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「お金をかけずに成長したい」が、一番高くつく理由


目次

1. 「お金をかけずに成長したい」が、一番高くつく理由
2. 見えにくいのは、お金以外のコスト

3. 自分の時間を「0円」で計算しない
4. お金で買えるのは、知識だけではない
5. 「高い・安い」だけで判断すると見えないもの
6. 節約と停滞は、同じではない
7. 時間を失うことも、立派なコスト
8. 関連記事

「お金をかけずに成長したい」が、一番高くつく理由

こんにちは。
Enuncia代表のハミルトン葉奈です。

前回は、情報を集めることと、自分が変わることは別だというお話をしました。

では、「一人でやるのにも限界がある」「必要なら人の力を借りた方がいい」とわかっていても、なかなか次に進めないのはなぜでしょうか。

その理由の一つが、「できれば、お金をかけずに何とかしたい」という気持ちだと思います。

そう思う気持ちは、よくわかります。

私も、何かを始めるときにはまず自分で調べますし、無料で使えるものがあれば使います。
無駄なお金を使いたくないのは当然のことです。

でも、仕事やキャリアについて考えるとき、私はもう一つ別の視点でも見るようにしています。

それは、お金を使わないことにも、コストがあるということです。

見えにくいのは、お金以外のコスト

たとえば、「もっと生徒を増やしたい」と思いながら半年が過ぎたとします。

その間に、プロフィールを書き直してみたり、SNSを始めてみたり。
他の先生の発信を見てみたり。

そうやって試行錯誤している間、実際に払ったお金はほとんどないかもしれません。
だから、「自分でやったから、お金はかからなかった」と思います。

でも、本当にコストはゼロでしょうか。

実際には、半年という時間を使っていますよね。

その半年間に獲得できたかもしれない生徒がいます。
上げられたかもしれない単価があります。
もっと作れたかもしれない教材があります。
別の仕事に使えたかもしれない時間もあります。

つまり、お金は出ていなくても、時間と機会は使っているのです。
そして、こちらの方が金額以上に大きな損失になることがあります。

自分の時間を「0円」で計算しない

会社を経営するようになってから、私は特に、自分の時間を0円で考えないようになりました。

たとえば、自分で一から調べれば20時間かかることがあるとします。
一方、その分野に詳しい人に頼めば、数時間で終わる。

このとき、「自分でやれば無料だから得」とは限りません。
自分でやる20時間にも、本来は価値があるからです。

その20時間で、
売上につながる仕事ができたかもしれない。
新しい商品を作れたかもしれない。
休むことだってできたかもしれない。

仕事では、何にお金を使ったかだけではなく、何に時間を使ったかも見なければいけません。

むしろ、会社を経営していると、

「これは自分でやるべきか」
「ここは人に頼んだ方がいいか」

を考える場面が本当にたくさんあります。

何でも自分でやる方が安いように見えても、自分の時間を何十時間も使うなら、結果的には高くつくこともあります。

お金で買えるのは、知識だけではない

これは、学ぶことにも同じことが言えます。

たとえば、一つの分野について、

本を読む。
動画を見る。
試してみる。
うまくいかなければ、また別の方法を探す。

そうやって一年かけて理解していくこともできます。

もちろん、その過程そのものが無駄だとは思いません。
自分で試行錯誤したからこそ身につくこともあります。

でも一方で、

必要な情報が整理されていて、
何から始めればいいのかがわかっていて、
迷ったときに相談できて、
自分では気づかなかった視点をもらえる。

そんな環境に入ることで、進むスピードが大きく変わることもあります。

私自身、今はコンサルタントの方に事業についていろいろと相談しています。
もちろん、最終的に決断をして動くのは私です。

でも、その方と出会う前と後では、事業が進むスピードがまったく違います。

自分一人だったら何週間も考えていたようなことが、話すことで整理されたり、
自分では思いつかなかった選択肢を提示してもらったり、
逆に、「そこに時間を使わなくていい」と軌道修正してもらったり。

