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価格を上げても選ばれるレッスンの作り方


目次

1. 価格を上げても選ばれるレッスンの作り方
2. 高いから選ばれない、とは限らない

3. では、どうすれば価格を上げても選ばれるのか
4. 体験レッスンで、価格の理由を見せる
5. 価格を上げても選ばれる講師になるために
6. 関連記事

レッスン価格は、いつ・どう上げればいいのか

こんにちは。Enuncia代表のハミルトン葉奈です。

価格設定について、3回に分けてお話ししてきました。

第1回では、相場だけで価格を決めるのではなく、商品内容や労働時間、働き方まで含めて考えること。

第2回では、値上げのタイミングや既存の生徒への伝え方についてお伝えしました。

最終回となる今回は、価格を上げても選ばれるレッスンを、どのように作るのかについて考えます。

高いから選ばれない、とは限らない

価格を上げると、「高くしたら、誰も来なくなるのではないか」と不安になる方は多いと思います。
しかし、学習者が見ているのは価格だけではありません。

自分の悩みを解決してくれそうか。
自分の目的に合っているか。
受講後に、どのような変化が期待できるか。

こうした点も含めて判断しています。

安くても、何をしてくれるのか分からなければ選ばれません。

むしろ、価格が安いことで、「この先生は本当に大丈夫なのだろうか」と、いわゆる「安かろう悪かろう」の印象を持たれることもあります。

反対に、価格が高くても、「この先生となら、自分の目標に近づけそう」と思ってもらえれば、選ばれる可能性は十分にあります。

実際、私のレッスンは1コマ66ドルですが、継続して受講してくれる生徒がいます。
だから私は、価格が高いという理由だけで選ばれなくなるわけではないと考えています。

大切なのは、なぜその価格なのか、その金額を支払うことで、どのような価値を得られるのかという理由を、学習者に伝わる形で示すことです。

では、どうすれば価格を上げても選ばれるのか

では、具体的にどうすれば、価格を上げても選ばれるレッスンを作れるのでしょうか。
ポイントは、大きく3つあります。

1.誰のためのレッスンかを明確にする

「JLPTを教えます」「楽しく日本語を話しましょう」だけでは、他の講師との違いが伝わりません。

例えば、
「日本企業への転職を目指すN2学習者向けの面接対策」
「会議で自分の意見を伝えたい外国人社員向けのビジネス日本語」
「文法は分かるのに、会話で使えない学習者向けの実践会話レッスン」
のように、対象者と悩みを具体的にします。

誰に向けたレッスンなのかが明確になるほど、学習者は「これは自分のためのレッスンだ」と判断しやすくなります。

2.何をするかではなく、どう変わるかを伝える

学習者が買いたいのは、レッスンを受ける時間ではありません。
その時間を通して得られる変化です。

例えば、
「JLPT N3合格」
「日本企業からの内定獲得」
「会話がスムーズにできる」

といったように、受講後の変化まで示します。

3.専門性を、見える形にする

専門性があっても、プロフィールや体験レッスンで伝わらなければ、学習者には分かりません。

どのような学習者を教えてきたのか。
どんな課題を解決してきたのか。
どのような方法で指導するのか。
体験レッスンでは何を確認し、通常レッスンではどう進めるのか。

こうした情報を具体的に示すことで、価格の根拠が生まれます。
高くても選ばれるレッスンは、単に内容が豪華なレッスンではありません。

誰に、どんな変化を、どのような専門性で提供するのかが、はっきりしているレッスンです。

体験レッスンで、価格の理由を見せる

価格を上げても選ばれるためには、プロフィールだけでなく、体験レッスンでも価値を伝える必要があります。

体験レッスンを、自己紹介や簡単なフリートークだけで終わらせてはいけません。

学習者が何に困っているのか。
なぜ、今の方法では伸びにくいのか。
どこから改善すればよいのか。
通常レッスンでは、どのように進めるのか。

ここまで示すことで、

「この先生は、自分の課題を理解してくれている」
「この先生となら、目標までの道筋が見えそう」

と感じてもらいやすくなります。
高価格のレッスンほど、学習者は慎重に判断します。

だからこそ、体験レッスンでは安さをアピールするのではなく、講師としての分析力や提案力を見せることが大切です。

その場で小さな気づきや変化を感じてもらえれば、それ自体が価格の根拠になります。

価格を上げても選ばれる講師になるために

価格を上げても選ばれるために必要なのは、単にレッスン時間を長くしたり、サービスを増やしたりすることではありません。

誰のためのレッスンなのか。
どんな悩みを解決するのか。
受講後に、どのような変化が期待できるのか。
その変化を、どのような専門性や方法で実現するのか。

ここまでが明確になっていることが大切です。

そして、その価値をプロフィールやレッスン説明、体験レッスンを通して、学習者に伝わる形にする必要があります。

同じようなレッスンに見えれば、学習者は価格で比較します。
一方で、「この悩みなら、この先生」と思ってもらえれば、単純な価格競争には巻き込まれにくくなります。

目指すべきなのは、ただ高く売ることではありません。
安さを理由に選ばれる講師から、「この先生だから受けたい」と選ばれる講師になることです。

価格設定とは、数字を決めることだけではありません。

自分が提供できる価値を整理し、それを必要としている人に、正しく伝えることなのです。

 
以上、3回にわたる価格設定シリーズ、いかがでしたか。

価格設定に、すべての講師に共通する正解はありません。
ただ、一つ言えるのは、私たち日本語講師は専門職だということです。

積み重ねてきた知識や経験を生かしてサービスを提供し、それに見合った対価を受け取る。
それは、決して申し訳ないことではなく、仕事として当たり前のことです。

必要以上に自分を安く売るのではなく、自分が提供している価値と働き方に合った価格を考える。

この3回の記事が、ご自身の価格やサービス、これからの働き方を見直すきっかけになればうれしいです。

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