot about a date with my girlfriend and went to bed.
比べてみよう
この3つは共通して「良くない」事柄に使われます。
「〜がち」はよくない状態や傾向、「〜気味」はよくない傾向や体の状態、そして「〜っぽい」はよくない性質そのもの性質を表します。
[例]
病気がち(よく病気になるという状態や傾向)
Prone to getting sick (a state or tendency of often getting sick)
風邪気味(少し風邪のように感じられる体の状態)
Slightly under the weather (a state where one feels a bit like they have a cold)
油っぽい(油の性質のように思う/見える)
Oily (having a quality or appearance that is similar to oil)
[がち VS 気味 VS っぽい①]
これら3つはどれも比較的使われる言葉がやや限定的です。
例えば「赤っぽい」と言えても「赤気味/赤がち」とは言えません。「よく一緒に使われる言葉」を参考にして決まったフレーズとして覚えるほうが楽でしょう。
[例]
警察「逃げた車はどんな車でしたか。」
女の人「んー、暗かったのであまりよく見えませんでしたが、赤っぽい車でした。」
Police: “What kind of car was the one that fled?”
Woman: “Hmm, it was dark, so I don’t remember very well, but it was a car that looked somewhat red.”
⇒ はっきり「赤」と断定しないで、赤のように見えたという意味です。
[がち VS 気味 VS っぽい②]
フレーズで覚えても「風邪」は「風邪気味/っぽい」が使えるので、何が違うのかと思われる人もいるでしょう。
では「風邪」で違いを比べてみましょう。
置き換えができても意味が少し違ってくるので注意をしましょう。
[例]
×風邪がち→〇風邪をひきがち
子供のころから冬になるとすぐに風邪をひきがちです。
Since I was a child, I’ve often caught a cold as soon as winter comes.
⇒「風邪」自体には接続できず「ひく」を使って、その人の傾向を言います。
〇風邪気味
ちょっと風邪気味かもな。
I might be coming down with a bit of a cold.
⇒ 風邪の程度はひどくないけど「なんとなく風邪に似たような症状がある」というややあいまいな言い方です。
〇風邪っぽい
熱もあるし風邪っぽいな。
I have a fever and I feel like I have a cold.
⇒「風邪に似た症状ある」という「気味」よりもややはっきりした言い方です。
[がちVSっぽい]
この2つはよく使われる言葉が同じ場合があります。「忘れます」で違いを比べてみましょう。
[例]
最近、物を忘れがちです。
Lately, I tend to forget things often.
⇒「忘れる」という特定の状況に焦点が当たり、それが頻繁に起きていることを表しています。
最近、忘れっぽいんだよね。
Recently, I’ve been quite forgetful.
⇒「忘れる」という性格的な部分に焦点が当たり、その人がよく物事を忘れやすいということを表しています。
まとめ
[がち]
- ある良くない状態や傾向になることが多いこと。
- 意図してなくても結果としていつも同じ状態になること。
- よくある特定の良くない行動や状態が起きること。
[気味]
- 程度はあまり強くないが、良くない状態のように感じること。
- 体調や気分が(ある症状に似た)良くない状態に感じられること。
[っぽい]
- あるものに似ているように感じたりそのように見えたりること。
- ある人の性格や特徴である良くない傾向が強いこと。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. っぽい
ピンク色が女の子っぽいなんて古い考え方だよ。
The idea that pink is for girls is an outdated notion.
*「女の子」が使われているので「っぽい」が正解です。「女の子のように感じる」という意味です。
A. がち
言われたことをすぐに忘れがちだからメモをしておこう。
I tend to forget things that I’m told, so I should take notes.
*忘れる」が使われているので「がち」が正解です。
A. 気味
なんか最近、バスが遅れ気味なんだよね。電車に変えようかな。
Lately, the bus seems to be running late. I might switch to the train.
*「そんなにひんぱんではないが、バスがよく遅れているように思える」という意味合いで「気味」が正解です。
A. 気味
風邪気味なので、病院へ行きました。
I had a slight cold, so I went to the hospital.
*な形容詞として接続しているので「気味」が正解です。
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