新しい知識を教えてもらうこと以上に、迷う時間や、間違った方向へ進む時間が減ったことの方が、私にとっては大きいと感じています。

だから私は、人にお金を払って学ぶことを、単に「知識を買うこと」だとは考えていません。

自分一人ではかかっていたはずの時間を短縮し、事業の加速度を上げるためにお金を使っている。

そんな感覚に近いです。

自己投資で買えるのは、知識だけではなく、時間や、判断の精度や、進むスピードも含まれているのだと思います。

「高い・安い」だけで判断すると見えないもの

何かを学ぼうとするとき、「いくらか」というのは、もちろん大切な判断材料です。
私だって100万円の講座を受けるとなったらさすがに躊躇します。

でも、本当はそれだけでは足りません。

たとえば10万円のサービスがあったとして、金額を見れば、高いと感じる人もいると思います。

では、それを使わずに一年間、自分一人で試行錯誤した場合はどうでしょうか。

その一年間に使う時間。
うまくいかずに止まる期間。
本来得られたかもしれない売上。
先延ばしにしたことで失う機会。

そこまで含めて比較すると、「払わない方が安い」とは言い切れなくなります。

逆に、数万円を払ったとしても、それによって半年早く前に進めるのであれば、結果として安くつくこともありますよね。

もちろん、高ければ良いわけでも、お金を払えば必ず成果が出るわけでもありません。

だからこそ、価格だけではなく、そのお金を使うことで、何を短縮できるのかまで見る必要があります。

節約と停滞は、同じではない

私は、「何でも自己投資しましょう」と言いたいわけではありません。

無料で十分なこともありますし、自分で調べれば解決できることもあります。
まず自分でやってみた方がいいこともあります。

でも、

何カ月も同じことで悩んでいる。
調べても決められない。
何度やっても同じところで止まる。

それでも、「お金を使いたくないから、もう少し自分でやってみよう」と続ける。
そこまで来ると、それは本当に節約なのでしょうか。

もしかすると、お金を守るために、時間を失っている状態かもしれません。

時間は、お金と違って貯めておくことができません。
今日使った1時間は戻ってきません。
半年も、一年も同じです。

だからこそ、私は「値段」という基準だけで物事を決めないようにしています。

ここまで読んで、「でも、それは会社を経営しているからでしょう」と思った方もいるかもしれません。

でも、個人で日本語講師として仕事をしているのであれば、規模は小さくても、あなた自身が一つのビジネスを経営しています。

どこで働くのか。
誰を生徒にするのか。
何を提供するのか。
いくらで売るのか。
どこに時間とお金を使うのか。

すべて自分で決めていますよね。

だから考えるべきなのは、「どうすれば一円も使わずに済むか」ではなく、
限られた時間とお金を、どこに使えば仕事が前に進むのか。

ということです。

この視点を持つことも、個人で長く仕事を続けていくためには必要だと思っています。

時間を失うことも、立派なコスト

もっと単価を上げたい。
生徒を増やしたい。
新しい専門分野を作りたい。
今の働き方を変えたい。

そう思っているのであれば、今と同じことを続けているだけでは、結果もなかなか変わりません。

そして、自分の知識や経験だけでは突破できないところまで来たら、誰かに教わったり、専門家に頼ったり、学ぶ環境を変えたりする。

そういう選択肢を持っておくことも必要だと思います。

私が自己投資を考えるときに見るのは、「いくらかかるか」だけではありません。
同時に、「このまま一年変わらなかったら、何を失うのか」も考えます。

お金は、また稼ぐことができます。
でも、時間は戻ってきません。

だから、本当に見るべきなのは、払った金額だけではなく、その選択によって何を得て、何を失うのか。

お金を使わないことが、必ずしも一番安い選択とは限りません。

ときには、何年も同じ場所で悩み続けることの方が、ずっと高くつくことがあります。

そこまで含めて考えることが、仕事やキャリアにおける「お金の使い方」なのだと思います。

次回は、
「資格は増えた。でも、仕事は増えましたか?」
というテーマでお話ししたいと思います。

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