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50代・60代でも伸びる人、伸びない人


目次

1. 50代・60代でも伸びる人、伸びない人
2. 講師は、年齢が信頼につながりやすい仕事

3. それでも伸びる人と伸びない人がいる
4. 伸びる人の共通点は、とにかく行動すること
5. 私が一番もったいないと思うこと
6. 年齢が未来を決めるのではない
7. 関連記事

50代・60代でも伸びる人、伸びない人

こんにちは。Enuncia代表のハミルトン葉奈です。

「今からオンラインを始めても、もう遅いですよね……」
「SNSは苦手だから見る専門で……」
「私なんて、もうすぐ還暦ですし……」

日本語講師の方から、こうした相談を本当によく受けます。

オンラインで生徒を集めたい。
新しい働き方に挑戦したい。
もっと収入を増やしたい。

そう思っている一方で、年齢を理由に、最初の一歩を踏み出せない方は少なくありません。

でも私は、年齢そのものが問題だと思ったことは、ほとんどありません。
むしろ、実際に成果を出している50代・60代の先生もたくさんいます。

同じ年代でも、オンラインで新しい生徒を獲得し、少しずつ自分の働き方を変えていく人もいれば、
「私には無理です」と言い続け、何も変わらない人もいます。

その違いは、年齢ではありません。

講師は、年齢が信頼につながりやすい仕事

一般的には、年齢を重ねることを不利だと考える人が多いかもしれません。
実際、転職市場では、若い人の方が有利だと言われることもあります。
新しいテクノロジーやSNSについても、若い世代の方が使い慣れている傾向はあるでしょう。

でも、講師という仕事は少し違います。

例えば、自分のお子さんやお孫さんが小学校へ入学するとします。

新卒1年目の先生と、20年以上教えてきたベテランの先生。
もちろん、人柄や相性、指導力は実際に接してみなければ分かりません。

それでも、最初に聞いた印象だけでいえば、どちらに「何となく安心できそう」と感じるでしょうか。

多くの人は、20年以上教えてきたベテランの先生に、一定の安心感を持つのではないでしょうか。
それは、長く教えてきたという経験そのものが、信頼につながるからです。

これまでにも、さまざまな子どもや保護者と接してきたのだろう。
いろいろな問題にも対応してきたのだろう。
簡単には動揺せず、落ち着いて対応してくれそうだ。

そのような印象を、経験年数から自然に受け取ります。

日本語講師も同じです。

特に大人の学習者は、単に文法を教えてくれる人だけを探しているとは限りません。

経験が豊富でいろいろなことを相談できそう。
仕事や家庭の事情も理解してくれそう。
日本社会やビジネスについても、よく知っていそう。
間違えても、落ち着いて受け止めてくれそう。

このような安心感を求めて講師を選ぶこともあります。
こうした印象は、必ずしも若さだけで作れるものではありません。

つまり、講師という仕事では、年齢は弱みではありません。
経験、落ち着き、権威性、信頼性につながることも多いのです。

年齢を重ねているから不利なのではなく、その年齢や経験の見せ方を知らないことの方が、問題なのだと私は思います。

それでも伸びる人と伸びない人がいる

では、同じ50代・60代でも、なぜ伸びる人と伸びない人がいるのでしょうか。
私がこれまで多くの講師を見てきた中で、その違いは年齢ではありません。

これまで私がサポートしてきた方の中には、

Zoomの使い方が分からない。
Googleドライブは聞いたことがない。
Instagramは見るだけで、投稿したことがない。
AIをどう使えばよいのかも分からない。

そのような状態から始めた人もたくさんいます。

違いを生むのは、できないことがあるかどうかではありません。
分からないことに、どのように向き合うかです。

伸びる人の共通点は、とにかく行動すること

私がこれまで多くの講師を見てきた中で、伸びる人に共通しているのは、とにかく行動することです。
「分からないからやらない」ではなく、「分からないけれど、まずはやってみる」を選びます。

以前、スタンフォード大学の先生方とご一緒した際のSTEAM人材教育に関する記事でもご紹介した、3つの姿勢を持っている人は、年齢に関係なく伸びていくように思います。

Think outside the box.
これまでの常識や、自分が慣れてきたやり方にとらわれずに考える。

Fail forward.
失敗を避けるのではなく、失敗から学び、次の行動につなげる。

Give it a try.
完璧に理解してからではなく、まずは試してみる。


オンラインで成果を出している人は、最初から何でも上手にできた人ではなく、行動しながら改善を続けてきた人です。

行動する→失敗する→そこから学ぶ→少し変えて、また行動する

この繰り返しが、やがて大きな差になります。

伸びる人と伸びない人を分けるのは、年齢でも才能でもありません。
変化を恐れず、とにかく一歩を踏み出せるかどうかだと、私は思っています。

私が一番もったいないと思うこと

私は、10年、20年と教えてきた先生が、その経験をプロフィールにも、商品にも、発信にも、ほとんど活かせていないことを、本当にもったいないと感じます。

プロフィールを見ると、

「日本語教師歴20年です」
「420時間養成講座を修了しました」
「初級から上級まで教えられます」

と書かれている。

でも、それだけでは、その先生だからこそ提供できる価値がほとんど見えてきません。

20年間で、どのような学習者を教えてきたのでしょうか。
どのような悩みを解決してきたのでしょうか。
どんな学習者の変化を見てきたのでしょうか。
何を説明するのが得意なのでしょうか。
どのような生徒に、特に喜ばれてきたのでしょうか。

その中にこそ、本当の強みがあります。

経験は、持っているだけでは価値になりません。
相手に伝わる形にして、初めて武器になります。

これは、前回お伝えした営業の話とも同じです。

どれほど良いレッスンを提供できても、その価値が伝わらなければ、生徒には届きません。

日本語学校で長く勤めてきたけど、オンラインに移行したい人。
セカンドキャリアとして、日本語講師を選んだ人。
企業での勤務経験や、子育て、海外生活など、教育以外の経験を持っている人。

どのような経歴であっても、
「これまでの経験が、目の前の学習者にどう役立つのか」
まで説明できなければ、その価値は相手からは見えません。

一方で、自分の経験を整理し、学習者にとっての具体的なメリットとして伝えられれば、それは若い講師には簡単にまねのできない差別化になります。

年齢と、それに伴って積み重ねてきた経験は、若い講師と同じ土俵で競うためのものではありません。
自分だけの、別の土俵を作るための資産なのです。

年齢が未来を決めるのではない

50代・60代だから遅すぎるということではありません。
本当に差がつくのは、年齢ではなく、その後も行動を続けられるかどうかです。

分からないことを学ぶ。
新しいやり方を試す。
うまくいかなければ改善する。
これまで積み重ねてきた経験を活かしながら、今の市場に合わせて自分自身を更新していく。

その姿勢がある人は、何歳からでも伸びていきます。
反対に、年齢を理由に行動を止めてしまえば、せっかくの経験も活かされません。

30代の私がこんなことを言うと、「若造が何を言っているのか」「何もわかっていない」と思われるかもしれません。

それでも私は、年齢を重ねることを、できない理由にはしたくありません。
新しいことを学び、変化を受け入れ、何歳になってもまずは行動できる人でありたいと思っています。

未来を決めるのは、これまで何年生きてきたかではなく、これから何をするかです。

「もう遅い」と立ち止まるのか。
「まずはやってみよう」と一歩を踏み出すのか。

50代・60代でも伸びる人と伸びない人を分けるのは、その違いなのだと私は思っています。

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