JLPT N2・N5語彙 – 「料理」と「調理」の違い

目次
1. 「料理」と「調理」の違い
2. 料理
3. 調理
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q:「料理」と「調理」は何が違いますか?
A:「料理」は日常会話で広く使われる言葉で、「作ること」と「できあがった食べ物」の両方を表します。
一方、「調理」は食材を食べられる状態にする作業や方法に焦点があり、やや専門的・業務的な場面で使われやすい言葉です。
くわしく見ていきましょう。
料理 (JLPT N5)
[意味]
① 材料を洗ったり、切ったり、火を通したりして、食べ物を作ること
② できあがった食べ物
③ その国や地域に特有の方法で作られた食べ物
[よく使われる言葉]
料理人、国の名前+料理 (例:日本料理・韓国料理)、料理教室、料理方法、手料理
[例]
母は台所で料理をしています。
My mother is cooking in the kitchen.
仕事の日は、料理をする時間がありません。
On workdays, I don’t have time to cook.
わあ、この料理おいしそう!
Wow, this dish looks delicious!
この店の料理はおいしいです。
The food at this restaurant is delicious.
イタリア料理が大好きです。
I love Italian cuisine.
料理教室でフランス料理を習いました。
I learned French cuisine in a cooking class.
調理 (JLPT N2)
[意味]
① 食材を洗う、切る、焼く、煮るなどして、食べられる状態にすること
② 食材を食べ物として仕上げる作業や方法
[よく使われる言葉]
調理師、調理器具、調理方法、調理台、調理時間、調理済み食品
[例]
シェフは魚を調理しています。
The chef is preparing the fish.
プロによって調理された料理は、どれもおいしいです。
The dishes prepared by a professional are all delicious.
プロのシェフから調理方法を習いました。
I learned cooking techniques from a professional chef.
これは電子レンジで調理できます。
This can be prepared in a microwave.
調理時間は約10分です。
The cooking time is about 10 minutes.
この商品は加熱調理が必要です。
This product needs to be heated before eating.
比べてみよう
「料理」は、家庭でもレストランでも使える、とても日常的で幅広い言葉です。
食べ物を作る行為にも、できあがった食べ物にも使えます。
一方、「調理」は、食材をどのように扱い、どのような方法で食べられる状態にするかに焦点があります。
そのため、日常会話よりも、少し専門的な説明や仕事の場面で使われることが多いです。
次の例で言葉の違いを考えてみましょう。
[例]
母は魚を料理しています。
My mother is cooking the fish.
母は魚を調理しています。
My mother is preparing the fish.
どちらも間違いではありません。
ただし、少しニュアンスが違います。
「魚を料理しています」は、魚を使って料理を作っているという意味です。
家庭でごはんを作っている場面など、日常的な印象があります。
一方、「魚を調理しています」は、魚を切る、焼く、煮る、さばくなど、食材を食べられる状態にする作業に焦点があります。
レストランの厨房や、料理番組、食品工場、説明書などで使われやすい表現です。
[入れ替えは可能か]
入れ替えられる場合もありますが、いつも同じように使えるわけではありません。
[例]
日本料理が好きです。
I like Japanese cuisine.
この場合、「日本調理」とは言いません。
国や地域の食べ物を表すときは、「料理」を使います。
料理が苦手です。
I’m not good at cooking.
この場合も、「調理が苦手です」と言うと少し硬く、仕事や専門的な作業が苦手という印象になります。
日常会話では「料理が苦手です」が自然です。
「調理」が自然な例
調理時間は10分です。
The cooking time is 10 minutes.
電子レンジで調理できます。
This can be prepared in a microwave.
調理器具を洗ってください。
Please wash the cooking utensils.
このように、作り方、手順、時間、道具などを説明するときは「調理」がよく使われます。
まとめ
[料理]
- 食べ物を作ること。
- できあがった食べ物。
- 国や地域に特有の食べ物。
- 日常会話でよく使う。
- 家庭料理、レストランの料理、国の料理など、幅広く使える。
[調理]
- 食材を食べられる状態にする作業。
- 作り方、手順、方法に焦点がある。
- やや専門的・業務的な場面で使われやすい。
- 食品表示、レシピ、家電、学校、病院、レストランなどでよく使う。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 料理
きのうおいしいフランス料理を食べました。
Yesterday, I ate delicious French cuisine.
*国や地域の食べ物を表すときは「料理」を使います。
A. 料理
今日は料理教室でパンを作りました。
Today, I made bread in a cooking class.
*料理を習う教室は、一般的に「料理教室」と言います。
A. 調理
調理師の免許がほしいから学校に通うことにしました。
I decided to go to school because I want to get a chef’s license.
*「調理師」は、調理の仕事に関わる専門職を表す言葉です。
A. 調理
新しい調理器具を買ったので料理するのが楽しみです。
I bought new cooking utensils, so I’m excited to cook.
*料理をするときに使う道具は、一般的に「調理器具」と言います。
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